4363.野田・小沢の最終戦争



野田首相と小沢さんが行った30日の会談は、小沢元代表が消費増
税法案の今国会成立に反対する考えを伝え物別れに終わった。

このため、野田首相は、自民党に消費税率引き上げ関連法案成立へ
の協力要請を本格的に行う考えのようだ。参院で問責決議が可決さ
れた前田国土交通相、田中防衛相の交代を含む内閣改造を視野に、
自民党の協力が得られる形での環境整備を進める。

反対に、民主党の小沢一郎元代表が会長を務める「新しい政策研究
会」は31日、グループ議員が法案への反対を有権者に街頭などで
直接訴える活動に今週末から取り組むことを決めた。

民主党執行部が自民党などに修正協議を呼びかけたことで、グルー
プ内には「自民党が賛成に回れば、衆院での否決は困難になる」な
どと「造反カード」の効果が失われることに危機感が広がっている。

このため、最終的に衆議院での消費税増税法案に反対票を投じる民
主党議員は、ごく少数になるように思う。その分、棄権は多くなる
と見るが。

また、輿石幹事長は、自民党にも反対派がいるので、可決できるか
どうかわからないというが、これはレジスタンスでしかない。

小沢さんの議員辞職に一歩、近づいたような印象を受けるが、野田
首相の腹の括り方で決まる。最終戦争であり、相手を木っ端微塵に
しないと、逆に殺られることになる。ここは殺るしかない。

日本のためには、たまには、私利私欲の人間を怒ることも必要であ
るとみるが、どうであろう。
輿石幹事長の抵抗が激しければ、これも処置する必要がある。

ここからは権力闘争での最終戦争と心得た方が良い。

さあ、どうなりますか?
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野田・小沢会談 「もう一度」は時間の浪費だ
(5月31日付・読売社説)
 議論は、予想通り平行線だった。野田首相は増税反対派に妥協せ
ず、社会保障と税の一体改革を着実に進めるべきだ。

 首相が民主党の小沢一郎元代表と会談し、消費税率引き上げ関連
法案の成立への協力を要請した。「社会保障と財政の状況を踏まえ
れば、一体改革は待ったなしだ」と迫った。

 小沢氏は、「増税前にやるべきことがある」と従来の姿勢を崩さ
ず、法案に賛成できないと明言した。さらに、「行政改革による無
駄の排除」「社会保障の理念の後退」「デフレ脱却が途上」の3点
を主張したという。

 双方の主張を吟味すれば、明らかに大義は野田首相にある。

 消費税率引き上げは昨秋以降、党代表選や一体改革関連法案の了
承などの党内手続きをきちんと経ている。少子高齢化に伴って社会
保障費が増大する中、増税先送りは財政を一段と悪化させよう。

 小沢氏の「増税前にやるべきことがある」との主張は、改革先送
りのための常套句に過ぎない。行革やデフレ脱却の重要性は、党内
論議で何度も確認されている。
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小沢G、修正協議に危機感…街頭で増税反対訴え

 民主党の小沢一郎元代表が会長を務める「新しい政策研究会」は
31日、国会内で会合を開き、消費税率引き上げ関連法案を巡る野
田首相と小沢氏の30日の会談が平行線に終わったことを受け、グ
ループ議員が法案への反対を有権者に街頭などで直接訴える活動に
今週末から取り組むことを決めた。

 民主党執行部が自民党などに修正協議を呼びかけたことで、グル
ープ内には「自民党が賛成に回れば、衆院での否決は困難になる」
などと「造反カード」の効果が失われることに危機感が広がってお
り、グループの引き締めを図る狙いがあるとみられる。

 会合には104人の国会議員が出席。事務総長の東祥三衆院議員
が「有権者の前で徹底的に私たちの主張を展開していく時が来た」
と要請した。小沢氏もあいさつで「国民の理解と支持は我々にある
」と述べた。

(2012年5月31日23時00分 読売新聞)
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首相、問責2閣僚交代視野…内閣改造で自民対策

 野田首相は、民主党の小沢一郎元代表との30日の会談が平行線
をたどったことを受け、自民党に消費税率引き上げ関連法案成立へ
の協力要請を本格的に行う考えだ。

 参院で問責決議が可決された前田国土交通相、田中防衛相の交代
を含む内閣改造を視野に、自民党の協力が得られる形での環境整備
を進める。

 自民党は法案協力の大前提として、前田、田中両氏の交代を強く
要求している。民主党内では、輿石幹事長らが問責決議を理由とし
た閣僚交代に否定的だったが、「自民党から協力を得るには2閣僚
の交代はやむを得ない。内閣改造の形を取ればよい」(首相周辺)
との声が強まった。衆院での法案採決に先立ち、来週にも内閣改造
を行う可能性がある。

 内閣改造の場合、中国大使館書記官が農林水産省の事業に関与し
ていた疑惑で野党の追及が予想される鹿野農相についても、交代を
検討すべきだとの声が出ている。

(2012年5月31日03時05分 読売新聞)
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野田・小沢会談:物別れ 野党は「覚悟」見極める方針
毎日新聞 2012年05月30日 13時34分(最終更新 05月30日 14時18分)

 野田佳彦首相と小沢一郎民主党元代表が行った30日の会談は、
小沢元代表が消費増税法案の今国会成立に反対する考えを伝え物別
れに終わった。双方の関係者からは「譲歩する余地はない」との声
が出ており、再会談が行われても歩み寄りはみられないとの観測が
強まっている。一方、自民、公明両党など野党は、消費増税法案や
衆院解散・総選挙への首相の「覚悟」を引き続き見極める方針だ。

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