月曜日有料版2章ロシア情勢部分をお送りします。 ウ軍は、バフムト、ザポリージャ、ヘルソンで前進している。プリ ゴジンの反乱で勝機がウ軍に傾いたようである。この現状と今後の 検討をしよう。 津田より 2.ウクライナ戦争の推移 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・ロシアの状況 プリゴジンの乱は、ルカシェンコ大統領の仲介で、大きな内戦にも ならずに終結したが、プリゴジンはベラルーシには居ないで、サン クトペテルブルグにいると、ルカシェンコ大統領は述べている。 この件を質問したが、ロシア大統領府のペスコフ報道官は6日、事実 の認否を避けた。 そして、衝撃的な発言があった。ポドリャク大統領府長官顧問は、 「私の理解では、計画したのは(創設者)プリゴジン氏ではない」 「軍参謀本部の将校らが計画したと思う。(大統領の)プーチン氏 が連邦保安局(FSB)などに賭けて失った物を、取り戻したかったの ではないか」と話し、FSBの情報を信じてウクライナ侵攻に突き進ん だプーチン氏への反発が軍の将校らにあった可能性を指摘した。 ロシア軍事ブロガーは、ロシア政府の兵器増産努力について、主力 の戦車工場が2022年秋から完全3交代制の24時間操業になるなど、生 産力を増強しているという。しかし英国国防省は「ロシアの戦車生 産は増えていない」と評価するが、弾薬使用量を見ると、ロ軍の砲 撃数は、落ちていない。イランからの輸入もあるとは思うが、軍需 企業の生産は増加しているようである。 ウ軍の後方破壊で、食糧や弾薬が不足している上に、給与も6ケ月も 未払いで、前線の部隊交代もなしで、ロ軍の部隊では戦闘作戦への 参加拒否の数が増加している。例として、ザポリージャ州のロジウ カ地域では、約20人のロ軍兵が前線での戦闘任務の遂行を拒否した。 ベラルーシ駐留ロ軍動員兵も、年初は最大1万8千人いたが、1ヶ月 前には2千人になり、現在は、ほぼ「戦術核」要員以外ゼロとなり、 前線での兵員不足を隠しきれない状態になっている。 ここでも負け戦の様相をロ軍は呈している。 以後は、有料版を見てください。 0.米国と世界の状況 1.日本の状況