4194.橋下で日本の今後はどうなるのか?



橋下さんの行動を見ると、大胆であるが、そこには彼なりの計算が
あり、大阪都構想では堺屋太一のサポートを得ているなど、ある程
度の構想をスタッフに任せている。この橋下さんを今後、徹底的に
マークする必要がある。    津田より

0.はじめに
また、選挙に当選後、構想を固めるために、雲隠れもしている。そ
の構想を徐々に発表してきている。大阪府市統合本部を作り、府市
の「最高意思決定機関」と位置づけ、成長戦略などの広域行政を一
元的に決定するという。

政治信条や政策は小泉純一郎元首相を手本としており、小泉の引退
表明時には、「小泉元首相らしいというか、感動です。小泉元首相
がやったことと比べれば、僕のやったことなんて鼻くそみたい」と
発言していたという。

小泉元首相と同じで、大胆な構想を出して、それを実現する有識者
やスタッフで実現していくというのが橋下さんの政治手法のようだ。

彼は、府議選でも府職員を敵対視していたが、選挙当選後は同士と
して待遇しているので、今回の市長選挙でも、市職員を敵対視して
いたが、今後は同士として待遇するのでしょうね。

そして、今後「大阪都構想」実現に向けた関連議案の成立には大阪
維新の会は、第1党だが過半数を占めておらず、他会派の協力が不
可欠であり、市長選で敵方に回った会派との関係改善が必要になる。

また、経費節減のために、市が地域団体などに支出している「運営
費補助」について、来年度から事業ごとに助成する「事業費補助」
に改める方針を明らかにした。

運営費補助は、、人件費に充てるなど団体が自由に使途を決めるこ
とができるが、事業費補助は事業や行事ごとに支出する方法で人件
費は含まれない。このため、事業費補助の方が補助金額を縮減でき
る。

今まで、大阪府で行っていた経費削減の手法を大阪市でも行うよう
である。

市の経費削減として有名なのが、橋下さんと名古屋市の河村市長で
あるが、河村さんは役人に経費節減を丸投げで、一律カットする手
法であるが、これとは違い、橋下さんは細部の経費費目や補助金な
どの個別費目で削減しているのが大きく違う。細部まで研究して経
費削減をしている。しかし、狙われた分野の人たちからは、大きな
恨むを買うことになるようだ。

また、河村さんとは違い、ブレーンが離反した話がない。ブレーン
が細部まで練った案を橋下さんは実施しているためで、ブレーンを
大事にしている。

1.今後の計画
2013年8月までには、衆議院の選挙がある。下手をすると、消費税
増税での選挙が12年夏以降にもあるかもしれない。このとき、大
阪維新の会は、大阪地域で40名程度の候補者を立てるという。

みんなの党は、大阪維新の会を全面的にバックアップするというの
で、この2党で80名程度になれば、衆議院定数480名でも威力
がある。現在、民主党が310議席を占めているが、これは大幅に
少なくなるが、ビジョンを持たない反対だけの野党化した自民党も
それほど多くはならない。

国民はビジョンが明確な政党を望んでいる。このビジョンがシッカ
リしているのが、大阪維新の会とみんなの党の道州制である。この
ほかに、ビジョン力があるのが、自民党では石破さんや小泉さんな
どであり、民主党でも保守的な要素が大きな人たちが、政界再編を
して1つになると、政権ができるように感じる。

2.目指す方向
その政治家たちが目指すさなければならないのが、政治家の役割を
シッカリして、その上で官僚を使うということである。残念ながら
、今国政ではできていない。できているのが、橋下さんなど地方自
治体の有力な知事・市長という状態である。

橋下さんを見て分かるとおり、自分のブレーンを作り、そこで政策
を作り、それを自治体職員に示して行政を行っている。自分なりの
シンクタンクを持っている。これが中央政界にはない。このため、
官僚に過度に依存した政治体制になっている。このため、官僚の利
権の素を絶てない。

これを壊すには、今の国家中央集権体制から地方分散体制にするこ
とで、官僚の利権が大きく壊れるし、その特別会計制度を小さくで
きて、その中身を明らかにできる。

特別会計削減では、今までに実施した大阪府の外部団体のあり方を
参考にして、行くことができる。各種補助金の精査して、切ること
で予算削減ができる。それを行うと、大阪府で行ったように、外郭
団体の大幅な削減になる。このとき、費目ごとにトップが精査する
ことである。

国に残す仕事は、安全保障と外交、国として最低限統一するべき法
律の作成であり、電波管理や警察と同様に全国的な調整機関を持つ
ことだ。
議会も小さくして、下院(衆議院)は選挙で200と、上院(参議
院)は、道州の代表1名の10名程度で、道州の利益代表というこ
とになる。

