5929.量的緩和は資本主義の終焉を加速させる



7月後半から第1四半期の決算発表で、売上げ、利益ともにUPし
ている企業が多いが、それでも日経平均株価を押し上げない。
日経平均株価は、前日比29円48銭高の2万0079円64銭でしかない。

ニューヨーク市場のダウ平均株価が過去最高値になっているのに、
東京市場は2万円から伸びていかない。

海外投資家が、夏休みで、市場に参加してこないことが大きいので
しょうが、市場機能低下もきたしているのかもしれない。

日銀のETF買いで、株価の上下幅が少なく、妙味の小さな相場に
なり魅力を無くしている可能がある。

というより、国債買取や株式買取の量的緩和は、市場機能を弱めて
資本主義の終焉を加速させる行為のような気がしてきた。

10年金利ゼロにするということは、資本主義経済ではなく統制管
理経済化であるので、市場機能を弱めていくことが正しい行為なの
であろう。

資本主義経済の終焉に向けて、日銀も知らず知らずのうちに行動を
開始している。

トランプ大統領が出てきたのも、グローバル資本主義経済を止めて
管理経済にするために当選したのであるから、グローバル企業にと
っては、非常に良くないことであるし、海外の有能な技術者を米国
に入れないということは先端企業にとっても良くないことである。

しかし、今は米国の株価は上昇している。一時のあだ花のような気
がする。

日本は率先して、社会の仕組みを変えていくことが必要になってい
る。

その芽が、日本の地方再生であり、地産地消であり、地域のNPO
であり、冨山和彦氏の経営共創基盤が100%出資したみちのりホ
ールディングのような企業にあると思う。

地産でできるものは地域で作り、足りないものだけ外部経済から持
ってくる経済、大蔵永常の「広益国産考」で述べている形になるし
かない。地域の暮らしを守るのは地域の共生的な仕組みを作ること
である。昔は講や連、結などという結社みたいなものがあり、それ
が機能していた。

現在はNPOになっているが、地域住民が参加した結のようなこと
になるべきであろう。

将来を俯瞰すると、ローカルの経済とグローバルの経済を融合した
ような経済社会になるとみるがどうであろうか?

江戸時代に閉鎖社会で、閉鎖経済を強いられて、日本はその中で、
いろいろなアイデアを出しているが、世界は地球の中にフロンティ
アがなくな、閉鎖的な社会になり、その閉鎖社会で使えることにな
るとみている。

さあ、どうなりますか?

==============================
東証終値は29円高
2017/7/27 15:08
東京株式市場の日経平均株価(225種)終値は、前日比29円48銭高の
2万0079円64銭だった。

コラム目次に戻る
トップページに戻る