3911.リビア情勢4



リビアにはロシアの対空ミサイルS300が配備されている可能性
があり、ゲーツ国防長官は、このS300を排除しないと正常な航
空活動に入れないとし、リビア上空での飛行禁止区域の設定には「
リビアの防空態勢の破壊から始めねばならない」と、空爆などの本
格的な軍事作戦が必要との立場から、軍事介入に慎重な姿勢を示し
た。

クリントン国務長官は、現時点でもカダフィ大佐排除の方向であり、
軍事作戦をどうするのか、オバマ政権内で意見が不統一になってい
る。

揚陸艦キアサージがリビア沖に到達して、海兵隊400名と合流す
るが、どういう手があるか協議をしているようだ。油田地域と積出
港はほとんど東部にあるので、カダフィ軍は、東部の積出港を把握
して置く必要になっている。カネが入らないと傭兵を維持できない。

米国はS300を恐れて、軍事活動に踏み出さないと、カダフィが
再度、大攻撃を東部に仕掛けることになる。

反体制サイドは、とうとう米国に軍事介入要請を出したが、国連安
保理は、中国の反対が確実であるために協議の開始もしない。

このような時には特殊部隊の手がある。カダフィ一族を暗殺するこ
とだ。これだと大々的な攻撃は必要がない。

さあ、どうなりますか??

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飛行禁止区域設定には軍事作戦必要 米国防長官が慎重姿勢
2011.3.3 08:36サンケイ 

 【ワシントン=犬塚陽介】ゲーツ米国防長官は2日の米下院歳出
委員会の防衛小委員会で、リビア上空での飛行禁止区域の設定には
「リビアの防空態勢の破壊から始めねばならない」と証言し、空爆
などの本格的な軍事作戦が必要との立場から、軍事介入に慎重な姿
勢を改めて示した。

 ゲーツ長官は飛行禁止区域の確保には空軍を投入して制空権を確
保する必要があり、リビアの防空態勢の破壊を優先しなければなら
ないと強調、「大規模な軍事作戦が必要になる」と語った。
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カダフィ軍、東部で攻勢=巻き返し本格化も−リビア
 【トリポリ時事】リビアの最高指導者カダフィ大佐を支持する政
府軍は2日、反政府勢力が制圧していた東部の町ブレガに進攻し、
双方の間で激しい戦闘が繰り広げられた。一方、政府軍はブレガに
近いアジュダビアにも空爆を加えており、カダフィ氏側が支配権を
失いつつある東部で本格的な反転攻勢に出た可能性がある。
 反政府側には、カダフィ氏に見切りを付けた閣僚や部族指導者、
軍人らが続々と参加。リビア紙は、オベイディ前公安書記(公安相
)の話として、反政府勢力の東部の拠点で同国第2の都市ベンガジ
には、5000人規模の部隊が配備されていると報じた。
(2011/03/02-21:14)
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米、リビア沖合に軍艦と海兵隊派遣
         ―「カダフィ暗殺」予想する当局者も
2011年 3月 2日 9:28 JST 
WSJ
 オバマ米政権は1日、地中海のリビア沖合水域に軍艦2隻と海兵隊
400人を派遣した。しかし同政府高官は、内戦の激化しつつあるリビ
アにこれら部隊を直接介入させるとまでは言わなかった。 

リビア南西部の街、ナルートで行われた反政府集会の近くで、カダ
フィ政権前のリビアの国旗をふる子どもたち。ナルートは現在、反
政府派によって制圧されている 
ゲーツ国防長官は国防総省で記者会見し、米海軍のポンスとキアサ
ージの揚陸艦2隻を地中海に派遣すると発表した。キアサージは通常
、垂直離着陸機V−22オスプレイやMH−53E掃海ヘリコプターを
搭載している。現在米国にいる海兵隊は空輸して艦船と合流する。 



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