政党または議員団は個別のシンクタンクを持ち、政策を調査してい
くことだ。過度な官僚依存を改める必要がある。国の形を変えるの
で明治維新と同様な革命になるのでしょうね。

3.懸念
橋下さんの手法は、多くの人たちからの支援も受けるが、恨みも買
うことになる。この橋下さんが首相になれるかどうかは、恨みで殺
されないかという心配である。

また、もしもそうなった時に、その後を継げる人がいるかどうかも
懸念事項でしょうね。

どちらにしても、橋下さんへの警護を厳重にして、殺されないよう
にしないと、やっと日本が変われる目を潰すことになる可能性もあ
る。

さあ、どうなりますか??
今後の展開が楽しみですね。
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橋下徹氏:大阪市議会との懇談打診
 
19日付で大阪市長に就任する大阪維新の会代表の橋下徹氏(42
)側が、就任前に市議会の維新以外の会派と懇談の場を持つため、
水面下で打診を始めている。維新は市議会第1党だが過半数を占め
ておらず、「大阪都構想」実現に向けた関連議案の成立には他会派
の協力が不可欠。市長選で敵方に回った会派との関係改善や、協議
の円滑化を図る狙いがあるとみられる。

 今回の市長選で、市議会(定数86)では維新市議団(33人)
だけが橋下氏を支援。自民市議団(17人)と民主系市議団(9人
)は、落選した平松邦夫市長(63)の選挙対策会議に出席するな
ど支援に回り、共産市議団(8人)も平松氏を自主的に支援した。
第2会派の公明市議団(19人)は自主投票だった。

 自民市議団幹部によると、選挙後、維新市議を通じて「就任前に
あいさつをしたい」と連絡があった。関係者によると、公明市議団
とも懇談の場を持つ方向で調整が進んでいるという。両会派とも維
新と合計すれば過半数に達するため、今後も連携を模索するとみら
れる。

 橋下氏は当選した先月27日夜の記者会見で「市議会で維新は少
数なので話し合いを徹底する。ノーサイドにしてこの(選挙)結果
を受けて話し合う」と述べていた。また、選挙前にも「丁寧に緻密
に多数派の皆さんと議論を尽くして合意形成を図っていく」と述べ
、従来の政治手法の転換を示唆していた。【林由紀子、津久井達】

毎日新聞 2011年12月3日 10時40分(最終更新 12月3日 11時32分)
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市幹部、緊張の初面談 不安と期待 橋下氏へレク3時間 
2011年12月3日

 「改革児」の一手は――。大阪市の橋下徹新市長が2日から、市
幹部らから市政の現状について聞き取りを始めた。さっそく区長権
限の強化など、改革プランを打ち出した新市長の一挙手一投足を、
幹部や職員らはかたずをのんで見守っている。 

 2日午後。大阪市の幹部職員数人が、大阪・阪急梅田駅前の高層
ビルに向かった。メディアの取材を避けるように、橋下氏は会員制
クラブの応接室を会合場所に指定した。新市長と、企画、財政、総
務各部門の局長級との会合は夕方まで3時間近く続いた。 

 市議会のルールや来年度予算の編成日程を説明した幹部は不安を
のぞかせた。「にこやかだったが、具体的な話は来週からと言われ
た。今後どうなるのか、早く指示を聞きたい」 

 橋下氏が特に時間を割いたのは、人事などを抱える総務担当の市
幹部だった。幹部から24区の区長の権限強化策について提案を出
すと、「それはぜひやって下さい」と応じる場面も。この幹部は「
(橋下氏が)ずっとしゃべり、こっちは聞いてばかり」と、出だし
から気おされた様子だった。 

 「橋下さんの市長選マニフェストを各自、読むように」。市役所
に戻った幹部らは早速、部下を集めてこう指示した。「公約の各項
目を実現できるかどうかで整理し、課題やクリアできる条件を考え
てほしい」 

 アクセルを踏み始めた橋下氏。待ち受ける市職員の思いは様々だ。 

 橋下氏に批判的な幹部は「市役所を解体しようとする人にどうし
て仕えられるか」「面従腹背の職員が増えるだけ。私も早く飛ばし
てほしい」と話す。別の幹部は「住民サービスの維持と公約内容の
バランスを取れるのか」と懸念し、「実現が無理なものはどんなに
言われても無理」と話す。 

 一方で、市職員には橋下氏の「突破力」に期待を寄せる声もあが
る。 

 ある行政区長は11月27日の投開票日の翌朝、区役所幹部を集
めて維新の会のマニフェストを配った。「新しい市長になったのだ
から、その考え方はつかんでおかないと」と語る。今月2日、橋下
氏が権限を強める区長を内外から公募するとの方針を聞くと、「私
も挑戦したい」と語った。 

