機械受注の7ー9月は、、減少していた。これまでのいろいろな指 標の多くが、弱くなっている。中国観光客が爆買いするインバンド 消費がUPしているが、その他の指標は、総じて悪い値になっている。 これは16日の7ー9月期のGDP成長率もマイナスになる可能性があ る。12月米利上げ確実で円安に触れて、株価は堅調であるが、工 業生産を中心として、弱いことになっている。 その工業生産の減少分を、インバンド消費の増加で埋め合わせられ るのかということのようである。 さあ、二期GDP統計がマイナスであると、数値的にはリセッションと なるが、そうなるのであろうか? 月曜の秋に発表である。 さあ、どうなりますか? ============================== 2015年 11月 12日 10:59 JST 機械受注、7─9月は5期ぶり減少 10─12月も大幅減からの反発力弱く [東京 12日 ロイター] - 内閣府が12日に発表した9月機械 受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた 民需の受注額(季節調整値)は7─9月に前期比10.0%減少し 、5四半期期ぶりのマイナスとなった。 09年1─3月以来の大幅な落ち込み。10─12月の受注見通し は前期比2.9%増でやや回復する見込みだが、落ち込みを取り戻 す反発力はない。今後の機械受注の行方はさほど期待できないとの 見方につながっている。 「設備投資計画の下方修正や設備投資の実施時期の先送り姿勢が強 まり、機械受注などもしばらくは一進一退の足踏み状態が続き、回 復色が出てくるのは年明け以降になりそうだ」ーー。機械受注の結 果を受け、農林中金総合研究所・主席研究員の南武志氏は設備投資 の行方に懸念を示す。 9月単月の受注額は前月比7.5%増の8164億円となった。ロ イターの事前予測調査では3.3%増と予想されていたが、これを 上回った。非製造業が2カ月連続でマイナスになった後の反動増に よりけん引したが、製造業は4カ月連続の減少となり、減少幅も拡 大している。中国経済やその他の新興国経済の減速が投資マインド を慎重にさせていることが読み取れる。 この結果、7─9月の実績値は前期比10.0%減で、5四半期期 ぶりの減少となった。リーマン・ショック直後以来の大幅なマイナ スで、製造業が15.3%減と急激に落ち込み、非製造業も6.5 %減となっている。鉄鋼業や電機、金融・保険業、農林業などを中 心に幅広い業種で落ち込んだ。 内閣府は、機械受注の判断を「足踏みがみられる」に据え置いた。 設備投資の先行指標としての機械受注を取り巻く環境は、円安・資 源安を背景とした底堅い業績動向、設備の老朽化進行など、決して 悪くない。また、今年度の企業の投資計画は高めとなっている。だ が、夏場の投資に対する慎重姿勢からみて、この先の回復について 予断は持てない。 今回発表された10─12月の機械受注見通しをみても、前期比 2.9%増にとどまり、7─9月期の大幅減少の後にしては反発力 に欠ける。 見通しの数字は、メーカーへの聞き取りの原数値に過去3四半期の 平均達成率を乗じて作成されており、エコノミストからは、今回は やや高めに出ているため、実際には下振れの懸念があるとの見方も 聞かれる。 市場関係者からは「機械受注は急落局面から脱したものの、あまり 反発は期待できない」(SMBC日興証券シニアエコノミストの宮 前耕也氏)といった見方が示されている。 *内容を追加します。 (中川泉 編集:山川薫)