830−2. パレスチナとアフガン



中東和平の行く末とアナコンダ作戦を予測する。  Fより

両陣営ともに和平交渉時の取引き材料とするべく陣取り合戦をして
いるのか両陣営の攻撃は急に激しくなっている。特にイスラエル軍
の攻撃は、激しさを増している。

イスラエルとパレスチナのどちらも自分から戦闘を止めるとは言え
ない。止めるといえば、テロが多くなる可能性が高くなると思って
いるようであるし、反対派や右翼からの反対も増す。アラファット
もテロを止めると言っているが、裏では、違うことを言っていると
思う。

なるべくなら、パレスチナはサウジ等のアラブ連盟から、イスラエ
ルは米国からの要請または命令が必要となっている。

その米国パウエル国務長官から、シャロン首相に攻撃を止めろとの
要請が出た。もし、シャロン首相がこの要請を拒否すると、チェイ
ニーも今度はイスラエルのシャロンを捨てる可能性さえある。

今、米国は「アナコンダ作戦」をアフガンで展開しているが、どう
もベトナム化してきた。チェイニーやブッシュもエンロンとの関係
が、議会で民主党から攻撃されている。このため、国民の目を外部
に持っていく必要がある。

このため、イラクとの正規戦争で大勝利が必要なのです。
このイラク戦にはサウジの支援が必要であり、この支援を得るため
には中東和平がどうしても、必要になっているのです。

もう1つ、アナコンダ作戦がなぜ、必要なのでしょうか??
アフガン戦争は米国勝利で終わったはずなのにですよ。この戦争は
どうして必要なのか?
また、フランクス中東方面司令官がベトナムと言い間違えたのは、
どうしてか??

などの情報で類推すると、アルカイダ、タリバンは崩壊した時に、
ほとんど抵抗らしい戦闘をしていない。米国は北部同盟やパシェト
ン人地元兵に1日3ドル程度の金を払ってタリバンやアルカイダを
叩かせたのですが、同族をお互い死なせるのはイヤであるから、
どんどんタリバンやアルカイダの兵たちを地元兵は逃がしている。
このため、タリバンの中心地カンダハールでも、ほとんど大きな戦
闘をしていない。

しかし、このためタリバンやアルカイダの兵たちは、他の場所に移
動しただけであり、都市やその他の米国軍占領地に隠れているだけ
なのです。米国軍が隙を見せると、襲い掛かることになる。その状
況になってきた。アフガンから米国は早く、引き上げた方がいい。
ベトナムと同様に混戦になる。米国か引き上げれば、パシェトン人
と北部同盟の戦いになるでしょうが、放っておいた方がいい。

安易な勝利は、潰れる時も早い。アルカイダとタリバンを本当に潰
そうと、米国軍が入ると、その米国兵だけを狙ってくる。このため
ベトナム戦争になる。地の利はタリバンにある。

このため、イラクという敵と戦った方が、米国の威信に傷がつかな
い。もし、アナコンダ作戦に引きずり込まれると、イラクとの戦争
は出来なくなり、かつソ連の介入と同じ結果が待っている。地元兵
に武器を補給すると、すぐにタリバンの手に渡ることになる。
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アブドラ案でアラブ一本化か 強硬派シリアも支持

 イスラエル、パレスチナ間の報復合戦が激化する中、サウジアラ
ビアのアブドラ皇太子が先に表明したパレスチナ和平構想が、今月
末のアラブ首脳会議でアラブ統一案としてまとまる可能性が強まっ
ている。

 アブドラ構想は、イスラエルが占領地から全面撤退するのと引き
換えにアラブ諸国がイスラエル国家を承認し安全を保証するという
もの。5日、ブッシュ大統領と訪米中のムバラク・エジプト大統領
が会談し、同構想は有益であるとの認識で一致。対イスラエル強硬
派のシリアも、同日サウジを訪れたアサド大統領がアブドラ皇太子
との会談で、構想支持を伝えた。

