1148.読者からの声(海外)



イラク情勢について
イラク北部にて、トルコ軍の戦車が待機?
(1月7日付けロシアの新聞「プラヴダ」による記事。)

トルコの新聞Milliyet は、7日イラク北部のクルディスタンの
航空基地Bamerni にトルコの軍隊が待機中との写真付きの記事を
出した。トルコ首相Abdullah Gul の声明によると、イラクの崩壊
によって、北部に在住する、イラク国内の少数民族にあたるトルコ
系住民の利害を守るため、自国の軍隊を出動させる準備が整ってい
ると強調した。

この背景には、イラクとアメリカの間の戦闘状況になった場合、こ
れまでにも国境問題などで論争になっている北部イラクに、いかに
して有利な状況を確保するかという、トルコ側の思惑がありそうだ。

CHOCO
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(Fのコメント)
トルコの立場は微妙である。イスラム教政党が政権を取ったが、ト
ルコから移民が欧州に大量に出ていて、その移民からの仕送りが外
貨獲得の大きな部分を占めている。
このため、欧州の意向には逆らえない。また、EUへの加盟も目指
している。このEUへの加盟を米国はイラク攻撃のために基地を提
供すれば、支援するという。
一方、イスラム教としての立場は欧米の強権的な行動は反対である。
そして、クルド族がトルコにもいることにより、イラクでのクルド
族の独立は、トルコのクルド族の独立をも引き起こすと考えている
ため、大きな政治的影響を受ける。このような複数の利害にどう対
応するかが、今後のトルコを決めることになる。

私はトルコも国連決議が出て、イラク攻撃となれば基地を米国や欧
州軍に提供するが、国連無視の米国軍だけであれば、基地を貸さな
いと思う。
今回のことはイラクのクルド人独立を阻止するため、イラク北部に
軍を入れたように感じる。
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Re:小泉訪朝は米国の足をすくった? ふる@鶴川  
   
> 北の体制が暴発し、核弾頭つきのテポドンを日本に
> 打ちこんできたら、被害は甚大なものになるでしょう。

軍事面にお詳しくないならば、上記のような発言は控えた方が良い
です。

 45kgの衛星も打ち上げられない「テポドン」なんてヘボミサイル
を、我が国に脅威と言っている軍事評論家がいれば二度とその人の
意見を参考にしない方がいいでしょう。
 以前にも書きましたが、現在の北朝鮮の技術では、テポドンに載
せるための小型化の技術がありませんし、核実験が行われていない
核兵器は絵に描いた餅です。
 強いて可能性を挙げれば、国営の民間ジェット機の貨物室(ここ
なら入るかも)に積み込んで「特攻攻撃」なら手段として可能です
が、結果を得るための行動としては、所詮、小説ネタレベルです。

 近頃、週刊誌でせっぱ詰まった北朝鮮が日本に何某かの脅威を与
えるような内容の紙面が時々見られますが、「売らんかな」だけの
低級な記事ばかり。特殊部隊が原子力発電所を占拠するとか、生物
・化学兵器をばらまくとか・・・全部、「その行動で何が解決でき
るの?」で、話しは終わってしまいます。
 権力者に盲従する狂信的な軍人もいるでしょうが、どんな体制・
軍隊でも「明日」を考えないバカはいないのです。

>なんらかの条件をちらつかせ、金正日を交渉の卓に引き出すこと
>が肝要です。

 もう、金体制崩壊はカウントダウンに入っています。米国は金正
日を交渉の卓に引き出すことなど考えていません。対米国では、核
開発をやめない限り交渉する気もないはずです。核開発は数年後に
ならないと完結しない話ですから慌てる必要はない。
 それよりも、もうじきイラク攻撃が始まれば、北朝鮮など相手に
している暇もなくなります。一方、北朝鮮の経済改革は、予想どお
りインフレを招いただけであり、何よりも生産物がほとんど闇市場
に流れている状態。このまま国際支援を得られなければ、春には食
料危機が起きる予測です。
 ほっといても崩壊する金体制ですから、先のブッシュ大統領の提
案は、揺さぶりの謀略です。金正日が支援に飛びつけば、「米国に
依存する支配者」となって、彼の「偉大なる将軍様」のカリスマ性
など吹き飛んでしまいます。

