6327.ウクライナの苦戦続く



月曜日有料版2章途中までをお送りします。

砲弾不足と兵員不足でウ軍は苦戦になっている。現状と今後を検討
する。                   津田より

2.ウクライナ戦争推移
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ロ軍は、アウディーイウカでウ軍を圧倒している。ウ軍は撤退しな
いと包囲されることになり、補給道路も遮断されて、補給もできな
い状態である。

このため、とうとう、ウ軍はアウディーイウカから撤退すると発表
。しかし、この撤退で多数のウ軍兵が捕虜になったという。

プーチンは、ショイグ国防相からアブディーイウカを完全制圧した
と報告を受け、プーチンは「重要な勝利」だと指摘し、軍に祝意を
示した。大統領選挙の後押しになったようだ。

しかし、徐々に、心配していた事態が来ている。米国の援助なしで
は、弾薬不足になり負けると思ったが、その事態になっている。こ
の状態で停戦にしないと負けが確定し、その上にトランプ氏が米国
大統領になった時点で、より悪い条件での停戦になるとみたからだ。
しかし、ウクライナは戦うという。

米国は、戦争を全世界各地で継続的に行い、軍事産業を衰退させて
いないが、欧州各国、特にドイツは軍事産業をメルケル首相時代に
、平和の配当のために潰し、米国に頼る姿勢になっていた。

トランプ政権の1期目で、ドイツのメルケル首相をトランプ大統領が
怒っていた。軍事費をGDPの2%以上にしないなら、米国はNATOの責任
を果たさないと言っている。現在のトランプ氏が述べているのは、
この延長上にある。

このため、ドイツ国防相が5年以内に軍事産業を復活させて、ロシア
に対応できるようにするというが、ウクライナ戦争は、現在進行形
であり、5年後では、ウクライナが負けている。フィンランド、スウ
ェーデンなども砲弾の提供を優先的に行うというが、それでも足り
ない。

しかも、欧州全体で155mm砲弾を作る工場は、4ケ所しかなく、それも
1工場で高々月産3万発程度である。これでは、ロシアに勝てない。
ロ軍は1日で1万発を撃っている。

世界で軍事産業を温存させているのは、ロシア、中国、北朝鮮、イ
ランと西側では米国と韓国しかない。あとは平和になり軍事産業を
潰してしまった。日本も例外ではない。

しかし、チェコのパヴェル大統領は、大量の砲弾があり、資金を調
達できれば、すぐウクライナに送れると言ったが、韓国またはイン
ド、パキスタンが備蓄している弾薬以外ない。インドとパキスタン
は152mm砲弾であり、155mm砲弾は韓国しかないと思う。

という状況で、残念ながら、シルスキー大将が総司令官になっても
、状況は変化しない。逆に、ロ軍は体制を立て直して、各所に大部
隊で攻めてくることになる。ウ軍が防戦一方になることは、明らか
だ。


以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1,日本の状況
3.中東情勢
4.碁盤と世界を考える


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