6333.イスラエルの孤立化



月曜日有料版3章をお送りします。

イスラエルも孤立化が目立っている。米国も国連安保理での停戦決
議に対して、拒否権を行使しなかった。この孤立化の今後を検討し
よう。         津田より

3.中東情勢
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イスラエルは、ハマスが提案した休戦交渉を中断した。ラファ攻撃
以外の「選択肢なし」とネタニヤフ首相は米議員団に明言したが、
これまで支持していたトランプ氏までが、イスラエルに戦争終結を
要求して、その理由が「世界からの支持を失った」こととしている。

国連安保理でも停戦決議が成立して、米国は棄権した。

米国内でも、イスラエルへの不支持が支持上回っているが、バイデ
ン政権は、イスラエルに、25機のステルス戦闘機F35や2300発以上の
爆弾の売却を承認した。数年以上前に議会から同意を得ていた案件
だとして議会に通知せず水面下で手続きを進めたという。これに批
判が出ている。このため今後できなくなる。

ドイツでも、人道危機で世論が後退したことで、イスラエル支持を
軌道修正してきた。

その上に、国際司法裁は、ガザ地区への食料・医薬品の供給許可を
イスラエルに命令したが、これに対しイスラエル外務省は「必要不
可欠な支援物資の流入は制限していない」などと反論した。しかし
、事実はイス軍が制限していることで、援助物資を空中投下をせざ
るを得なくなっている。

ということで国際司法裁の命令も聞かないイスラエルは、どうやっ
て戦争を止めるのであろうか?

どうも、パレスチナ人をガザから殲滅するまで戦争を続けるつもり
のようである。ハマスとの戦いは3ケ月で終わると思いきや、5ケ月に
もなっても終わっていない。995万人のイスラエルで、40万人も動員
しているので、経済的問題が出てくると思う。

この中、シリアのアサド政権は、イスラエルの空爆で多数の死傷が
出ているとして、戦闘を拡大するようである。レバノンのヒズボラ
も戦闘拡大である。

このヒズボラに対して、イスラエルは、緊張を高め続けるのなら、
ガザ地区の現状を「複写してレバノンへ貼り付ける」と改めて警告
した。レバノン侵攻を行うとイスラエルは述べたことになる。

この中で、ガザ地区に国連軍を派遣して停戦させるという案が出て
いる。勿論、イスラエルは反対することで、現時点では実現の可能
性はない。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1,日本の状況
2.ウクライナ戦争推移
4.中国の動向



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