5000.米イノベーションが止まった理由



ナショナル・インタレスト誌に「Closing America’s Innovation 
Deficit」が載っている。最後にリンクがあり、詳細は読んでくださ
い。

これによると、米国の最先端分野、特にバイオ関係の予算は、国立
医療機関(NHI)の予算では25%も削減されているという。また、リセ
ッションのために、民間企業の研究費も大幅に削減されている。

このため、米国のバイオ、ナノテクなどの研究が停滞しているよう
である。やっと、日本がこの分野で大きく進んでいることを知り、
国家予算を増やす方向に行きたいようであるが、予算全体が削減さ
れているので、どこまで増やせるかが問題だと思う。

20世紀、米国が電子分野を切り開いて、黄金時代を築いたが、そ
の分野でのツイッターやフェイスブックなどは成長の限界に達した
ようであり、閲覧数が伸びていないし、株価も上がらない。

このように、電子分野での革新的な技術は尽き始めている。もちろ
ん、自動車の自動運転などの分野があり、ロボット分野はまだそれ
なりに、大きな分野であるが、ガンを治す薬や石油より安いエネル
ギーを開発したら、その影響範囲は、断然に違うことになる。

このように、米国は2008年のリセッション後の対応を間違えて、今
後重要な分野になる、バイオ、ナノをおろそかにしてしまったよう
である。

一方、日本は電子市場で負けて、将来の分野の開発に勢力を投入し
たことで、バイオ、ナノ分野に新しいイノベーションを見つけてい
る。

日本と米国の競争が激しさを増して、この分野が一刻も早く実用化
段階に入ることを期待したいですね。

米国もガンバッテくださいよ。

さあ、どうなりますか?


Closing America’s Innovation Deficit

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