4372.新しい仏教の動きか?



昨日、母親に頼まれて、仏教系の催し物に出席してきた。仏教寺院
が、横浜パシフィコの大ホールを借りて行った。このような催し物
をあまり聞かないので、親からの依頼とはいえ、嫌々ながらも何が
起こるのかと見に行った。

日蓮宗本門仏立宗は、宗徒20万人以下であるが、お寺に行くと、
70才代以上の老人しかいない。若い人がほとんどいない。もちろ
ん、私もあまり行っていない。家の近くのお寺に行ったら、平均年
齢が75才と言っていた。60才での若いという。唖然として帰っ
てきたことがある。

今の仏教は葬式仏教であり、死んだ人を弔うことしかないと見てい
る。それ以外の役割を大衆は認めていない。このため、死者が出た
時にしか、お寺にもいかない。

日蓮宗本門仏立宗派の妙深寺住職である長松清潤氏の演説会であっ
た。この演説では、お寺での日常的なお題目を唱えることもしない
。ホールの画面に東日本の災害地の映像と講演を織り交ぜてした。

丸で米国のキリスト教の牧師さんが、大ホールで演説しているよう
な印象である。これは仏教を変える可能性があると見た。

長松清潤氏は40才程度と見たが、若いので今の仏教事情では、そ
のうち衰退すると見ているようである。この若い住職が東日本大震
災で、陸前高田の人たちを助けたことが中心であるが、仏教思想を
その中に散りばめて、話した。大音響の映像と演説で迫力がある演
出をしていた。

この東日本大震災は人類に特別な意味があるという。苦しいことで
人間は気がつく。因果応報という仏教の原理があり、その結果が、
こうなったと言いたのであろう。脱エゴ、脱利己主義などをしない
とダメだと天が教えているという。

新時代の仏教を目指していることはわかる。本門佛立宗自体が、江
戸時代に長松清風によって開かれた宗派であり、その子孫がまた、
新しい仏教の形を作ろうとしているのかなと思った。

そのため、仏教を日本の外に出ているという。

しかし、日本国内では、半座半行のお題目を唱えることが瞑想に入
るのに、一番簡単であることなどを論理的に述べることが仏教に必
要であり、また、心の原理などをわかりやすく解説することである
と見る。

そのような人間心理学をベースにした仏教を目指して欲しいと思っ
た。現代人は、ある程度の論理を知らないと、仏教に帰依しないと
見るためである。



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