813−2.中国の役割、日本の役割



中国の現状と将来を考え、日本の行動を検討しよう。  Fより

中国との関係を整理しないと、将来の日本に大きな禍根を残すこと
になるでしょうね。
中国の製品は安く、かつ品質も良くなっている。しかし、中国は、
資本主義ではないために、問題点も多くある。それは中国の国営企
業に中国銀行から多額の資金を貸し出しているが、その資金の回収
ができないということである。この国営企業に有力政治家の子息が
就任しているため、赤字でも、文句がいえない。そして、国家は直
ぐに資金援助をしてしまう。日本と同じような不良債権問題が将来
確実に起こることが、確定しているようだ。

しかし、民間企業の活力がある間はこの問題は大事にならないでし
ょうね。日本の特殊法人問題と同じようにですが。
このため、当分、日本への輸出でかつ、低価格は変化しない。この
ため、日本の多くの人は危機感をもつことになる。しかし、この状
況は米国も同じであり、しかし、米国はこの状況をうまく利用して
いる。中国に安価な製品を作らせようとしている。そして、米国企
業は大きな利幅を取ろうとしている。なぜ、同じことが日本にでき
ないのであろうか??

要するに、日本が製品を考え、設計して、製造を中国に任せる。
そうすると、アセンブリが安価になるため、利幅を大きくできるた
め、大きく儲けることになる。その儲けがあれば、日本国内にはサ
ービス産業を興して、その儲けを企業が国内に吐き出すせばいいの
です。
サービス産業を民間に開放する必要がある。そうすると、規制緩和
がどうしても、必要になるのです。日本も欧米と同じことをする必
要が出てきたのです。欧米と日本は文明の熟度の時間差しかなく、
文化の違いはそれほど大きくない。このため、反欧米感情はおかし
いのです。文明の熟度の時間差しかないので、いつかは欧米がやっ
た改革を日本もする必要があるのです。そして、中国と日本も同様
な関係なのです。中国も日本と同様な改革をいつかは必要となるの
です。

米国はITバブルが崩壊して、そのような構図が崩れたために、
今度は軍事産業でそれと同じ構図を築こうとしている。
日本は、平和産業しかできないため、戦争を思考するようなことは
できない。よって、日本は平和産業で、中国との住み見分けを見出
すことしかない。もちろん、中国版プラザ合意がいつかくるでしょ
うから、その時の対応策も必要であるが???

韓国も同じであるが、オリンピックまでは、好景気が続く可能性が
高い。その後、先ほどの国営企業の問題が噴出するでしょうね。
恐らく。


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