3600.普天間問題の腹案



普天間問題の腹案                                  虚風老
   
  鳩山首相が、「腹案」というが、移転先の地元住民の反対がなく
、沖縄県民も賛成し、将来的に騒音問題等が起きず、長期にアメリ
カが東アジアに足場を持ち、且つ米軍が制約無しに使える物件とし
たら、種子島の西方沖にある<馬毛島>しかないであろう。

この島は一企業が独占的に持っていて、それを売ることに乗り気で
はある。尚且つ現地在住の民家が無い。
しかも飛行場は、すでに造成中である。
オースター(次期海兵隊の主力垂直離着陸機)のような大きな音で
も大丈夫だし、それならば航続距離も問題がない。

もちろん、アメリカは沖縄に固執するであろうが(運用の効率性と
海兵隊の福利厚生面から)、反対運動の激しさからいったら、沖縄
に固執すべきではないであろう。
海上埋め立て案はとうてい無理であることを知らせるべきなのじゃ。

司令部機能と家族の大部分がグァムに移ってしまえば、福利面の巨
大さはあまり必要ではないじゃろう。
港湾設備や付帯設備を日本が造ってやっても、その方がええと思える。

オースターにするのであれば、訓練地を複数に分散し沖縄にはヘリ
ポートと嘉手納を併用して対処すべきであろう。
まあ、まだ、北部九州案はありだ思うが、日本国内やアメリカの中
の台湾ロビーは<海兵隊>が沖縄という場所から離れるのを、台湾
派(昔の勝共=反中共組)懸念しておるのだろう。(対中国脅威に
たいする間違ったサインをだすとか言って)

米軍としても、中国対峙を表に掲げておかなければ、米軍という巨
大官僚組織でもある金食い虫の予算が維持できないじゃろうしの。

だが、馬毛島を自由に使える方が、早い展開で整備できるのではあ
るまいか。
そういう視点で<米軍>を説得するという手もある。これなら説得
する相手はアメリカだけですみ、国内政治政局から切り離すことが
できるじゃろう。
腹案というなら、これくらいをだしてほしいもんじゃ。

               虚風老

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