6326.この戦争はいつまで続くのか?



月曜日有料版2章途中までをお送りします。

ウクライナ戦争から始まる第3次大戦は、いつまで続くのか?
ロシアが勝利に向けてかなり押している。中国の経済は悪くなり、
ベネズエラも虎視眈々と狙っている。現状と今後を検討する。
                        津田より

2.ウクライナ戦争推移
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ロ軍は、ジワジワとウ軍を圧倒している。このまま弾薬不足と兵員
不足が続くと、ウクライナが負ける可能性も出ている。

ウメロフ国防相は、1日最低6000発必要なのに2000発しか撃てないと
述べている。対するロ軍は1日1万発を撃っている。もう1つが、ウ
軍の大隊で200人必要であるが30人しかいないという。兵員不足も大
きい。これでは、ロ軍が重点的に攻めてくる地点では、負けること
になる。

この状況の責任をザルジニー総司令官に着せて、ゼレンスキー大統
領は解任したようであるが、ザルジニー氏は、劣勢の局面で守勢で
ロ軍の損害を多くし、敵の消耗を待つ戦略を取った。

また、無断でマスコミに多くを語るのは、統制上問題であるとゼレ
ンスキー大統領府も思っていた可能性がある。

これに対して、シルスキー上級大将は、ブダノフ情報総局長やデジ
タル大臣フェドロフと同じような攻撃が最大の防御という考え方で
ある。ゼレンスキー大統領も同じであろうし、統制上の命令に忠実
であり、マスコミにも登場していない。

戦略の根本的な考え方が違うように思う。どちらが正しいかは、今
後の成果で見るしかない。

このように戦略が違うので、バリレビッチ氏が新しい国軍参謀総長
になって、攻撃的防御の方向になるようだ。シルスキーの後任とし
て、パブリュク氏が陸軍総司令官についている。

この体制ができ、シルスキーは、ウクライナ軍最高司令官として最
初の声明を発表。課題の1つは、戦争の方法を変え改善すること。最
新武器に対する前線のニーズを考慮して、行動の明確で詳細な計画
が必要という。守勢からどう変えるのか楽しみである。

攻撃力をUPさせるために、兵員不足に 対しては、総動員を開始する
ようである。155mm砲弾不足は、当分解消しないので、その代わりに
ドローンを使うドローン軍団を新設して、陸海空軍と同列に並ぶこ
とになった。現時点では、ドローンも不足している。重点的に投入
しているのが、ヘルソンのクリンキ橋頭保防衛であるが、そこでは
ロ軍を破壊し続けている。

というように、イノベーションで、戦況の好転を目指すようである。

対して、ロ軍は、塹壕戦と大量砲撃、大量戦死も厭わない人海戦術
という19世紀の戦い方で勝利を目指すことになる。新旧の戦い方で
あるが、現時点ではロ軍優勢である。


以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1,日本の状況
3.中東情勢
4.いつまで続くのか?


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