ERP(エネルギー効率)で見ると、原子力を止めてLNG火力に するという孫崎さんの案は、良くないことが分かる。石油火力は国 際的に禁止されているので、中小水力や地熱した方が石炭火力より 良くて、LNG火力にするぐらいなら、太陽熱や風力にするべきで ある。 この順に設備を打つことが必要ですよ。もちろん、自然エネルギー は適所に設備しないと、このERPにならないので、長距離の送電 が、必要になる。この送電に高圧直流送電を使うとロスが少ない。 この交流から直流に変換する半導体を東北大学の西澤先生たちが開 発したので、このような自然エネルギーでの発電を適材適所に行い 、持ってくるということになる。 原子力発電 17.4 中小水力発電 15.3 石油火力発電 7.8 地熱発電 6.8 石炭火力発電 6.6 風力発電(風が強い) 3.0(※) 太陽熱発電 2.5(※) LNG火力発電 2.2 太陽光発電 0.98 (※):推測で、採算性資料から割り出した。 【1Kw時当たりの発電原価:経産省 エネルギー白書2008年】 発電原価 設備利用率 発電割合(06年) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 原子力 4.8〜 6.2円 70〜85% 30.6% 石炭 5.0〜 6.5円 70〜80% 24.7% LNG 5.8〜 7.1円 60〜80% 26.0% 水力 8.2〜 13.3円 45% 9.1% 石油 10.0〜17.3円 30〜80% 9.2% 風力 10〜14円 20% 太陽光 46円 12% 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (発電原価の低い順:日本)