放射能への順応しか、東京人・東北人には選択できないようである。 もう、放射能汚染に一喜一憂している精神的な余裕がない。今の仕 事を確保することに、全神経を注がないと、今日・明日の生活がで きなくなる。 放射性物質で突然変異が増えるという。1万年前は、今よりいろい ろな種が出てきたが、この理由は放射性物質が多かったことによる のであろう。 多くの種が誕生し、多くの種が淘汰された。 このように放射能が多くなるということは、次の時代を開く人類が 出てくる可能性もある。放射線が人間のゲノム情報を破壊して進化 起こすやかすかな期待をすることだ。しかし、多くの変異により死 ぬ子供たちも誕生する可能性があるが、これは考えないことにしよ う。 しかし、広島の原爆後、1週間で現地に戻った人たちで、今も生き ている人が居る。このようにある程度の放射能では、人間は生き延 びることができ、広島に続き、東京・関東・東北は長期間の放射性 物質と暮らすことが運命づけられている。 これを受け入れていくしかない。政府が悪くでも発表が信用できな くても、生活があるので逃げられない。そしたら、それを甘んじて 受容して生活することである。政府の発表に対応するが、受容する ことしか今の東京人・福島人にはできないのであろう。 ============================== 生き残りし者 From: Eiichi Morino 大震災とその後の展開に気が落ち着かない。 幾度も訪ねたことがある町の壊滅した光景をテレビで見せられ、思 い出す挿絵が一つあった。 第二次大戦の終わり、1945年にスイスのベルンで、シルビオ・ ゲゼルの思想を紹介する書物が刊行された。 「生き残りし者たちに、シルビオ・ゲゼルの思想」というゲゼルの 言葉などを集めたアンソロジー本である。 そこに、「失意、信念、そして希望」という章に、この挿絵がある。 いま震災と原発事故による黙示録に直面して、同じ状況にあるなと 思う。生き残っているという気持ちを持つことから始めるべきか。 ============================== RE: 静かな花見したいですね 得丸さん <詠>は、不思議に降ってきますね。 生じ、滅する。 今年の桜は今年の桜。それぞれの思いで、観ずれば好い。 馳せる感情も、受ける感覚も。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 浅山さん 青帝は 浅き山なれ深山(みやま)なれ 裳裾なびかせ おしなべ在(ま)せり ――失礼致しました。 日比谷 ============================== 日比谷さん、 おかげさまでいろいろ駄作が浮かんできます 浅山さん いまだ心は深山にいたりません ただ、この大都会が近いうちに人気のない廃墟になる予感はあります そうなると思うとここにいながらにして、深山と同じもののあはれ を感じませんか とくまる 花見の自粛の見直しについて 心からしない自粛はやめよかし 人の心根もいちど揺らせ あと百年反省せよとわだつみは 大きな余震起こしたまへり 経済が回る回らぬ人だけの勝手ならずやなぜにこだわる 四十年危険手当てを受け取りて村をなくした人こそ哀れ 経済の原理は心惑わせて過ちだらけの地球となりぬ 鳥獣草木も土も水までも放射能にて穢れはてたり 肉野菜水も空気も我々も核に汚染す我らの罪ぞ 一枚のマスクで何を防げるかわからぬけれど子らにも奨む 遺伝子の記憶を壊す放射線新たな進化始まる時か 放射線ゲノム情報破壊して進化起こすやかすかな期待 異形にて生まれるものを恐れるな スイッチひとつ間違えただけ 散りそめの花は心を傷つけず 終わる予感をかすかに残す 見渡せば人の姿は消え失せてビルを呑み込み草木が茂る 得丸