919.ビルダーバーグ会議の動向



ビルダーバーグ会議が5/30から6/2までワシントン郊外で行
われた。この会議の方向を見よう。    Fより

このビルダーバーグ会議の情報をYSさんを初め、アメ政のメンバ
ーなど多くの人が集めようとした。しかし、例年と比べても厳しい
情報統制が引かれている。例年であれば、ガーディアンやBBCや
その他のメディアに漏らすのであるが、それがないとYSさん。
今年の三極会議も情報が漏れない。相当大きな意見の相違があった
ようで、公式なコメントもなかった。これと同じ状態になった可能
性があると推測している。しかし合意事項もあったようだ。
これを周辺情報や参加者たちや関係者の発言で判断するしかない。

まず、パレスチナ問題は、パレスチナ国家を承認する代わり、アラ
ファトを排除する方向で決着した可能性がある。これはイスラエル
の最近の行動、物理的排除と言ってラマラ議長府のそれもアラファ
トが常にいる所を攻撃していることでわかる。そして、その攻撃に
対して、欧州から大きな批判がない。また、アラファトの交代を
パレスチナサイドからも言われている。

イラク攻撃は、イラクにある石油の利権をフランス、ロシアが従前
と同じように持てることで、米国の攻撃を容認するが、その代わり
京都議定書を米国は批准するという条件をつけた可能性がある。
その証拠に、ブッシュが6/1にウエストポイントでイラクへの先
制攻撃も辞さないと発言し、それと同時に京都議定書の方向(人間
が地球環境に大きな影響を与えている)を認める報告書を国連に
提出している。その後、ブッシュはこの国連の報告書を否定した。
よって、米国政府の内部で割れている可能性がある。この件では、
欧州から大きく批判が出ているし、ブッシュの無能さを報道し始め
ているので、ブッシュは合意を無視している可能性もある。そのよ
うであると、米国のイラク攻撃の合意だけをブッシュは強引に進め
る可能性がある。欧州は合意に沿って、イラク非難を始めたがどう
なるか???

そして、欧州がトルコの基地をイラク攻撃に使うことをEUにトル
コを加盟する代わりに説得するような気がする。これはEU会議を
トルコで行うということでわかる。また、イラク攻撃に大反対して
いるトルコの首相が原因不明の病気で倒れ、近々総選挙があるとい
うことは何を意味するか??
また、もし、その条件を飲まないとクルド族に軍事援助をすると脅
すようである。ウルフォウィッツ米国防副長官がこのような趣旨を
言っていた。

京都議定書批准で、欧州の強い風力発電装置が世界に売れることに
なる。米国はこれに対して、原子力発電を復活して、再度売る方向
である。このため、原子力発電燃料のウランを再度生成すると言っ
ている。日本も原子力発電の復活になるでしょうね。米国はエネル
ギーを中東から転換したいので、この選択は両方ともに了解できる
と思うがブッシュとチェイニーは拒否のようですね。石油会社の
意向が大きく政治に影響している可能性があるように感じる。

環境破壊は、人口増加のために起こっているという得丸さんの主張
もビルダーバーグ秘密会議では議論した可能性がある。核戦争にな
らない戦争・飢饉の人口減少は容認するべきということのようだ。

もう1つが、アフリカの金鉱山、ダイヤモンド鉱山の欧米での配分
や中南米でのスペイン・ポルトガルの影響力をどの程度、米国は認
めるかの問題がある。アルゼンチンは米国離れを起こし、スペイン
の支援を受けようとしていた。このため、米国はお灸を据えた格好
になっている。

第2次アフリカ・ダイヤモンド金山戦争が起こる可能性は十分ある
。第2のベネズエラやアルゼンチンもある。
すべて、欧州と米国の勢力争いである。このコラムでもあまり触れ
ていないし、日本の報道でも出ないが、欧州の報道機関はアフリカ
や中南米について、盛んに報道している。中南米諸国の報道機関も
欧・米の対立に神経を使って報道している。米国の実体経済復帰へ
の余波が、いろいろな問題を世界に起こしているのです。
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ビルダーバーグ・ソサエティとはどんな組織か(阿修羅より) 

2002年5月30日〜6月2日にワシントンDCで開催されるビルダバーグ年
次総会のビルダーバーグ・ソサエティとはどんな組織か、若干書い
てみたいと思います。

 この秘密結社は1954年4月に結成されました。メンバーは150名ほ
どで、、最初の会議が、オランダのオーステルベックのビルダーバ
ーグ・ホテルで開かれました。この組織の誕生に関係した最重要人
物はジョゼフ・H・レッティンガーで、彼はソルボンヌ大学時代か
ら軍事・経済を兼ねた大きなヨーロッパ共同体が出来ることを信じ
ていたと言います。この「EU構想」が実現に向かうのは、オランダ
のベルトハルト殿下と出会ってからです。ベルトハルト殿下は有名
な世界的企業ソシエテ・シェネラール・ド・ヘルジーク社とシェル
石油の大株主であり、各会社の重要な役職に就いていた人物です。

