大阪市は、関電の夏の需要予測を妥当であるとした。これで、14 .9%の節電が必要であることが確定した。 橋下市長は、5月22日の会見で、政府を批判した後、原発再稼働 するのかしないのか、計画停電の方法などの発言をしていない。 このため、福井県の西川一誠知事は24日の記者会見で「(電力消 費地や国が)電気が必要でないと言うならば、無理して動かす必要 はない」とこの事態に反発しているが、こう述べるのも納得である。 電気が足りなくなることが分かり、大阪府知事など近畿圏の知事た ちが、地元の原発反対派を抑えても、原発を稼働させて欲しいと、 懇願するのが筋であるのに、逆に稼働するなときたからには、福井 県としては、稼働できないよ。 しかし、世論は、大飯原発再稼働「反対」54%と過半数の国民が 反対している。大阪や近畿の話であり、関係ない人たちが多くいる のであろう。 しかし、大阪市や周辺自治体の住民が、大阪市役所を包囲して、再 稼働をしろというデモも起こらないことで、橋下市長も松井知事も 安穏としている。 しかし、関電関内の近畿圏知事は、早急に計画停電の計画を作り、 無計画停電にならないようにする必要がある。最低でもここまでの 準備をしないと、最悪のブラックアウトになり、数日全域で停電と いう事態も想定できることになる。 民主党の前原誠司政調会長は27日のNHK番組で、関西電力大飯 原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題について「7月が 猛暑になる前提に立てば、そろそろタイムリミットだ。再稼働を決 めても動きだすまで約6週間かかる」と述べ、近く最終判断するこ とが必要だし、もし、稼働させないというなら、計画停電の準備を することである。 お年寄りや弱い者たちをどう守るかの対応策を立てることである。 人工心臓や呼吸器が必要な病人をどうするのかとか、病院でも予備 電源がない病院をどうするかとか、停電時の交通規制など多方面で の準備が必要である。 7月初めに猛暑になると見ると、この計画停電も早く決めて、検討 を開始しないと、無計画停電という最悪な状態になる。 どうするのですか? 決めてください。橋下市長と近畿圏の知事たちさんよ。政府は世論 の反対で動けないぞ。困る人が声を出すことである。 ============================== 大飯原発再稼働「反対」54% 朝日新聞世論調査 2012年5月21日0時4分 朝日新聞社が19、20日に実施した全国定例世論調査(電話) によると、原発に対する政府の安全対策を「信頼している」は「大 いに」「ある程度」を合わせて21%にとどまり、「信頼していな い」が「あまり」「まったく」を合わせて78%にのぼった。福井 県の大飯原発の運転再開については、反対が54%で、賛成の29 %を上回った。 ============================== 前原氏、大飯原発再稼働「タイムリミット近い」 2012.5.27 20:55サンケイ 民主党の前原誠司政調会長は27日のNHK番組で、関西電力大 飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題について「7月 が猛暑になる前提に立てば、そろそろタイムリミットだ。再稼働を 決めても動きだすまで約6週間かかる」と述べ、近く最終判断する 必要性を強調した。だが再稼働をめぐっては、政府と関電の筆頭株 主である大阪市の橋下徹市長らとの足並みがそろわず、実際夏に間 に合うかは不透明だ。 前原氏は、政府が今夏の関電管内の節電目標を15%に設定した ことについて、「大飯原発が再稼働しなかったという前提だが、再 稼働する準備をしておきながら、しなかった場合は節電というのは 矛盾を感じる」と指摘した。その一方で「コロコロ変わる数字に不 信感を持たれており、ぶれないことが大事だ」とも述べ、あくまで 再稼働を前提に対策を講じる考えを示した。 最終判断の時期に関しては、6月27日に開かれる関電の株主総 会を踏まえ、「そこまで先とは思っていない」と述べた。 これに対し、自民党の茂木敏充政調会長は「政府の姿勢は安全よ り需給対策が前に出過ぎている」と批判した。公明党の石井啓一政 調会長も「国民に理解を求めるプロセスが欠けている」と語った。 再稼働をめぐっては、野田佳彦首相が24日の国会答弁で、「真 夏になってからの判断では、企業もいろいろ準備がある」と述べ、 近く関係4閣僚会合で最終判断する方針を示している。 橋下氏は夏の電力需要のピーク時に限る「臨時稼働」を提案した が、藤村修官房長官は「需給の厳しさだけを踏まえた稼働を念頭に 置いていない」と拒否するなど、事態打開の糸口はみえていない。 ============================== 「電気必要ないなら動かさない」 大飯再稼働で福井知事 2012年5月24日14時6分 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働につい て、福井県の西川一誠知事は24日の記者会見で「(電力消費地や 国が)電気が必要でないと言うならば、無理して動かす必要はない 」と述べた。西川知事は、再稼働に反発している関西の自治体に対 する政権の対応の遅さを批判しており、改めて再稼働に向けた政権 の決意を促す意味があるとみられる。 19日に開かれた関西広域連合の首長会合では、細野豪志原発相 が再稼働への理解を求めたが、出席した知事らから「安全確認の態 勢が不十分」として再稼働に否定的な見解が相次いだ。西川知事は 、こうした関西の首長らの言動について「消費地が将来の見通しも ないままいろんなことを言うのは望ましくない」と批判。同会合で 大阪市の橋下徹市長が「1〜3カ月の臨時運転」を提案したことに ついては、「ご都合主義は話にならない」と不快感を示した。 一方で、西川知事は「いくら何でも政府の対応が遅すぎる」と政 権の対応にいらだちを見せた。「関西の同意を待っているわけでは ない。政府が姿勢を示すことで解決できる」とも述べ、関西の首長 への説得を打ち切ってでも再稼働への決意を示すよう政権に求め、 野田佳彦首相のリーダーシップを改めて促した。 ============================== 橋下市長、藤村長官を名指しで批判…大飯再稼働 関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼 働を巡り、政府と原発の電力消費地の首長による舌戦が続いている。 両者の対立は、大阪市の橋下徹市長が電力需給逼迫(ひっぱく)時 に限り再稼働させる案を示したのに対し、藤村官房長官が拒否した ことがきっかけ。藤村氏は反対理由として、電力需給のほか、原発 に代わる火力発電の燃料費増による国民所得流出を挙げた。 橋下氏は22日、大阪市内で記者団に「関西の声を藤村長官が一 蹴して『臨時(再稼働)はあり得ない』と言った。国富の海外流出 なんて話をしたら、今までの議論が飛ぶ」と名指しで批判した。 これに対し、藤村氏は同日の記者会見で、政府が昨年7月から安全 性を踏まえて再稼働手続きを進めてきたことを強調し、「今日まで の政府の検討をすっ飛ばし、『今こう言ったからこうだ』と単純に 言ってもらっては困る」と不快感をにじませた。 (2012年5月22日21時08分 読売新聞)