al-monitor誌に「Saudi elites divided on Yemen war」が載ってい たので、何かありそうと見ていたが、サウジは、イエメンのフーシ 派への空爆を中止した。 サウジは王政で世論を取ることはしない。しかし、知識人の意見は 見ることができる。 多くの意見は、サウジがイランの拡大を阻止 するのに軍事行動は必要としたが、Nawaf al-Qudaimiは、空爆では フーシ派を負かすことはできずに、地上戦をすることが必要である が、サウジには行き過ぎであるという。また、違う立場である Hamza al-Hassan氏は、軍事行動に反対している。 そして、サウジ政府は、米空母がイエメン沖に展開して、イランか らの武器供給を断つことと引き換えに、空爆を止めてフーシ派との 交渉を始めるようである。 「5347.イエメンでサウジが苦戦に」で述べたように、苦しそ うであり、とうとう戦争回避に向けるしかないようである。 ============================== サウジなど湾岸諸国、イエメン軍事介入を終了=国営サウジ通信 2015年 04月 22日 07:12 JST [ドバイ 21日 ロイター] - 国営サウジ通信(SPA)による と、イエメンのイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」に対す る攻撃を行っていたサウジアラビアなど湾岸諸国は21日、軍事介 入を終了させた。 ただサウジアラビアの報道官は、必要に応じて「フーシ派」に対す る攻撃は継続するとしている。 ============================== 米空母、イエメン沖へ=イランからの武器供給断つ狙いか 【ワシントン時事】米海軍は20日、空母「セオドア・ルーズベ ルト」が19日に、ペルシャ湾からホルムズ海峡を抜け、アラビア 海に入ったと発表した。一部米メディアによると、イエメン沖に展 開する。イエメンのイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」に 対するイランによる海からの武器供給を断つ狙いがあるとの見方も 浮上している。(2015/04/21-07:05)