2706.鈴鹿国際大の処分不当、最高裁、取り消し命じる



各位  

足かけ7年間という長い間、ご支援下さった皆様に心から、心から
御礼申し上げる次第です。          鈴鹿国際大学教授 久保憲一
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2007年(平成19年)7月14日 中日新聞より
鈴鹿国際大の処分不当
最高裁、取り消し命じる

地域紙での発言や大学での講義内容を理由とした戒告処分は不当と
して、鈴鹿国際大学(三重.県鈴鹿市)の久保憲一教授が、同大を運営
する学校法人「享栄学園」(名古屋市中区)と当時の国際学部長ら二
人に、処分の取り消しと損害賠償を求めた訴訟の上告審判決が十三
日、最高裁であった。中川了滋裁判長は、教授側の訴えを退けた二
審の名古屋高裁判決を破棄し、処分取り消しと二百万円の賠償を命
じる逆転判決を言い渡した。訴えを認めた一審の津地裁判決が確定
した。

 中川裁判長は画発言は意見を表明しただけで、大学の社会的評価
を低下させていない。講義内容も教育の一環で、懲戒理由にならな
い。処分は差別的取り扱いとみられてもやむを得ない」と述べ、
当時の国際学部長と学生部長に賠償責任を認めた。

 判決によると、久保教授は一九九九年十一月、「三重タイムズ」
紙で、「三重県人権センターの展示内容はほとんどが被差別部落問
題。一方的な歴史観の押しつけをやめるべきだ」などとした発言が
掲載された。

 大学側は、久保教授が授業で戦艦大和の大砲の音を録音したテー
プを再生したことなども理由に二〇〇〇年一月、「学園の名誉と
品位を害した。職員としてふさわしくない」として戒告処分を発令。
翌二月に教育活動をやめるよう求める文書を、出した。

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水廼舎學人/久保憲一


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