 報道を見ていると、このところ頻繁に、日・中・露・韓・米で話
し合いが持たれているところから、既に、崩壊後のシナリオを詰め
ていると推察します。
 ストーリーは、金一族の亡命、朝鮮労働党実力者による暫定政権
発足、緩やかな民主化・自由化宣言、国際支援・特に日韓のインフ
ラ整備支援、数年後に統一化でしょうね。
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K0A1294
国際戦略コラム 御中
朝鮮民主主義人民共和国の呼称について 

深い洞察力に基いた情報解析に感心しながら毎日勉強させていただ
いております。

最近は北朝鮮問題について取り上げられることも多く「朝鮮語」を
生業としております私といたしましては非常に興味深く、また切実
な問題として読ませていただいております。

ただ、国名の呼称についてひとこと申し上げたくメール差し上げま
す。朝鮮民主主義人民共和国の今日の政策・外交については確かに
民主主義とは名ばかりで批判されてしかるべきなのですが
「北鮮」というのは差別用語とされています。
「悪の枢軸国」ゆえに敢えて差別用語を使用されている、というの
なら否定はしませんがNO.1139号で東孔明さんが大韓民国についても
「南鮮」と称されたのには非常に不快な思いを致しました。

こちらのコラムは国際情勢を的確に把握し、日本の将来を少しでも
良い方向に導くことを目的とされているはずです。
不必要に他国の人々の神経を逆なでするようなことはすべきではあ
りません。購読者の中にはいわゆる在日韓国・朝鮮人の方々も多い
と思われます。
祖国の現状に日々心を痛め、さらに自分達の生活の基盤である日本
についても愁いている彼らの傷口に塩を塗るような行為はつつしむ
べきです。
「罪を憎んで人を憎まず」ではありませんが「国を憎んで人を憎ま
ず」であってほしいと思います。

もし、「北鮮」「南鮮」という呼称が差別用語であるとご存知なか
ったのなら、ぜひとも知っていただき、お考えいただきたいと思い
ます。
                   やまなか
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(Fのコメント)
そのとおりですね。今後、このような記事が来ても載せませんので、
皆様もよろしくお願いします。隣国に対する過度な敵対心はお互い
に止めるべきだ。もちろん、日本人や日本が攻撃される時には防衛
する必要があるが、無用な摩擦は避けたほうが良いですね。

逆に、日本文化に関わることでの中国・韓国の非難は無視するしか
ないですね。外国からの日本文化破壊行為にも折れないことです。
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 山岡コラムのAndy Chang さんのいう南京虐殺や細菌、を使ったと
いう話は根拠のある意見ではなく、本当のことかどうかは疑問で中
国人が根拠を提示しないで日本を非難したり、反日感情を持ったり
するので困るのですが、それと日本がアメリカに戦争を仕掛けたと
いていますが、実質的は戦争を仕掛けたのはアメリカの方だと考え
たほうがよいでしょう。
ttn4erd27v
国枝明
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(Fのコメント)
あまり、いきり立たずに事実で物を考えることが必要です。
日本は米国の陰謀に引っかかったと言う面と、日本が満州の地下資
源を手に入れるために、中国に対して陰謀を巡らしたという事実が
ある。歴史的な事実で考えることです。事実の確認では日本が化学
兵器を持っていたことは事実のような気がする。中国の満州にその
兵器を埋めたようであるから、その掘り起こしをすれば分かる。

1942年当時、中国では作れないから、あれば日本しか考えられ
ない。事実で考えることです。中国にも同様に言う必要がある。
南京の大虐殺が、あるとすれば、どういう事実で証明されるかと?
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第三の道・・・・・S子 koo2216

戦後似たような経済発展を成し遂げた日本とドイツであるのに、
どうしてこうも国家としての生き方が違ってしまったのだろうかと
考える時、やはりアメリカによる原爆投下と東京裁判で

日本は本当に悪い国であると駄目押しをされ、
世界にそれを証明された歴史を覆い隠すことのできない事実が
決定打となっていることは否定できない。

日露戦争での勝利が、当時のアメリカにしてみれば
まさに迫りくる脅威であったことは間違いなく、
やられる前にやってしまおうということで、
日本はアメリカに仕掛けられた戦争にはめられ、
物の見事に負けてしまったのだ。

しかし、アメリカはこれでおさまらなかったのは
歴史が示す通りだが、今日アメリカが言うところの
「悪の枢軸国」なんてものではなかったのだろう。

ただただ勢力を拡大してゆく有色人種である日本が
純粋に脅威そのものであったのだろう。
二度と戦争はまかりならんとされ、
この歴史体験が大きくトラウマとなって
現在まで日本を苦しめている。