 イラクやリビアは構想に反対しあるいは態度を保留している。
しかし、ゴラン高原返還をめぐる食い違いから和平交渉を中断して
いるシリアと並び、イスラエルとの交渉当事者であるパレスチナ自
治政府も、支持を明らかにしている。(22:32) 
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イスラエル、パレスチナで大規模攻撃
 【カイロ=松尾博文】イスラエル軍は5日夜から6日にかけてパレ
スチナ自治区のガザ地区で、パレスチナ人過激派勢力の大規模な掃
討作戦を実施した。戦車や戦闘機でパレスチナ警察の施設などを攻
撃し、銃撃戦でパレスチナ人7人、イスラエル兵2人が死亡した。 
 5日夜にはガザ地区からイスラエル領内の町スデロットにロケット
弾が撃ち込まれ、住民3人が負傷した。イスラム原理主義勢力ハマス
が独自開発した「カッサム2」で、同ロケットによる負傷者が出た
のは初めて。イスラエル軍によるガザ地区への攻撃はその報復とみ
られる。 

 同日夜にはヨルダン川西岸地区で、イスラエル軍の武装ヘリコプ
ターがミサイルでパレスチナ解放機構(PLO)幹部の側近らが乗
った自動車を攻撃し、3人が死亡した。6日もヨルダン川西岸北部の
パレスチナ人の学校付近で銃撃戦が発生、パレスチナ人の生徒4人が
負傷するなど各地で衝突が続いている。 
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米国務長官、イスラエルに強硬路線変更要請
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/us/20020307df1i027707.html
 【ワシントン=春原剛】パウエル米国務長官は6日の議会証言で
、イスラエル・パレスチナ間の和平交渉に関連して、シャロン・イ
スラエル政権に現在の強硬路線見直しを求める姿勢を鮮明にした。
パレスチナ自治区のガザ各地で大規模な軍事作戦を展開している
イスラエル軍の動きをけん制する狙いがあると見られる。 

 パウエル長官は「パレスチナに戦争を宣言し、何人のパレスチナ
人が殺されたかを確認することで問題を解決しようとしたなら、(
和平は)どこに行ってしまうのか私にはわからない」と言明。同時
に「シャロン政権は(強硬路線の)政策が機能するかどうかを見極
めなければならない」と述べ、路線変更を要請した。 

 パレスチナのアラファト自治政府議長については「パレスチナ人
民に指導者と思われている」と述べ、その政治的指導力になお期待
を表明。その上で、自爆テロの防止などに一層の努力を要請した。 

 パウエル長官は、イスラエルが占領地から撤退することを条件に
アラブ社会によるイスラエル国家の承認をうたったサウジアラビア
の新和平提案や、ムバラク・エジプト大統領が提唱するシャロン・
アラファト会談の実現を支持する考えも改めて強調した。  
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イスラエル株式相場、パレスチナとの衝突がついに影響(3/7) 
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/20020307DE2IFT0907.html
 イスラエルとパレスチナ人勢力の衝突は今週、類を見ないほど激
化し、現場から近い所にあるテルアビブ証券取引所は、これまでの
弾力性を失い影響を受け始めている。過去7日間だけで30人以上の
イスラエル人が死亡し、2000年10月に始まった今回の衝突で最大規
模の被害が出ている。同証取の株価指数TA100は先週、4.1%下落
し396.13ポイントとなった。同証取への武力衝突の影響はこれまで
比較的小さかったが、トレーダーは、特に5日朝のパレスチナ人に
よるレストラン襲撃は、同証取から数ブロックしか離れていない場
所で起きただけに、打撃が大きかったとしている。解決策を見つけ
ることは難しい。 

 国内外の景気が低迷している時期は、市場への紛争による影響だ
けを見分けるのは難しいが、今週は同証取としては珍しく米株式相
場の上昇とは逆行したことから、紛争の影響を受けたのは明らかだ。 

 政府の経済政策も不安視されている。財政赤字を対国内総生産(
GDP)比3%に抑えるにはさらなる緊縮財政が必要だとみられる
。昨年末の利下げでTA100は1月に過去最高値を更新したが、この
上昇分は吹き飛んでしまった。 
(英フィナンシャル・タイムズ特約) 


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