野田首相は、「防災林の盛り土にがれきを使う。再利用も含めてが れき処理が進むように努力する」と述べ、がれき処理の促進と今後 の津波対策の両面で効果が期待できるとした。 昨日のコラムを書いた途端に野田首相が発言して、ビックリしてい ます。 消費税増税も原発再開にしても、国民の期待とは違う苦い薬を国民 に我慢して飲んでもらう政策である。国民は望んではいない。その ような政策だけを野田政権は、実行しようとしてきた。 このように国民の期待とは相反する政策も必要であるが、それだけ では、多くの国民は支持ができなくなる。国民が望む政策を多くし て、望まない政策を少しにするという配慮を欠いた政治を行ってい る。 国民の望む政策がない、国民が希望しない政策だけの配慮を欠いた 政治は長続きはしないと見ていた。このため、野田政権は長くない と見ていた。 反対党はやることが簡単で、野田政権の国民が希望しない政策を反 対するだけでよいことになる。野田政権が行わなければならないこ とは、誰も反対できない国民が望む政策を多くすることである。 少ないながらも、沖縄米軍基地の返還などはその例である。そして 、防災林の盛り土にがれきを使う政策もそうである。これからは国 民が望む政策を目を皿のようにして探すことが重要である。 国民が望む政策が実現できていないのは、現行法の規定から来る障 害であり、それを乗り越えるには、首相の指導力が重要になる。 そこを使うか使わないかで、野田政権の寿命は大きく違うことにな る。 南海、東南海、東海地震が迫っている。この対応策はどうするので しょうか。これだけでは終わらないとみる。 さあ、どうなりますか? ============================== 野田首相:震災がれきで防災林整備 今年度中に着手 毎日新聞 2012年04月23日 20時58分 野田佳彦首相は23日のTBS番組「ニュース23クロス」収録 で、東日本大震災で発生したがれきを再利用し、青森県から千葉県 までの東日本の太平洋側海岸線約140キロにわたり防災林を整備 する方針を表明した。今年度中に50キロ分の事業に着手する。首 相は「防災林の盛り土にがれきを使う。再利用も含めてがれき処理 が進むように努力する」と述べ、がれき処理の促進と今後の津波対 策の両面で効果が期待できることを強調した。 防災林構想は3月のがれき処理に関する関係閣僚会合で示され、 政府内で具体化を進めていた。震災と津波で出たコンクリート片や 堆積(たいせき)物、瓦などのがれきを分別し、放射線量や有害物 質の安全性が確認されたものを活用する。海沿いに高さ3ー10メ ートルの盛り土を行って防潮堤の役割を持たせるとともに、その内 陸側にも幅50ー200メートルの盛り土をして防災林を整備。海 寄りは潮風に耐性があるマツなど、内陸寄りはカシワやタブノキな ど各地域の自生種を植栽する。