しかし、何もトラウマに陥っているのは私達日本だけではなく、
帝国アメリカでさえもベトナム戦争の敗北による
トラウマから抜け出せずにいる。

負けてしまった戦争であるがゆえに、
彼らの中ではどうしてもこれを正当化させたいという思いがある。
負けはしたが、やった行為としては正しかったのだと思いたい。
帝国アメリカでさえこうである。

負けた戦争という意味においてベトナム戦争は、
アメリカの歴史に汚点として残る屈辱であろう。
その思いが彼らをハイテク戦争に駆り立てた。
死者は最小限に留めたい。

最前線にはアメリカ国籍を有する黒人や有色人種、
社会の底辺に生きる人々を投入し、
純粋な白人を死傷から守ろうとしている。

このアメリカの苦悩を知れば、
日本の苦悩など当然の帰結かもしれないとも思う。
闇はこちらのほうが遥かに深いのだから。

又、奇跡の繁栄と言われた戦後の高度経済成長においても、
今になって振り返れば実に良き時代にあってこその
経済成長であったかもしれないと考えている。

当時の日本国民にとっては生きるも地獄のような
苦しい日々であったかもしれないが、
復興にかける思いは国民や国家に共通してあり、
その強い思いだけが原動力となって
経済成長に結びついたと言える。

「一億総中流意識」という言葉も生まれたほどであるから、
これはもう奇跡と言わずして何と言おうか。

今日の中国の経済成長と比較しても
それは本当に比較にならないほどであり、
いかに中国の経済成長が表層的な
薄っぺらいものでしかないというのが、実によくわかる。

わずか二十年ほどで成し遂げた日本の経済成長は
欧米に比べて早すぎるとも言われはしたが、
それでも今日のグローバル化の波による
世界の動きの速さを見るにつけ、
日本はまだゆっくりと体感できたのではないかとさえ思えるほどだ。

中国の経済成長といっても一部地域に限定されており、
貧富の差が歴然としてあり、
倫理観や道徳観のかけらもないような国が
真の経済成長を成し得ているとは言いがたいものがある。

ブッシュ大統領が対テロ戦争へ向けて軍事力を拡大したのをみて、
中国は馬鹿のひとつ覚えのように同じく軍事力増強を図っている。
目には目を、歯には歯をということだろうが、実に愚かな行為である。

アメリカを戦争に駆り立てるものは、
石油というエネルギーの確保にある。
しかし、そのエネルギーを戦争という暴力で無駄に浪費し、
その枯渇をより一層早めているという皮肉を
何と言ったらよいのだろうか。

ハイテク戦争がそれを更に煽っていることも付け加えてもだ。
このような世界の流れを見て、
私達日本がこれから歩むべき道は軍事力でもない
経済力でもない、第三の道を行けと塩野七生氏は述べている。

第三の道とは環境問題である。
これで先陣をきり国家観を変え生き延び
繁栄の道を探れと言っている。

アメリカのグローバリズムによる競争原理主義は頂けないが、
こういう競争なら私は大いに賛成である。
二十世紀が石油エネルギーの文明であるのなら、
二十一世紀はその石油エネルギーを使って破壊された

自然環境等の問題に目を向け、少しでもそれを取り除くべく、
又これ以上の環境破壊を防ぐための努力を
してもよいのではないかと思っている。

ブッシュにはわからないだろうが、共存共栄の精神である。
日本人ならこれができる。
いや日本人だからこそできるのかもしれない。

私達には寛容な心がある。他者に対する思いやりもある。
謙虚さも持ち合わせている。高い技術力もある。人材もある。

ただその人材も外圧により潰され、
うまく活用されていないようにも見受けられるし、
海外へ流出している可能性もあるが、
十分に活かしきれていないという面は捨てきれない。

今日本国内は政治面、経済面において最大の危機に瀕しており、
今年はまさに日本にとってひとつの大きな正念場ではなかろうか。
その痛切なる思いがインターネットに氾濫している。
何とかせねばならぬという思いで溢れている。

このままでは日本が世界から埋没してしまうという危機感で、
インターネット言論はまさにひとつとなった。
そのひとつの思いがこの国を突き動かし、
再び不死鳥のように甦り、強い志をもった国家として
美しい生き方ができれば実に本望である。


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