4778.米軍のシリア介入開始か?



ケリー米国務長官は26日、シリアの化学兵器使用疑惑をめぐり、
国際社会は責任の所在を明らかにするため、立ち上がるべきとの見
解を示した。

ケリー長官は、現地からの映像や証言は現時点で「シリアで化学兵
器が使用されたことを」示していると言明。さらに「シリア政権が
これら化学兵器を保持していることも認識している」と述べた。

とうとう、米軍がシリア紛争に介入することになった。しかし、ロ
シアがシリア介入に反対しているので、国連安保理での決議ではな
く、また有志国連合での介入になる。

米軍の軍事作戦が始まった場合、英国海軍の艦船は、数日中に、米
国海軍に合流する方向であり、英国のキャメロン首相は、休暇を一
時中断し、米仏独の指導者達と電話会談して決定したようである。

フランスも化学兵器使用が確認されれば「(政権側に対して)武力
を伴う行動を取るべきだ」(ファビウス外相)との立場を示してい
るので、参加することになる。

というように有志国連合の中核となるのは米英仏であり、それが中
心となり行動することになる。しかし、その軍事行動はどうなるか
であるが、ダマスカスなどのシリア軍・政権への空爆になりそうで
ある。

その時、ロシアの対空ミサイルがどこまで有効化が分かることにな
る。今回はイラクのフセイン政権への空爆より、難しいが米軍は既
に準備をし始めている。

米国防総省当局者によると、地中海に新たに出動したのは巡航ミサ
イル搭載駆逐艦「ラメージ」。既に展開中の同型駆逐艦「マハン」
と交替予定だったが、マハンの一時的な任務継続も決まった。米海
軍は地中海に常時、巡航ミサイル搭載の駆逐艦3隻を配備する。
4隻態勢についてはアサド政権への圧力をにらんでいるとの見方も
ある。

というように空母ではなく、駆逐艦3隻からの巡航ミサイルでの攻
撃のようだ。空母体制は減らす予定であり、現時点では中東にいな
い可能性もあるが、中東での米軍空母の配置は現時点、分からない。

