アメリカの強さと恐ろしさ 赤城
ずっと前にレスしたことがありますが、新規の参加といってもよく
今後よろしくお願いします。YS、まじなおじさん両氏の投稿非常に
興味深く拝見しました。実は私も両氏と同じような考えをもってい
るものです。
アメリカのジャーナリストで「ベトナム戦争はアメリカがベトナム
に負けたのではなく、アメリカ人の厭戦気分に負けたのだ」といっ
た人がいます。100%あたっているとはいえなくとも一面の真理
はついていると思います。そのため湾岸戦争、さらに今回のアフガ
ン戦争にあたっては国民の一致団結の気分を盛り上げるため周到な
方策をとっています。
たとえば、厭戦気分が生ずる最大原因の人的損害を最小限に抑える
ためあまり氣の進まなかった北部同盟の支援にさえ踏み切っている
のです。
さらにCNNを中心としたマスコミ対策。あのテロ現場のビルの救援作
業の報道はほとんどCNNの独占でした。このためマスコミの政府支持
は実に真珠湾以来といわれるほど強力でした。また外交面での手回
しもまことに鮮やかなものでした。
しかし私にはそのあまりにタイミングのよい戦術戦略にアメリカの
強さと同時にアメリカの恐ろしさを感ずるのです。
この強いと同時に恐ろしいアメリカとどう付き合っていくか今の
日本の大きな課題と思います
私も浅学ですのでお二人のご意見を聞きながら勉強していきたいと
思います。今後ともよろしくお願いします。
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アメリカの強さと恐ろしさ(2) 赤城
正直言って私と同じ問題意識を持ってられる方がこれほどたくさん
おられることに驚きと力づよさをかんじました。これからの日本の
とるべき方策について私の考えなど書くべきですが考えがまとまりま
せん。その代わりといっては失礼ですがひとつのデータをご紹介しま
す。
世界一のメデイアといわれるCNNのホームページにQUICK VOTEという
欄があります。簡易投票といいましょうか選択肢にクリックして視聴
者が回答するという簡単な世論調査です。もちろん正規の世論調査と
は違って科学的根拠もなく『お遊び』ともいえるでしょう。しかし私
がみていると案外正直なアメリカ人の気持ちが出ていると思います。
実はこの調査はテーマを毎日変えて出ておりCNN以外でもたくさんやっ
ています。アメリカ人はこういうのが好きなんですね
1月9日の分の最初
質問 中国と日本どちらが南アジア諸国とより密接な関係をもって
いるとおもいますか。
回答 中国 59% 日本41%
アメリカは広い国なのでこの結果は変わります。それにしてもアメ
リカ人はさらに中国の影響が強くなると考えているのではないでしょ
うか
2番目
質問(アフガニスタンの次の)テロの温床はどこだとおもいますか。
回答 アメリカ18% フイリピン6% ヨーロッパ5%
ソマリア24% イエーメン6% イラク33%
イラン4% インドネシア4%
アメリカ18%というのが意味深長です。
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Re:アメリカの強さと恐ろしさ ジン 2002/01/09 20:57
> しかし私にはそのあまりにタイミングのよい戦術戦略にアメリカ
>の強さと同時にアメリカの恐ろしさを感ずるのです。
> この強いと同時に恐ろしいアメリカとどう付き合っていくか今の
>日本の大きな課題と思います
推測でモノを言ってはいけないとは思いますが、私はアメリカの戦
略戦術のなかに、人口調整の目標があるような気がしています。
地球環境問題をどの国が一番シミュレーションのもとに対策を立て
ているかといえば、アメリカではないでしょうか。
年明け後の荒れた気象は、温暖化による大強風時代に入った証明で
す。いずれ、海面上昇も起きてくるのです。
まさにサバイバルの世紀に突入したという実感を抱いているのはア
メリカではないでしょうか。
日本に目を向けると、そんな危機意識などありません。
欧州の場合は、かなり対策がとられているし、環境意識が高いとい
えます。やはり、反テロの大義名分のもとに、環境後進国のアジア
や中東の各国を終焉させようという狙いがあるような気がしてなり
ません。
アメリカへの対応といえば、まずなめられないことです。
一部の企業(トヨタなどの輸出産業企業)や金融機関に有利な国策
ばかりでは、成熟した国として扱われません。
円安も金融機関への公的資金投入も、一時しのぎの政策でしかあり
ません。それをいいことに、アメリカは日本をますます経済小国へ
の追いつめようとしています。
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アフガンーーしのびよるアメリカへの憎しみ 赤城
New
イギリスにもとロイターにいた二人の記者がやっている「Out There
News」という小さな通信社があります。特色は世界各地にいるボラ
ンテイアから意見やニュースを集めて掲載しているネットニュース
社で少数者(少数民族)よりの記事が多く、アフガンについてもイ
スラマバードにあるイスラム系のメデイアのニュースを多くカバー
しています。
その中にアフガン国境付近にある難民収容所にいる難民の声が報告
されています。
「なぜアメリカはタリバンやアルカイダのテロ組織が破壊されたの
に爆撃を続けているのか。もうこれはタリバンへの攻撃ではなく
アフガン人への攻撃ではないのか。またタリバンへの攻撃は名目上
のことで実際はアメリカの新型爆弾の実験をしているのではないか。
またビンラデインの捜索はもう暫定政府にやらせてもらいたい。
(以上の文責は私にあります。)」
もちろんこのような性格の通信社の記事ですから反米的色彩も十分
考えられます。しかしいままではタリバンの破壊ということである
程度アメリカ軍の爆撃を容認して来たアフガン人の感情が大きく変
わってきたことも十分考えられると思います。また12日の読売は
強盗殺人事件が起こっているアフガンの治安の悪化にふれ、「犯罪
には厳罰をもってのぞんだタリバン政権が崩壊して、タガが緩んだ
かに見える。」といっていますが、このようなアフガンの実像にふ
れる報道はいままでほとんどなかったと思います。
東京でのアフガン復興会議を控え、まったくのアメリカ一辺倒の
意見ではなく、日本独自の意見が必要と思います。そのためには
いろいろな側の情報をあつめ、アフガンの実像をつかむことが必要
と思います。