5683.シリアのロシア空軍基地が破壊された



シリアの都市ジャブラとタルトスで相次ぎ、自爆テロが起きたが、
それと同時に、ロシア空軍基地に対してもISSまたはヌスラ戦線が、
攻撃をした模様である。

BBCによると、米国の監視衛星の写真で見ると、ラタキアにあるロシ
ア空軍基地のヘリコプター5機以上が炎上し、かつスポイ爆撃機数
機が炎上している様子が見える。

このラタキア空軍基地の攻撃に対しては、ロシア・シリアとISSやヌ
スラ戦線からは、情報が出ていないようであるが、もし本当なら、
ロシアにとっては、大きな打撃になっているはずである。

まず、シリア空爆では、ほとんどロシアに犠牲者や損害なしに空爆
ができているとロシア国内でも海外でも宣言しているし、シリアと
共同でヌスラ戦線をアレッポから追い払うはずであった。

この作戦がうまくいっていないことになる。そして、、とうとう、
ラタキアでもヌスラ戦線の攻撃を受けることになり、空軍基地を失
うことになる危険も出てきたことになる。

さあ、ロシアはどうするかでしょうね。

予想では、ラタキア基地を守るために、陸軍を派遣すると見ている
し、その陸軍を使って、大攻勢を掛けるような気がする。

イランが、ロシアの空軍力に疑問を持っていたのは、アレッポでの
攻撃で空軍が十分な支援をしなかったと見ているようである。

中東の大戦争に向かって、進んでいくような気がするが、どうであ
ろうか?

そして、いつ、中国が中東に出てくるかでしょうね?

ますます、中東がきな臭くなってきた。

さあ、どうなりますか?


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シリア政府、相次ぐ爆弾攻撃でトルコ、カタール、サウジを批判
2016年05月24日
シリア西部の地中海沿岸にある都市ジャブラとタルトスで23日、爆
発が相次ぎ、多数が死亡した。国営メディアは少なくとも78人が死
亡したと伝え、ロンドンを拠点とする民間団体「シリア人権監視団
」は145人以上が死亡したと報告している。国営メディアによると、
シリア外務省はトルコとカタールとサウジアラビアが和平協議を妨
害するため過激派勢力を促したせいだと批判する書簡を国連に送っ
た。過激派勢力のいわゆる「イスラム国」(IS)が犯行声明を出し
ている。
国営シリア・アラブ通信(SANA)によるとシリア外務省は、「リヤ
ドとアンカラとドーハの過激で悪意に満ちた政権が、事態の本格悪
化を図った結果の爆弾テロ」だと国連あての書簡で批判し、3カ国が
「ジュネーブの(和平)協議と戦闘停止、および停戦合意の成立を
妨げようとしている」と糾弾。さらに3カ国が「シリア・アラブ軍が
対テロ戦争で成果を上げている」ことから国際社会の目をそらすこ
とが目的だと書いているという。
トルコ、カタール、サウジアラビアはそれぞれ、シリア国内の異な
る反政府勢力を支援する一方で、ISと戦う国際的な有志連合にも参
加している。
地中海沿岸のジャブラとタルトスは数分の間に7回の爆発が相次いだ
。SANAによると、タルトスではバス停で自動車爆弾が爆発。救急隊
が現場に急行すると、自爆犯2人が自爆したという。
その数分後にはジャブラのバス停と発電所と病院でそれぞれ、自動
車爆弾と自爆犯3人が爆発を起こした。最初に起きた爆発の被害者を
病院に運ぶのを手伝った自爆犯が、救急センターで自爆したという
情報もある。
SANAによると、ジャブラで45人、タルトスで33人が死亡した。一方
で、現地情報をもとに集計したシリア人権監視団によると、ジャブ
ラで97人、タルトスで48人が死亡した。
IS系のアマク通信は、IS関係者の話として、戦闘員たちは「アラウ
ィ派の集まりをねらった」と伝えている。アラウィはイスラム教シ
ーア派の分派で、アサド大統領などシリアの人口の約1割を占める。
アサド政権を支援するロシア政府は、タルトスに海軍基地、ジャブ
ラに空軍基地を設け、シリア国内のIS標的空爆の拠点にしている。
ロシア政府は相次ぐ爆発に懸念を示し、戦闘激化で先月以来中断し
ている和平協議を再開する必要性がこれでますます浮き彫りにされ
たとコメントした。
ケリー米国務長官はロシアのラブロフ外相と電話会談し、北部アレ
ッポや首都ダマスカス近くのダラヤへの攻撃中止をシリア政府に強
く働きかけるよう求めた。
米国務省報道官は、シリア政府軍を抑制する「特別な責任」がロシ
アにはあると述べた。
(英語記事 Syria blames Turkey, Qatar and Saudi Arabia for deadly bombings)

Islamic State 'destroys Syria airbase' used by Russia

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