6312.イスラエルがジェノサイドを



月曜日有料版3章途中までをお送りします。

イスラエルは、ガザを分断し、難民キャンプにも爆撃して民間人の
多数の死傷者を出し、国際世論は人道的な停戦を求めているし、米
国もイスラエルに人道的な停戦を要求している。この現状と今後の
検討をしよう。        津田より

3.パレスチナ戦争
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イス軍はガザを南北に分断した。中部から侵攻したイス軍は海岸線
まで到達した。このため、ガザ市内を包囲したことになる。しかし
、イス軍も350名以上が戦死している。

ハマスもトンネルを利用して反撃をしているが、ガラント国防相は
トンネルを解体する有効な方法があるとして、ハマス殲滅を徹底的
に行うという。

ハマス軍事部門報道官は、このイス軍のトンネル攻撃により人質60
人以上が死亡。瓦礫の下に23人の死体が埋まっていると発表した。
真偽のほどはわからない。

それ以上に世界が反発するのが、イス軍が、ジャバリア難民キャン
プへの爆撃を3日も実行し、400人以上の死者を出していることだ。

そして、ガザ包囲後、イス軍はガザを攻撃して、ガザ市民の死者が
増え続け、食料や水は枯渇し、医療も崩壊している。

ネタニエフ政権は、「ガザ全住民をシナイ半島に排除」という政策
文書を作成して、そのシナリオを実行するようである。ガザ住民を
難民化することになる。

このため、米政府内および議会からイス軍による民間人に対する攻
撃に厳しい声が上がっている。レイヒー法により、米政府は重大な
人権侵害をした外国軍への軍事支援を禁じられているので、支援は
できないことになる。

これを受けて、ブリンケン国務長官がイスラエルに飛んで「人道的
停戦」をネタニエフ首相に要求しているが、「人質解放が含まれな
いハマスとの人道的停戦を拒否するとブリンケン国務長官に伝えた
」と述べた。

日本の上川外相も「人道目的の一時的な戦闘の休止」をイスラエル
に求めたが、ブリンケン国務長官と同じように無視されている。

このため、イスラエルの国際社会での孤立化が鮮明となっている。

イスラエルは、ロシアの敵対的な発言で、シリア空爆の際のロシア
への事前警告をやめると発表した。ロシアも敵に回した。このため
、ロシアのワグナー軍がミサイルなどを持ち、ヒズボラを支援する
ようである。とうとう、ロシアも入ってきた。ウクライナと停戦し
て、イスラエルとの戦いに向ける可能性も出ている。

シリアに展開するイラン系民兵組織もレバノンに入って、ヒズボラ
を支援するようである。

イエメンのフーシ派は、10月31日に宣戦布告し、ボリビアは断交し
、チリとコロンビア、ホンジュラス、ヨルダン、トルコは大使を召
喚した。エジプトは、ガザ地域との国境線に戦車と装甲車を配備し
た。

このフーシ派をけん制するために、米空母アイゼンハワーはスエズ
運河を渡り、東地中海から紅海に入った。

この状況で、トルコのエルドアン大統領も、イスラエルを支援する
米国を非難している。イスラエルとは険悪な関係になっている。

そして、人道的停戦を要求する国が増えている。国連も難民キャン
プの爆撃を戦争犯罪であると言っている。ガザ市内への攻撃はなお
さらである。

イスラエルのエルサレムで安息日明けの土曜夜に行われた人質解放
求めるデモが、先週から比べると集まったのが10倍以上と盛況であ
る。停戦してでも命を守らなければならないといけないと言う。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1.日本の状況
2.ウクライナ戦争の推移
4.国際機関の無力化


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