4389.水素社会への道筋



燃料電池車の方向が定まったようだ。2015年にFCVをトヨタが
500万円以下で販売開始するとして、BMWなどとグループを組み、
普及を加速するようである。

エタノールやガソリンなどの改質ではなく、水素ボンベを積む方法
で、かつ、液体化もしないことでエネルギー効率を上げ、装置を簡
素化し、低価格化するようである。

その代わり、全国に水素スタンドが必要になり、この水素スタンド
を2015年までに高速道路と大都市を中心に300ケ所整備する
ことにしたと。

この方法が確立すると、太陽光、風力発電を一度、その電気で海水
等を水素にして蓄積して、その水素を燃料電池で電気にすることが
できる。

これにより、不安定な発電をする自然エネルギーを安定化できるこ
とになる。社会インフラとして、自然エネルギーが使えることにな
る。

日本は原発の事故で、とうとう水素社会に進むことになる。また、
自動車が燃料電池で発電所としての機能を持ち、ピーク時に家の発
電所として機能するとか、災害の停電時に発電所として使えること
になる。

一石三鳥の活躍になるし、自動車が一家に一台となり、また売れる
ことになる可能性もある。トヨタが本気になることで日本が変わる
ことになりそうである。ホンダの燃料電池車も生き返ることになる。

ここでも日本が最先端になる可能性があるようだ。

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トヨタ、BMWにハイブリッド車技術を供与  :日本経済新聞
2012/6/25 2:00
 トヨタ自動車と独BMWは環境分野の提携を拡大する。トヨタが
ハイブリッド車(HV)と燃料電池車の技術を供与する。燃料電池
車技術を他社に提供するのは初めて。両社は昨年、ディーゼルエン
ジンの調達とリチウムイオン電池の共同研究で合意したが、今回は
中核技術まで踏み込み環境技術面で包括的な協力関係を築く。エコ
カー分野で世界大手の主導権争いが激しさを増しそうだ。
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燃料電池車普及へ水素スタンド、エネルギー8社が共同で開発
2009/07/03(金)
走行時に二酸化炭素を出さない「究極のエコカー」として期待され
ている「燃料電池車」の普及に向け、新日本石油などエネルギー企
業8社が、水素を車に補給する水素スタンドなど必要設備の共同開
発に乗り出すことが2日、明らかになった。 

燃料電池車の開発に取り組む自動車メーカーにも参加を呼びかける
予定で、関連企業が結集して2015年までに水素供給の事業化を
目指す。 

共同開発に参加するのは新日石のほか、昭和シェル石油、出光興産
、コスモ石油、ジャパンエナジーの石油元売り大手5社と、東京、
大阪、東邦の都市ガス大手3社。それぞれ水素の抽出や輸送、充填
(じゅうてん)などの技術開発に取り組んでおり、税制面での優遇が
受けられる技術研究組合を共同出資で近く設立する。 

燃料電池車は、水素と酸素の化学反応により発生した電気でモータ
ーを回して走る。エンジンとモーターを併用するハイブリッド車や
充電が必要な電気自動車の次の世代のエコカーとして、ホンダや、
米ゼネラル・モーターズ(GM)などが開発を進めている。 

ただ、車両価格が高いことに加え、水素補給設備を各社独自で持つ
にはコストがかかりすぎることもあり、燃料電池車の普及台数は
07年度末で50台以下にとどまっている。 

このため、各社はスタンドや輸送の際の規格やシステムを共通化す
ることで低コスト化を図る。 
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トヨタ、燃料電池ハイブリッド車を市販へ 2015年めど
2009/06/24(水) 
トヨタ自動車は23日、現在よりも大幅に性能や耐久力を向上させ
た新型の燃料電池ハイブリッド車を、15年をめどに市販する方針
を明らかにした。 
製造コストを大幅に引き下げ、ハイブリッド車や電気自動車に続く
環境対応車に育てる考えだ。 

燃料電池車は水素を燃料に発電し、車からは水しか排出しないため
「究極のエコカー」と呼ばれる。トヨタは02年からリース販売を
しているが、今のところ製造コストは数億円と言われ、耐久性にも
課題がある。そのため、販売先は公的機関や企業向けに限られてい
る。
トヨタはシステムの小型化などで大幅に価格を引き下げ、普及を目
指す方針。


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