 別の幹部も前向きに受け止める。「市役所が注目を浴びるのはい
いこと。大胆な改革をやり、市民から『よくやった』と言われれば
、うれしいんです」 
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橋下徹氏:大阪市地域団体への「運営費補助」廃止へ
 
 大阪市長選に当選した大阪維新の会代表の橋下徹氏は29日、市
が地域団体などに支出している「運営費補助」について、来年度か
ら事業ごとに助成する「事業費補助」に改める方針を明らかにした
。支出先の事業を精査し、公費投入を続ける必要があるかどうかも
チェックする。歳出を削減する狙いがあり、市から運営費補助を受
けている団体からは「解散しろということか」と警戒する声も出て
いる。

 運営費補助とは、自治体が認めた団体の活動全体に対して支出さ
れる補助金のことで、人件費に充てるなど団体が自由に使途を決め
ることができる。一方、事業費補助は事業や行事ごとに支出する方
法で人件費は含まれない。このため、事業費補助の方が補助金額を
縮減できるメリットがある。

 市財政局によると、今年度予算ベースで市が支出している補助金
は総額321億2400万円。このうち運営費補助の比率は不明と
いうが、▽大阪フィルハーモニー交響楽団を運営する「大阪フィル
ハーモニー協会」に1億1000万円▽子供の博物館「キッズプラ
ザ大阪」(同市北区)を運営する市の外郭団体「市教育振興公社」
に1億3900万円−−などがある。また、昨年度まで市地域振興
会(町内会)に運営費補助を支出していたが、今年度から使途によ
り裁量のある「交付金」に名目が変わり、4億3500万円が支出
されている。今後、橋下氏が見直しの対象にする可能性が高い。

 橋下氏は当選後の27日の記者会見で「意味が分からない補助金
がたくさん出ている」と市役所を批判。補助金の見直しを行財政改
革の手始めにしたい考えだ。維新幹部も「大幅な支出抑制につなげ
たい」と意気込む。

 今回の市長選では地域振興会は平松邦夫市長を支援したが、橋下
氏は選挙告示直前の11月、「市から補助金をもらいながら現職市
長を応援するという悪(あ)しき慣行がある」と指摘していた。地
域振興会の幹部は毎日新聞の取材に「補助がなければ運営できない。
予想はしていたが……」と困惑した様子だった。
【林由紀子、茶谷亮、津久井達】

毎日新聞 2011年11月29日 23時15分(最終更新 11月30日 1時35分)
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大阪府市統合本部、成長戦略など一元的に決定 維新方針
2011年12月3日3時1分

 大阪維新の会は2日、今月中に設置する大阪府市の統合本部の運
営方針を決めた。本部を府市の「最高意思決定機関」と位置づけ、
成長戦略などの広域行政を一元的に決定。両議会で審議する教育・
職員基本条例案の修正作業や大阪都構想推進協議会の設置条例案の
作成も担う。市には副市長を置かず、各区長を市長に次ぐポストと
して公募し、住民サービスを一手に任せる。統合本部を軸に将来の
都構想を先取りした行政機構に変えることをめざす。

 橋下徹新市長と松井一郎府知事ら維新の会幹部は2日、ひそかに
会談し、統合本部のあり方や今後の改革方針を議論した。

 関係者によると、統合本部では、府市が別々に進めてきた成長戦
略やインフラ整備、産業活性化などの広域行政のほか、二重行政と
指摘される水道などの統合策を決定。今後、交通施策、府立・市立
の病院や大学などの分野を順番に検討する。本部の方針に沿って知
事と市長がそれぞれの議会に提案し、審議や議決を受ける。

 いずれも2月議会で提案をめざす教育・職員基本条例案と、両議
会の議員が加わる都構想推進協議会の設置条例案についても、府と
市の整合性を図るため、統合本部で内容を議論する。

 本部では、本部長の松井氏が決定権を持ち、副本部長の橋下氏が
補佐役に回る。事務方のトップには府の部長級、市の局長級を置く
ほか、財界人や有識者らも加わる。

 一方、大阪市では、24行政区の区長に現在の局長より強い権限
を与え、市長に次ぐポストとする。新たな区長には教育や福祉など
の住民サービスをはじめ、基礎自治体分野の政策決定や予算編成を
事実上任せる。区長は市役所内や民間から公募する。

 現在の森下暁、北山啓三の両副市長は「けじめの意味も込めて退
きたい」として、平松邦夫市長が退任する18日に辞職する方針。
橋下氏は後任の副市長を置かずに空席とし、区長を市長に次ぐ「ナ
ンバー2」とする考えだ。


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