5771.グローバル化する世界



新たな時代にチャンスをつかむ日本

野村證券のセミナーを聞きに行ってきた。池上浩一氏の講演で、氏
はロンドン大学留学、野村證券で海外勤務が長く、最近は海外IRの
担当をしていたようである。60歳定年でSCOで再雇用されたことで
、大学などで講義をしているという。

海外の投資家は、世界の流れ、所属する業界、活動する国、そして
、企業の過去、現在、未来を見て投資を決めている。このように4
次元で投資を考えていることを知ってほしい。

ということで、最初に世界はどうなるのかを考えることである。

長期的な世界の変化は、グローバル化・フラット化が進展して、ア
ジアの時代になり、新興国・資源国の時代になる。米ドル基軸通貨
から多極化時代、多通貨時代になる。地球規模のインフレが起こる。

新しい時代に対応して、外国企業・外国人労働者を受け入れ、外国
人観光客が訪日すると、日本にもチャンスがある。30年前のサッ
チャ革命の再来との期待もある。

現在の延長上には日本の明るい未来はないことに注意が必要である。

このため、円安になるとインフレが起こり、生活コストは上昇する
が、円での預金では目減りしてしまう。地球規模での分散投資が必
要である。原油価格が暴落したので、原油輸入国である日本で経常
収支が黒字になり、円高になった。英国のEU離脱でもリスク資産
(英ポンド、ユーロ、株式)から安全資産(米ドル、円)に資金が
移動した。

しかし、今日、原油の生産調整がOPECで決まり、原油高になると、
原油輸入国の日本は経常収支も赤字になり、円安になりやすいし、
マイナス金利で、一方米国は利上げになり、円安・ドル高になる方
向である。

日本の構造改革と規制緩和が進み、かつ円安になると日本株高にな
る可能性は高い。

日本の産業で発展するのは、農業と観光産業である。日本の観光は
リピート率が高い。繰り返し日本に来る観光客が多い。日本には南
北で違う景観があり、亜熱帯から亜寒帯まである。その上に四季が
あり、一年中、いつでもそれぞれに美しい。アニメやラーメン、茶
などの高い文化を多く持っている。その上に思いやりや時間に正確
など教育レベルが高く旅行計画しやすい。フランスは年間8000万人
もの観光客が来たが、テロのために激減している。その点、日本に
はテロもない。

もう1つが、農業であり、日本食のブームが起きている。日本の農
産物にはプレミアムがついている。質が高いのでそれだけ高価に売
れる。例えば、トリフより美味しい黒ニンニク、霜降りの和牛、ネ
バリケがあり、安全な日本米などが喜ばれている。日本酒など日本
の食品が世界で高値で売れるようだ。

今後、世界がグローバル化する時に、一番重要なのが英語力である。
その英語力が日本にはない。会話力・聞き取り力を強化することが
必要である。この英語力により世界はフラット化している。

日本も小学3年生から英語の授業が開始して、大学教育も英語での
授業が開始した。これで海外の留学生も来れることになる。日本の
教育はそこそこレベルの高い人を育てる教育が世界と比べて良い。
一方、米国や中国は才能の高い人を育成する能力があるが、それ以
外の人の教育では劣っている。

どちらにしても、世界で活躍する人が必要になる。日本に住んで、
日本円を保有していれば安全という天動説は今後、大きく資産価値
を損なうことは確かである。地動説に乗り換える必要がある。

人材に国境はなく、世界一であって初めて日本一となるということ
だ。

どうか、老後資金を目減りさせないで、運用してほしいので野村證
券の担当者から情報を得ていただき、適切な資産運用をお願いしま
す。
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(Fのコメント)
今後の経済の外観としては、正しいと思うので、コラム化した。




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