 1952年レッティンガーはベルトハルトに近づき「NATOのリーダー
達を集めて非公開の秘密会議を開く」ことを提案しました。ベルト
ハルトはすぐに、アメリカのトルーマン大統領に接近し、秘密会議
の趣旨を伝えました。しかしアメリカが実際に会議に参加したのは
アイゼンハワー大統領になってからです。ところがアメリカの巨人
ロックフェラーがスタンダード石油のオーナーだったために、ビル
ダバーグは石油産業の利害を反映する組織になっていったのです。

 秘密会議は年に一回、三日間続けられます。検討課題は常に、
リアルタイムの外交問題、国際経済です。実質的な役割と権限を有
するのは、ロスチャイルドとロックフェラーであり、政策の基本路
線は統制委員会(欧州24名、米国15名で構成)によって決定されます
。曾母語税院で協議して問題ごとにシンクタンクを作り、欧米の政
府に提言する。もちろん日本政府も含まれます。ビルダーバーグに
資金援助しているのは、ヨーロッパ側はロスチャイルドの傘下にあ
る大富豪のウオーレンバーグ家、米国側はIBM、エクソンなどの
ロックフェラー系の企業です。そして非公式の場で提言(命令)する
わけです。公の団体アメリカの CFR(外交問題法議会)や TC(日米欧
三極委員会)、・・・に代弁させるわけです。
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米、CO2と温暖化の因果関係認める報告書(日経) 

 【ワシントン=吉田透】ブッシュ米政権は工場や自動車などから
排出された二酸化炭素(CO2)が地球温暖化を加速し、深刻な
環境問題を引き起こしかねないと初めて公式に認める報告書を国連
に提出した。ただCO2排出削減を先進国に義務づける京都議定書
への復帰には従来通り慎重な姿勢を示した。 

 報告書は米環境保護局(EPA)が中心になってまとめた「2002
年版米国気候活動リポート」。石油や石炭を燃やして出るCO2や
フロンなど人間の生活・経済活動で発生した温暖化ガスが温暖化の
主因だと認め、今世紀中に米国の平均気温がセ氏で3-5度上昇する
可能性があると指摘した。ブッシュ政権はこれまで温暖化に懸念を
示しながらも、人為的に発生する温暖化ガスとの因果関係ははっき
りしていないという立場だった。 
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米国はテロリストに対し先制攻撃の準備必要=ブッシュ大統領
  
 [ウエストポイント(米ニューヨーク州) 1日 ロイター] 
ブッシュ米大統領は米国陸軍士官学校の卒業式で演説し、”テロリ
ストや圧制者”による大量破壊兵器入手を阻止するため、先制攻撃
を仕掛ける準備をしておく必要がある、と述べた。
 同大統領は、米同時多発テロ発生後、初めてとなる同校卒業生を
前に、「危険は去っていない。テロリストにはまだ資金も兵士も計
画も残っている」と述べた。
 そのうえで、60カ国もしくはそれ以上の国に広がるテロリスト
組織を見つけ出し、テロリストらが核兵器や生物・化学兵器を入手
するのを阻止しなくてはならない、と述べた。
 ブッシュ大統領は特にイラクの国名を出すことはなかったが、「
核拡散防止条約に署名しておきながら、事実上これを破っている独
裁者の言葉は信用できない」と述べた。(ロイター) 
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包囲解かれたアラファト議長がVサイン(ASAHI)

 アラファト議長は6日早朝、議長府を包囲していたイスラエル軍
部隊が撤退した約2時間後に議長府の外に現れた。指でVサインを
つくりながら、集まった約100人の支持者に「だれもパレスチナ
人をうち負かすことはできない。こんなことをしても我々はさら
に強さを増すだけだ」と話し、健在ぶりを示した。

 さらに、集まった記者団に向かって「世界中の人に、イスラエル
軍が何をしたか見にきてほしい。これはファシズム、人種差別だ」
と話した。

 議長の寝室はイスラエル軍の直撃弾を受け、破壊されたという。
議長は当時、階下で執務中だったため被害を免れた。「あそこが私
の部屋であることはだれもが知っている」と述べ、イスラエル軍が
議長殺害を狙っていたと訴えた。(20:44) 


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