4964.G7首脳会議と天然ガス価格について



G7首脳会議で、G7にロシアを加えた主要8か国(G8)の枠組
みについて、ロシアが行動を改め、「意味ある議論を行う環境」に
戻るまで、G8への参加を停止するとした。

このため、G7諸国は6月にロシア・ソチで予定されるG8首脳会
議を欠席する公算となった。

ウクライナの安全保障国防会議は24日、クリミア自治共和国とセ
バストポリ特別市からウクライナ軍を撤収させることを決めた。ク
リミアの非武装化を条件にしていたが、実効支配が進み、ウクライ
ナは引くしかないことになった。

ケリー米国務長官は24日、オランダ・ハーグでロシアのラブロフ
外相と会談し、ロシア軍がウクライナ東部国境地帯に大規模部隊を
集結させていることなどに対し「強い懸念」を表明した。そして、
ロシアが事態の収拾に応じてウクライナ政府との対話を受け入れる
よう促した。

米ケリー国務長官から依頼されたことで、ロシアのラブロフ外相は
、ウクライナ暫定政権のデシツァ外相と会談するようだ。国営ロシ
ア通信(RIA)などが24日、ロシア外交筋の話として伝えた。

また、ロシア軍2万人の軍隊がウクライナ国境近くにいる。これに
ついては、ウクライナへの侵攻を考えていないとショイグ露国防相
はいう。

そのショイグ露国防相は24日、編入したクリミア自治共和国を初
めて訪問した。国防相は、元ウクライナ軍指揮官らと面会し、「希
望者は全員、ロシアの全ての軍管区や艦隊で任務に就ける」と述べ
、露軍への入隊を呼びかけた。

さあ、どうなりますか?

ロシア軍がウクライナ東部に侵攻すると、大変なことになるが、そ
うならないことを願うしかない。侵攻しないなら、クリミア半島は
実質的にロシア領になる。

このままであれば、これ以上の制裁がなく、一応沈静化するはずで
ある。いつ、ロシアと欧米諸国とが関係改善に向かうかは分からな
いが、両方ともに戦争を欲していないので、その時がくるはずであ
る。

それまでは、日本は欧米諸国と一緒にいるしかない。そうしないと
欧米諸国との関係がおかしくなる。

ロシア産天然ガスへの輸入停止などの処置は、現時点では考えられ
ないが、欧州は天然ガスの輸入量を削減していくという。

石油、天然ガス価格が上昇すると、米国はやっと、シェールガスの
採算が取れるようになるし、ロシアは国際価格が上昇すると、中国
など新興国への輸出の金額が上昇することになる。

米露、どちらにも良いことになる。

日本は、どちらか言うと、こちらへの警戒感が必要なのかも知らな
い。

さあ、どうなりますか?


