6280.中国への期待と危険性



月曜日有料版3章途中までをお送りします。

ウ軍の大攻勢が4月中旬以降5月までには始まる。ロ軍が敗退すると
中国は和平案をロシアに提案する。もう1つ、脱米化が進んでいる
ことで、中国に重心が傾いている。このことで、世界がどこに行く
のかを検討しよう              津田より

3.中国への期待感と危険性
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中国は、米国流世界秩序を崩すために、欧州との関係を構築したい
。そのためには、影響力のなくなったロシアへの対応を厳しくする
必要がある。

このため、中国の国連大使は、「中国はウクライナでの紛争を支持
しないし、クリミア半島をロシア領と認めないし、秋の住民投票は
違法だとみて、ロシアに軍事支援はしない」とした。というように
中国は中立的な立場にするしかないようだ。

その上、2023年の中ロ共同声明にある限界なき共同関係とは、修辞
的な言葉であり、実体は中ロの協力関係であり、それ以上ではない
とも言う。核拡散についても反対して、ロシアのベラルーシへの戦
術核配備に反対の立場を述べている。

逆に、フランスも、2024年トランプ大統領になった後を考える必要
になっている。このため、マクロン大統領は訪中したのである。
2024年までには、ウクライナ戦争を停戦にして、トランプ政権にな
った米国がウ軍支援を止めた後、欧州だけではウ軍支援はできない
からでもある。

このため、中国の和平提案を期待している。

マクロン仏大統領は、「ロシアを理性的にし、すべての人を交渉の
テーブルに戻すうえで、あなたを頼りにしている」と習近平に伝え
た。これに対して、習近平は、中国とフランスには世界の平和を守
る「能力と責任」があると述べた。

フォン・デア・ライエンEU委員長は、中国がロシアに武器を提供す
れば国際法違反となり、欧州連合EUと中国の関係を「著しく損なう
」ことになると強調した。

そして、4月6日に習近平主席との会談で、フォン・デア・ライエン
EU委員長は、台湾問題を提起したのに対し、マクロン仏大統領は、
台湾に触れなかったばかりか、持論である米国とは一線を画す政策
「欧州の戦略的自立」を繰り返した。

これに対して、習近平は「条件とタイミングが合えば」ゼレンスキ
ー氏と話す「意思があると表明した」。ただ、「ウクライナの情勢
は複雑で、今のところ平和的解決の見込みはない」と発言。ロシア
には戦争を続ける以外の「選択肢はない」と付け加えた。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1.日本の状況
2.ウクライナ戦争の推移
4.イスイラ戦争か?


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