月曜日有料版1章途中までをお送りします。 ウ軍は、スバトバ方面でロ軍のカウンター反転攻勢を止めて、南部 では本格的な大攻勢に打って出たようだ。この現状と今後の検討を しよう。 津田より 1.日本の状況 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 日経平均株価は、コロナで2020年3月19日に16,358円まで下げ、2021 年9月14日に30,670円で31年ぶりの高値になり、2022年3月9日は 24,717円の底値になり、7月3日は33,753円とバブル崩壊後高値とな り、21日は32,304円で、24日は396円高の32,700円、25日は18円安の 32,682円、26日は14円安の32,668円、27日は222円高の32,891円、28 日は131円安の32,759円。 先週、株価は上昇したが、28日の日銀政策決定会合でYCCでの国債買 取を実質的上限を1%としたことで、138円まで円高が進み、日銀政策 発表時に株価は、850円ほど急落した。終値は131円安であったが、 日銀のYCCの実質的緩和の意味が分からないことで、市場は混乱した。 実質的にはYCCの緩和であり、金利はマイナス0.1%に変化がないこと で、市場は落着きを取り戻した。円も141円に戻した。 この日銀の政策変更により、国債の利回り曲線は、すべての年限で 上方シフト。残存5年は0.09%→0.15%、残存10年は0.44%→0.55%、 20年は1.04%→1.12%、30年は1.29%→1.35%、40年は1.44%→1.49%と なり、イールドカーブは立ち上がっている。 この恩恵を受けるのが銀行や保険業界ということになる。このため 、その業種の株価は上昇している。 しかし、28日最終での10年国債金利は、0.57%であり1%に届かない。 実質的にYCCを廃止したとも言えるようである。人口減少の日本の経 済成長は、それほど大きくないことがわかる。 もう1つ、この処置を取る必要があるのは、インフレが収まって欧 米諸国が利下げを開始した時点で、日本が利下げできないと円高に なる心配がある。このため、YCC緩和をしておき、バファーを作って 置く必要があることにもよる。 しかし、それだけでは不十分なので、金利1%まで上げる必要もある とみる。 しかし、インフレが加速すると、利上げすることになるので、次の 一手として残したようにも見える。現在、物価上昇率は東京で3.0% であり、高い水準にある。今後、穀物価格の高騰もあり、今後も食 料品を中心に値上げが続くことになる。 以後は、有料版を見てください。 0.米国と世界の状況 2.ウクライナ戦争の推移