4894.佐藤雅美の江戸時代、経済歴史小説



佐藤雅美の江戸時代をモチーフにした経済歴史小説を読んでいる。
「大君の通貨」「将軍たちの金庫番」「薩摩藩経済官僚」「田沼意
次(主殿の税)」「15万両の代償」など江戸時代の経済がどうな
っていたかということを示した示唆に富んだ小説である。

この内、為替のレートがおかしいと経済が破綻することを示したの
が「大君の通貨」であり、貿易の妙味を示したのが「薩摩藩経済官
僚」で、税制制度で3方が得する予算は作れることを示したのが「
田沼意次(主殿の税)」である。

江戸時代は、成長戦略をしないで、金融緩和策とやり続けた政府で
ある。「15万両の代償」では幕府は、金貨改修による金融緩和政
策で、莫大な収入を手にできたが、そのインフレによる代償を描い
ている。

この小説を見ると、今行っている量的緩和政策がどうなるのかや為
替レートによる経済の影響が大きく、それを間違えると経済が破綻
したり、金融緩和策で政府の収入が増えて、それにより、国家運営
がしやすくなるなどがわかる。

それも歴史的な裏付けがあり、原因と結果が証明されていることに
なる。これは使わない手はない。

と現時点では思っている。少し、この小説からわかったことをコラ
ム化しようと思っている。





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