近畿圏での電力不足が起こり、どうなるのかシュミレーションを、 だれかしているのであろうか? 東京は、去年夏に電力不足で計画停電したが、その経験からすると 大阪にある工場群は、大きなダメージを受けることになると見る。 まず最初に計画停電で、近郊の私鉄が動かなくなり、当分通勤が出 来なくなった。都心だけが計画停電から外れて、東京近郊は計画停 電になり、当分電車は23区内だけの運行になり、その後は計画停 電になるまでは走るが、その後、計画停電中はその手前までの運行 になった。 このため、人間の移動ができなくなって、近郊への会社訪問が計画 的に出来なくなった。また、精密工業系の工場は、計画停電が予定 された日は、操業ができなかった。このため、多くの工場は、土曜 、日曜操業になった。 しかし、電力を制限されて、多くの企業が東京から関西や九州に移 転した。今回大きく電力不足になるのは、近畿圏だけであり、大阪 にある松下やシャープなどの中小企業が操業できるのかどうか気に なる。 松下の本工場は、予備電力を持ち、2時間程度の停電は自家発電で 乗り越えられるが、中小企業は無理なような気がする。 ということは、大阪の衰退は確定的になる。工場への投資ではなく 、海外移転になり、大阪での雇用は大きく失われることになる。 コストカッターとしての凄みを持つ橋下知事も大阪での雇用喪失に なり、経済の活性化は、逆に不活性化になることが確実である。 心ある企業は、本社・工場を東京や名古屋に変えることである。 大阪の地盤沈下は、即、日本の地盤沈下になる。現在苦境にある電 気メーカの苦境を拡大させて、立ち直れなくなるか、海外に工場を 移転させてしまう。 大阪市長、大阪府知事は、東大阪市の中小企業にヒアリングしてほ しいものである。苦境を理解してから原発再稼動停止を決めてほし いものである。産業基盤を失うと、それは大変なことになるよ。 経験で物を言っているので、学者のような口先だけではない。 橋下さんは、この意見を聞くべきである。