日本の輸出超過大国は輸出産業の人件費犠牲で成り立つ 「副題」輸出は“円建て”にし為替レートに関係なく国内と同一価 格にすべき 輸出超過は輸出産業の人件費に大きく関係しているはずで、日本が 輸出超過大国、海外純資産残高は世界一、は人件費が安いためと見 て良いのです 人件費下げての輸出→円高→さらに人件費下げての輸出→、のスパ イラルになっているのです、 このため全ての産業が円高による安い輸入品にかき回され人件費を 下げるざるを得ない状態、これでは消費が伸びず景気は停滞するの は明らかです、 すなわち輸出産業(輸出超過分)が日本経済を駄目にしていると見 てよいのです。 輸出超過から輸入超過への転換が必要、検討すべきです 輸出額と輸入額との差額のGDP比は09年は0.7%、(06年は 1.6%)この0.7%が全ての産業をかき回していると見てよい のです。 この+0.7%を逆に?0.7%にすれば円安になる、輸出は一時期 減るが、円安になれば景気も良くなり雇用も増え輸出も増える、 0.7%の数値は困難ではないと思うのです。 日本の輸出競争力は世界一と言って良い、こんなに円高なのに輸出 超過が何よりの証拠、だから人件費を引き上げは可能なはず。 また企業の内部留保、配当金、役員の給与は大幅に増えているのに 、労働者の賃金は大幅に下がっていることからも引き上げは可能な はず。 具体的には労働者派遣の禁止(30年前に戻る)と最低時給1000 円を提案します。これが日本経済を救うのです。 困る企業は人件費の安い海外に移転して海外で外貨を稼いで頂きた い、これが国益で国は移転を支援すべきです。 輸出超過大国の日本ではより円高にする次の2点は国益に反するの です(輸入超過国とは別なはず) ▽国内より海外に安く売ることは国民を馬鹿にした行為ではないで しょうか、 ▽政府高官の海外への売る込みは円高につながり疑問なのです、 そもそも先進国は経済力があるので、通常時は輸出超過でなく輸入 超過に誘導することが国民生活を豊にするのみでなく世界経済にも 貢献するのです、その例が米国ですね。 特に日本はこれ以上輸出超過を続けることは相手国もあり問題が大 きいと考えるべきではないでしょうか。 (参考)米国は特許料など技術使用料の貿易黒字額は全世界の70 %も占め(2008年)ガリバー的存在なのです、それなのに輸入 超過大国なのです。日本は2003年に初めて黒字になったのです。 外貨を貯めても使わなければ紙切れなのです。すなわち国民生活を 向上させるのは輸出超過ではなく輸入超過なのです。この点に気付 くべきです。 環境太郎 ============================== (Fのコメント) 日本より人件費が安い中国や韓国に製造業はシフトしているために 、高付加価値産業しか日本に工場が残ってない。人件費引き下げ競 争が起こり、60歳以上の退職者が中国と韓国が雇い、どんどん日 本の技術が流出している。 このため、雇用が少なくなってきた事実がある。 一番いいのが、為替を日本経済レベルに安定化させるために政府管 理下に置くことが重要である見ている。為替管理である。 そうすれば、中国や韓国に雇用を奪われなくなる。 どうも環境太郎さんは65歳以上で、年金生活をしているために、 その観点から評論しているが、若者の雇用にも注意が必要である。