4591.レーダー照射で中国の対応



中国の反応がでてきた。予想していたような反応である。中国は、
本当に戦争がしたいのである。屈辱を跳ね返す戦争にして、日米を
屈服させようとしていることは、明らかである。

習近平(シージンピン)総書記が今月4日に中国西部の蘭州軍区を視
察し、「戦争に打ち勝つ」との目標に向けて臨戦態勢を保つよう改
めて指示したという。第2次日中戦争を準備している。

それに比べて、日本の対応は間違えている。戦争にならないように
しようとしている。これは無理がある。今からでもよいから、公共
事業予算を防衛費に振り替えていくことである。

中国で脅威なのは、ミサイルであるから、その防御を真剣に考えた
システムを早期に構築するしかない。どうして、平時のようにのん
びりしているのかわからない。

安全保障上、おかしいなら、それを最優先して対応しないと核戦争
時代では、日本人全員が死亡してしまう。中国との戦争を想定して
、準備をすることである。自衛隊法も憲法などの改憲も早くしない
と間に合わない。
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中国、レーダー照射を否定=日本政府に回答−岸田外相会見
 岸田文雄外相は8日午前、閣議後の記者会見で、中国軍艦艇によ
る海上自衛隊護衛艦へのレーダー照射について、中国側から「日本
が対外公表した内容は事実に合致しない」との回答があったことを
明らかにした。中国国防省から在中国日本大使館に伝えられたとし
ており、日本政府は「中国側の説明は全く受け入れられない」と反
論したという。 (2013/02/08-09:16)
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「通常の行動」中国、日本側に責任押しつけ
 【北京=五十嵐文】中国海軍艦艇による海上自衛隊艦艇への火器
管制レーダー照射について、中国政府は7日も事実関係を明らかに
しようとせず、日本側に責任を押しつける姿勢を鮮明にした。

 中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は7日、「事態警告の
ための火器管制レーダー照射の例は少なくない」との識者の意見を
掲載し、照射は中国艦艇に対する自衛隊の「深刻な挑発」が原因だ
との見方を示した。英字紙・チャイナデイリーも、レーダー照射は
「中国の脅威をでっち上げるための『政治劇』だ」と決めつけた。

 日本政府が「国際社会のルール違反」と批判するレーダー照射に
ついて、中国側は「通常のオペレーション」(チャイナデイリー)
だと矮小(わいしょう)化し、日本が過剰に反応しているとの構図を
作り出そうとしているようだ。

 こうした中、7日付の中国人民解放軍機関紙・解放軍報は、中国
共産党の習近平(シージンピン)総書記が今月4日に中国西部の蘭州
軍区を視察し、「戦争に打ち勝つ」との目標に向けて臨戦態勢を保
つよう改めて指示したと伝えた。

 習氏は昨年11月、総書記と同時に党中央軍事委員会主席に就任
後、約2か月半の間に、陸・海・空軍を視察したほか、第2砲兵部
隊(戦略ミサイル部隊)代表らとも面会。日本側がレーダー照射を
公表した後に、習氏の「軍トップ」として軍を鼓舞する言動を伝え
、日本に譲歩しない強い姿勢を示したといえる。
(2013年2月8日09時21分  読売新聞)
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中国国防省、日本の説明を否定 世論戦で対抗の構え
2013.2.8 00:56 [中国]
 中国国防省の報道担当者は7日、香港のフェニックステレビに対
し、日中の海や空の安全問題の根源は日本側にあるとし、中国海軍
艦船が海自艦に射撃管制用レーダーを照射したとする日本側の説明
は「事実に合致しない」と否定した。国防省はレーダー照射に関し
公式にコメントしていない。

 報道担当者は日中間の緊張が高まっている根本的な原因は「日本
の艦船と航空機が至近距離で中国側の艦船を追跡、監視しているこ
とにある」と強調した。中国外務省も7日の記者会見で「中国のイ
メージをおとしめようとしている」と日本側に反論した。

 中国側には「(照射の)事実関係をめぐって争えば、日本の術中
にはまる」(中国政府関係者)との懸念があり、外務省会見では事
実関係について調査中として回答を避けた。(共同)
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レーダー照射「事実ない」中国側が非公式に伝達(02/08 05:50)ANN
 中国の軍艦によるレーダー照射問題で、中国政府側が日本政府に
対し、軍の見解としてレーダー照射の事実はないと伝えてきたこと
が明らかになりました。
 日本政府関係者によりますと、中国政府側が非公式に伝えてきた
のは7日です。現段階での軍の調査結果として、レーダー照射の事実
はないと伝えてきたということです。
 中国外務省・華春瑩副報道局長:「最近、日本は危機をあおって
緊張を作り出し、中国のイメージダウンを図ろうとしている。この
やり方は、日中関係改善の努力に反している」
 中国外務省の報道官は記者会見で、現在の問題は、日本が尖閣諸
島の海域で船や飛行機を違法に活動させ、中国の領土主権を侵害し
ていることだと改めて主張しました。
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意図的な「事態悪化」狙いは明白
2013.2.8 07:07 産経[安全保障]
 ■ジェームス・アワー 米ヴァンダービルト大教授
 射撃管制用レーダーを含むレーダーによる探知活動は通常の活動
だ。だが、射撃管制用レーダーで照射すること(ロックオン)は、
照射された艦船や航空機にとって脅威だ。ロックオンが意味するの
は、レーダーで管制された武器システムが射撃準備中であることを
示しているからだ。

 ベトナム戦争中の経験でいうと、当時の米軍の交戦規定(ROE
)では、米艦船にロックオンしたレーダー基地に対する攻撃は許可
されていた。米第7艦隊の最近のROEは詳しく知らないが、海上
自衛隊と航空自衛隊は大変厳しいROEになっていると思う。

 こうした中、海自艦船はロックオンされた脅威を正確に認識し、
日本政府も中国に抗議した。

 本当の問題は、中国海軍艦艇が海自艦艇をロックオンしたことが
、司令官の判断ミスなのか技術上のミスなのか、あるいは、日本や
米国の反応を試したものかどうかということだ。

 仮にこうしたミスでなかったとしても、中国がロックオンしたか
らといって、すぐに海自艦艇を攻撃する意思はなかったと思う。し
かし、中国が意図的に事態を悪化させようとしているのは明らかだ
。(談)
                   ◇
【プロフィル】ジェームス・アワー
 1941年、米ミネソタ州生まれ。米海軍将校として駆逐艦など
を指揮。海上自衛隊幹部学校への留学経験もある。国防総省日本部
長などを歴任し、日米同盟関係の維持、強化に貢献した。88年か
らテネシー州のヴァンダービルト大教授。


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