戦争の開始である。ハルマゲドンの開始とならないことを願うしか
ない。

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国際社会、シリア化学兵器の責任追及に立ち上がるべき
=米国務長官
2013年 08月 27日 04:49 JST
[ワシントン 26日 ロイター] - ケリー米国務長官は26日、
シリアの化学兵器使用疑惑をめぐり、国際社会は責任の所在を明ら
かにするため、立ち上がるべきとの見解を示した。
ケリー長官は、現地からの映像や証言は現時点で「シリアで化学兵
器が使用されたことを」示していると言明。さらに「シリア政権が
これら化学兵器を保持していることも認識している」と述べた。
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英国艦隊 対シリア作戦参加の用意
26.08.2013, 08:29VOR
もしシリアのアサド現政権に対する軍事作戦が始まった場合、英国
海軍の艦船は、数日中に、米国海軍に合流する用意がある。新聞
Telegraphが、25日から26日にかけての深夜、英国政府筋の情報を引
用して報じた。
   作戦は、巡航ミサイルによるピンポイント攻撃となる見込みだ。
標的となる具体的な対象のリストは、現在、英米両国軍司令部の代
表者らが確認中である。武力行使の公式的な口実とされているのは
、シリア政府軍が市民に対し化学兵器を使用したとの情報だ。
   化学兵器疑惑 シリア政府 国連調査団の受け入れに合意
   25日、英国のキャメロン首相は、休暇を一時中断し、米仏独の指
導者達と電話で意見交換をした。英国首相官房筋によれば、この電話
会談では、シリアに対する武力行使問題が話し合われた。なおキャメ
ロン首相は、そうしたシナリオを国連で承認しようとの試みは、ロシ
アの立場を考えるならば実を結ばないだろうと見ている。
   リア・ノーヴォスチ
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米仏首脳「深刻な懸念」=シリア化学兵器問題
 【ワシントン時事】オバマ米大統領は25日、フランスのオラン
ド大統領と電話会談し、シリア・アサド政権が化学兵器を市民に対
して使用したとする情報に「深刻な懸念」を共有した。また、今後
の対応策をめぐって協議した。ホワイトハウスが同日発表した。
 両大統領はこの中で、化学兵器の使用に関する詳細が判明した際
の国際社会による「可能な対応」について協議を続けていくことを
確認した。アサド政権と反体制派は共に化学兵器の使用を「相手の
責任だ」と主張している。
 米政府はアサド政権側の化学兵器使用を「ほぼ疑いない」とみて
いるが、オバマ大統領は26日から行われる国連の調査結果などを
踏まえ、米国の対応策を示す方針。ただし、米国による単独介入で
はなく、あくまで国際社会の一致した行動を模索するとみられてい
る。
 一方、フランスは化学兵器使用が確認されれば「(政権側に対し
て)武力を伴う行動を取るべきだ」(ファビウス外相)との立場を
示している。(2013/08/26-08:11)
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米大統領、英首相と対応策協議 軍事介入は慎重姿勢維持か
2013.8.25 17:48 sankei[政変・反政府デモ]
 【ワシントン=小雲規生】オバマ米大統領は24日、シリアで化
学兵器が使用され多数の死者が出たとされる疑惑について、英国の
キャメロン首相と電話会談し、緊密な連携をとり対応していくこと
で一致した。また、オバマ大統領は同日、国家安全保障会議(NS
C)を開き、米国や国際社会が取り得る選択肢について協議した。
オバマ政権は各国との連携で事態を打開しようと懸命だが、軍事介
入については慎重姿勢を維持している。
 米英首脳は電話会談で、化学兵器使用疑惑について「深い懸念」
を表明した。AP通信によると、英政府当局者は、アサド政権が国
連による現地調査に消極的なことについて「何かを隠しているので
はないか」と話し、アサド政権による化学兵器使用を示唆した。
 それでもオバマ政権はシリアへの軍事介入には踏み切れないでい
る。ホワイトハウスはNSC終了後の声明で、米国は疑惑の実態に
ついて「情報収集を続ける」と述べるにとどまった。ヘーゲル国防
長官も23日、記者団に対し「実態解明を続けている」と述べ、早
期の軍事介入に否定的な考えを示した。
 米国の慎重姿勢の背景には、軍事介入への国際的な合意を得るこ
との難しさがある。アサド政権の後ろ盾であるロシアはシリアへの
軍事介入に消極的で、化学兵器についてもアサド政権が使ったとの
見方を否定している。オバマ大統領は23日に放送されたテレビイ
ンタビューで、国連の承認と明確な証拠なしに軍事介入しても、各
国の連携を機能させることは容易ではないとの見方を示している。
 オバマ政権はすでに反体制派への武器供与を決めているが、効果
的な対応策を打ち出せていないのが現状だ。
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米海軍、シリア沖にミサイル駆逐艦増強 化学兵器対策か
2013.08.25 Sun posted at 15:25 JST
(CNN) アサド政権による新たな化学兵器使用疑惑が浮上したシ
リア内戦に関連し、米国防総省高官は25日までに巡航ミサイル搭
載の4隻目の米海軍駆逐艦を地中海東部に配備したことを明らかに
した。
同省は先に、オバマ米政権が軍事手段を含めたシリアへの介入拡大
に踏み切った場合に備え、シリア空爆の標的などを新たに見直した
ことを明らかにしていた。この措置は新たな化学兵器使用疑惑の発
覚を受けたものとなっている。
空爆ではシリア領空への侵入が必要な戦闘機には頼らず、巡航ミサ
イルの発射を想定。標的はアサド政権の省庁や軍事施設が中心だが
、シリア政府による化学兵器使用が証明された場合、この攻撃能力
を削ぐことも選択肢になるとしていた。
米国防総省当局者によると、地中海に新たに出動したのは巡航ミサ
イル搭載駆逐艦「ラメージ」。既に展開中の同型駆逐艦「マハン」
と交替予定だったが、マハンの一時的な任務継続も決まった。米海
軍は地中海に常時、巡航ミサイル搭載の駆逐艦3隻を配備する。
4隻態勢についてはアサド政権への圧力をにらんでいるとの見方も
ある。
ヘーゲル米国防長官は23日、新たな化学兵器使用が事実なら、同
兵器攻撃の再発を阻止するための迅速な対応が必要と強調。同省の
公式サイトによると、長官はマレーシアへ向かう軍用機の機上で、
実際に起きたことを極めて早急に把握し、適切な対応策を講じるべ
きだとの考えを示した。
長官はまた、オバマ大統領に対しシリア情勢での緊急事態を受けた
選択肢を提示したと指摘。大統領が命じたいかなる選択肢にも対応
出来るよう部隊の配置などが必要と述べた。オバマ氏に示した選択
肢の具体的内容には触れなかった。
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米大統領に選択肢提示=シリア化学兵器情報への対応
 【ワシントン時事】オバマ米大統領は24日、シリアのアサド政
権が首都ダマスカス近郊で反体制派に対して化学兵器を使用したと
の情報に関し、国家安全保障会議(NSC)を開いて対応を協議し
た。大統領は席上、米国や国際社会が取り得る対応について「一連
の選択肢」を詳細に提示されたという。
 ホワイトハウスによると、米情報機関は同盟・友好国と連携し、
化学兵器が使われたとされる21日に何が起きたかを究明するため
、引き続き情報を収集している。選択肢の提示は先に大統領が指示
していた。
 会議にはケリー国務長官らが出席。AFP通信によれば、米当局
者はケリー長官が22日にシリアのムアレム外相と電話で話し、ダ
マスカス近郊の現場への調査団立ち入りを直ちに認めるよう促した
と明らかにした。長官は24日、サウジアラビア、ヨルダン、トル
コの各外相とも電話で意見交換したという。(2013/08/25-12:04)






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