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露のクリミア編入「違法な試み」…G7が宣言へ
 オランダ・ハーグで24日夕(日本時間25日未明)、ウクライ
ナ情勢を巡る先進7か国(G7)首脳会議が開かれ、ロシアに対し
てG7の結束を確認する「ハーグ宣言」を採択する。
 首脳会議は、米中や日本、韓国など53か国の首脳級が、テロリ
ストに核物質が渡る危険をなくす取り組みを話し合う核安全サミッ
トが24日、開幕したのに伴い開かれる。25日には日米韓首脳会
談も予定され、安倍首相と韓国の朴槿恵パククネ大統領が初の直接
会談に臨む。
 【ハーグ=白川義和、中川孝之】ハーグで24日夕に開かれる先
進7か国(G7)首脳会議で採択される「ハーグ宣言」の骨子が判
明した。ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の編入を「違法
な試み」として非難し、承認しない姿勢を表明する。
 さらに、こうした国際法違反の行為は「世界の法の支配に対する
深刻な挑戦」と批判。ロシアがウクライナへのさらなる軍事圧力な
どで事態を悪化させた場合、「制裁を含む行動を強化する用意があ
る」と追加制裁を警告する。
 また、G7にロシアを加えた主要8か国(G8)の枠組みについ
て、ロシアが行動を改め、「意味ある議論を行う環境」に戻るまで
、G8への参加を停止すると表明する。これにより、ロシアが緊張
緩和の行動を取らない限り、G7諸国は6月にロシア・ソチで予定
されるG8首脳会議を欠席する公算となった。
(2014年3月25日07時04分  読売新聞)
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抵抗の象徴が制圧…ウクライナ、クリミア撤収へ
 【キエフ=青木佐知子、モスクワ=田村雄】ウクライナの安全保
障国防会議は24日、ロシアが編入したウクライナ南部のクリミア
自治共和国とセバストポリ特別市からウクライナ軍を撤収させるこ
とを決めた。
 ロイター通信などによると、クリミアのフェオドシアでは24日
早朝、ウクライナ国旗を掲げ、ロシアへの抵抗の象徴だった海兵隊
基地が、露軍に制圧された。海軍の旗艦スラブチチやベルベック空
軍基地などが既に接収されている。インターファクス通信によると
、自治共和国のテミルガリエフ第1副首相は同日、記者団に「半島
からウクライナ軍部隊はいなくなった」と述べ、ロシアによる半島
の完全制圧を宣言した。
 タス通信によると、ショイグ露国防相は24日、編入したクリミ
ア自治共和国を初めて訪問した。国防相は、元ウクライナ軍指揮官
らと面会し、「希望者は全員、ロシアの全ての軍管区や艦隊で任務
に就ける」と述べ、露軍への入隊を呼びかけた。
(2014年3月25日07時47分  読売新聞)
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国境の部隊集結に懸念表明=ロシア外相と会談−米国務長官
 【ハーグ時事】ケリー米国務長官は24日、核安全保障サミット
が開かれているオランダ・ハーグでロシアのラブロフ外相と会談し
、ロシア軍がウクライナ東部国境地帯に大規模部隊を集結させてい
ることなどに対し「強い懸念」を表明した。米ロ外相の直接会談は
、ロシアによるクリミア編入後初めて。
 国務省によると、ケリー長官はこの中で、オバマ政権が発動した
新たな制裁の枠組みなどに言及。ウクライナ政府による憲法改正や
5月の大統領選への取り組みを説明し、ロシアが事態の収拾に応じ
てウクライナ政府との対話を受け入れるよう促した。
(2014/03/25-07:45)
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中国、対ロ制裁に同調せず=ウクライナ問題、中立維持−米大統領
、習主席と会談
 【ハーグ時事】オバマ米大統領は24日、訪問先のオランダ・ハ
ーグで中国の習近平国家主席と会談し、ロシアの軍事介入を受けた
ウクライナ情勢などをめぐり意見交換した。大統領は主席に、ロシ
アへの圧力を強める米欧と協調するよう要請したもようだが、主席
は制裁に同調しなかったとみられる。
 大統領はウクライナに関し、ロシアと良好な関係を維持する中国
を米国の立場に引き寄せ、ロシアの孤立を際立たせたい考えだった
。しかし、中国は中立の姿勢を崩さなかった形だ。
 ローズ大統領副補佐官(戦略広報担当)によると、大統領は「わ
れわれと協力することが中国の利益にかなうはずだ」と強調。主席
は、主権尊重の重要性を確認した上で、緊張緩和と政治的解決が望
ましいとの見解を示した。副補佐官は中国の姿勢について「欧州と
共に米国が科しているような制裁には、踏み出してこなかった」と
述べ、主席が制裁に同調しなかったことを示唆した。
 会談では、主席が冒頭、衝突を避けて相互に尊重し合う「新型大
国関係」を構築していくと表明。大統領は沖縄県・尖閣諸島上空を
含む東シナ海への防空識別圏設定に懸念を伝え、東・南シナ海での
緊張を緩和する必要があると訴えた。また、この問題に関し日本と
フィリピンの安全保障の維持を支援していると伝え、けん制した。
(2014/03/25-01:45)
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ロシア・ウクライナ外相、ハーグで会談へ=ロシア通信
2014年 03月 25日 06:24 JST
[モスクワ 24日 ロイター] -ロシアのラブロフ外相は核安全
保障サミットが行われているオランダのハーグで、ウクライナ暫定
政権のデシツァ外相と会談する見込み。国営ロシア通信(RIA)
などが24日、ロシア外交筋の話として伝えた。
ウクライナ側が会談を申し入れたという。





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