4547.飯田線に乗る



鉄道ファンには、撮り鉄、時刻表鉄、技術鉄、駅弁鉄、収集鉄、模
型鉄、乗り鉄などの分類がある。この内、私は乗り鉄をしているこ
とになるようだ。もちろん、時刻表と首っ引きになるので、結果と
して時刻表鉄でもある。撮り鉄や駅弁鉄に興味はない。昔は技術鉄
であったが、今はそれもない。

今回もコンビニで、おにぎりとパン、ペットボトルのお茶、それに
途中でコーヒー缶2本しか、この旅行で飲食していない。ただ乗っ
ているだけである。

JR全線に乗るということは、それも18きっぷで乗るということ
は、18きっぷの期間は、ほとんど毎日、どこかでJRの線に乗る
ことになる。18きっぷは乗り鉄のためにあるようなものである。

それも、特徴ある線や手近な線から乗ることになる。枝線には乗ら
ない。効率が悪いからである。それは最後。

ということで、12月12日はJR東海の飯田線に乗る。この線は、上
諏訪から豊橋までの長距離の普通電車が日に2本ある。今回乗った
のは9時19分上諏訪発、16時16分豊橋着の電車である。

一番乗車時間が長い普通電車は、JR北海道の滝川9時37分発、
17時39分釧路着の普通電車であるが、飯田線のこの普通電車も
乗車時間が長い。第2位かもしれない。あまりないはず。

ということで、武蔵境5時の中央線で高尾、高尾6時14分の松本
行に乗り、上諏訪で、先ほどの普通電車に乗る。武蔵境駅の駅員さ
んに、どちらに行かれるのですか?と聞かれて、飯田線にと答えた。
行く場所はない。その日のうちに東京に戻るし、途中で降りない。
強いて言うなら線名しかない。

高尾からのJR東日本の車両は、ドアを手で開ける相当昔の6両編
成の電車でしたが、飯田線は3両編成の最新型の電車である。JR
東海は金持ちである。このようなローカル線に、恐らく赤字の飯田
線に最新車両を入れるのであるから流石である。

暖房の効きも、全然違う。中央線の車両は寒かったが、飯田線の車
両は暖かい。しかし、時間が違うので、その影響もあったとは思う
が、快適さが違う。

飯田線は、3つの区間に分類できる。1つは伊那谷の区間で、広々
とした盆地のようなところを走る区間、もう1つが天竜川沿いの区
間、最後に三河の区間であり、その境に山があり、トンネルが多く
ある。

伊那谷は、フォッサマグナの構造的な谷であり、谷というには平地
が広くて、大きな盆地のようである。周囲が山で囲まれているので
盆地であるが、それが長く続いている。この区間が長い。4時間く
らいが、この伊那谷である。

天竜川地域は、川の谷沿いに走る。この地域はトンネルが多い。1
時間程度、そして、山を超えると三河に入り、平地を走る。2時間
。乗客数も多い。

伊那谷での車窓からは、右は木曽の山々が迫り、左は南アルプスの
頂上を見せる。ほとんどの駅が無人であり、運転本数も少ない。伊
那谷ではその谷の端、山の中腹を電車は通っているので、谷全体を
見通せる。

三河に出たところが、長篠である。昔の長篠の戦いがあった所であ
る。天竜川から三河に出るあたりに湯谷温泉という、千と千尋に出
てきそうな鄙びた温泉がある。高校生は三河に出た所から多くなっ
た。

豊橋で、少し休養して、16時42分豊橋発浜松行に、そして浜松
で17時20分熱海行に、途中で先行電車で故障が有り遅れて、熱
海で20時18分東京行に平塚で、21時19分発の高崎行に乗り
換えて、家に帰った。

やはり、一日中、電車に乗るのは、疲れる。家に帰って疲れていた
のか、頭が重く、鈍い頭痛を感じて、すぐに寝た。風邪を引いた可
能性がある。翌朝はいつもより遅くまで寝た。


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