3156.2009年以降の予想



昨日に引き続き、2009年以後の予想を続いて行う。T&Fより

T、F:あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い
    します。

T:麻生政権の見通しからお願いします。
F:麻生政権の党・官庁中心主義は国民に不人気ですね。小泉政権
  での小泉さんの国民に直接聞く姿勢を見ているので、麻生さん
  の対応を国民は不満に見ている。それと経済政策で都市住民は
  不満を感じている。国民が望む意見を聞かないために、欲求不
  満が国民の中にある。

  この仕組みを取るためには、官邸主導体制にしないといけない
  が、現時点も官僚体制のままで、官僚が国民の期待とは違い、
  規制を強化して、自分たちの権力を拡大しようとしている。
  ここに大きな問題があるのに麻生さんは、それを改革しない。
  このため、国民から見放された。もう自民党政権は終わりであ
  ると思う。

  官邸機能を増強して、党と官邸のバランスを取って、国民に聞
  く姿勢を持った首相の指導力を増さないと国民理解が得られな
  いと思うが、もう時間がない。

T:金融危機、実体経済危機はどうなりますか?
F:米国は思い切った金融緩和策を取り、ビックスリーに資金援助
  したり、CPや証券化商品を買い上げたりが、この金融緩和策
  は、ドル暴落とドルでのハイパーインフレを招き、ドル基軸通
  貨が破綻することになる。このトリガーになるのが、湾岸共通
  通貨であると見る。2010年に発行することを基本合意して
  いる。ブラウン首相が新世界秩序と言った時点で、ドル基軸通
  貨制度は崩壊に向けて動き始めた。

  日本の経済評論家はその発言を重要視して見ていない。英国の
  影響力を小さく考えている。サルコジさんはさすがである。英
  国ブラウン首相と頻繁に協議を重ねている。ユーロの位置づけ
  も大体、見えてきているのでしょうね。日本の円にもチャンス
  であったが、日本はドル維持と騒ぐために、チャンスは逃げて
  いる。

  しかし、このことで世界は戦争と言う大変な事態を迎えること
  になる。経済大国がその役割を果たさないと、どうなるかは、
  第一次大戦後の米国と世界を見ると分かる。そのときの米国は
  世界最大の経済大国であるにもかかわらず、モンロー主義で世
  界の問題にかかわらないために、大恐慌になり、その後に第二
  次世界大戦を引き起こすことになる。この米国と同じような位
  置づけに今、日本がいる。これを実感することになると見てい
  る。日本の時代は後、2〜3年先になったようだが、その間世
  界は大混乱になる。日本は世界的な役割を果たすべきである。

T:この経済危機で日本はどうなりますか?
F:米国の自動車販売はある程度は戻すと思うが、基本的には電気
  自動車の量産が始まるまで、日本メーカも暗いことになる。
  この危機でやるべきは雇用問題を取り上げて、雇用をどう確保
  するかと雇用変動にどう対応するかの議論をして、制度を作る
  ことである。そのときに重要なのが、日本の仕事感であり、人
  生の修行としての仕事をして、そのベースに帰属が必要である
  という感覚だ。石門心学など江戸時代の日本の思想を再度、日
  本はとり戻し、現在を考え直すことである。

T:日本の時代が来るとFさんはよく言うが、そのためには何が必
  要なのですか?
F:電気の時代を切り開く技術革新でしょうね。自動車会社は電気
  自動車を作り、電機会社も同様に石油の時代から電気の時代に
  なり、電池の時代となる。画期的な電池が日本から出てくる。
  全固体電池や燃料電池の低コスト化・軽量化などであると見て
  いる。

  低コストの燃料電池が出てくると、家庭内電力を自動車が供給
  するなどということにもなり兼ねない。それと、日本近海のメ
  タンハイドレードが意味を持つ。また、砂漠地帯で太陽光発電
  をして、それで水素を作り、再度燃料電池で電気を起こすとい
  う仕組みが完成する。ハタゴニアなど風の強いところでは風力
  発電で水素を作るなど、燃料電池が大きな意味を持つことにな
  る。

  石油の時代を終わらせるためには、電気の技術革新が必要であ
  るが、その技術の多くが日本発になりそうな予感がする。カー
  ボンナノチューブなどの構成する素材も日本発である。これに
  より金属が少なくて済むことになりそうだ。炭素という無限大
  にある物質で、いろいろなことができるというので、資源問題
  を大きく緩和する。炭素繊維も日本発であり、CO2の削減に
  大変な技術になる。日本の時代は電池と炭素である。

2009年は、本当に大変な年になりそうです。この動向は今後、
世界を大きく変革する基礎を作る年と規定できると思います。
             T&Fより(T:津田)
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0.はじめに
 2009年以降の予測をもう少ししてほしいという要望があるの
で、無料版の予測以上に行うことにする。
質問を挙げると、

T:衆議院選挙はいつ行い、その結果はどうなりますか?
T:選挙結果でどう変化するのでしょうか?
T:日本の経済危機はどうなりますか?
T:株価はどうなりますか?

T:中国と米国の関係はどうなりますか?
T:ロシアと米国の関係はどうなりますか?
T:米国のオバマ大統領は経済危機を乗り越えますか?
T:日本の時代とはどのようになるのですか?

などである。

この質問を基盤として、いろいろと派生質問をしたいと思います。
Fさん、よろしくお願いします。読者の皆様もどうぞ、ご期待くだ
さい。

1.日本国内問題
 まず、日本の問題から質問する。
T:衆議院選挙はいつ行いますか?
F:おそらく、任期切れまで自民党は選挙をしないでしょうね。実
  施すれば、負けるのは自明であるから、このため民主党が早く
  選挙しようとするが、自民党はしない。

T:自民党の勝つ条件は何ですか?
F:衆議院選挙寸前に、自民党総裁選挙をして小池元環境大臣を選
  出して、金融や経済の構造改革と雇用問題の改善をぶち上げる
  しかない。今のような党や官僚体制の政治を国民は拒否して、
  小泉元首相が出てきたのに、それを元に戻すと結果は国民の拒
  否になることは、明らかである。官邸機能を強化して、国民の
  声を直接聞く政治にしないと、国民は納得しない。

T:選挙結果はどうなりますか?
F:残念ですが、自民党の大敗になるでしょうね。小泉元首相の政
  治を拒否する人が自民党に多いが、民主党には小泉政治を推進
  しようとする人たちがいる。民主党が過半数を取るが、しかし
  、政治は混乱するでしょうね。イデオロギーが反対の人たちが
  いるために、政治は動かなくなる。昔の新生党を見る思いがす
  るように感じる。ここで、やっと自民党の小泉派と民主党の小
  泉的な構造改革派が政界再編して主導権を握ることになると見
  る。今の民主党が政治を行うのは無理がある。

T:日本経済はどうなりますか?
F:日本経済は、中国やアジア諸国経由で米国経済と直結している。
  米国経済が持ち直すと日本経済も立ち直ることになるが、米国
  は中心になる工業がない。このため、まだ立ち直りに時間が掛
  かる。日本国内も新しい需要がないと今の状態であれば、国内
  需要も限定的である。暗い1年になるように感じる。来年の後
  半からしか経済は明るくない。

T:中国の需要が増えるという予想を世界はしているがどうですか?
F:中国の需要に期待が集まるが、それも難しい。米国の需要に中
  国の経済も頼っていた。このため、雇用対策としての戦争を米
  中ともに必要になる。この戦争の地域はイスラエル周辺とイラ
  ン、アフガニスタン、ソマリアでしょうが、おそらく、ソマリ
  アへの本格的な武力行使は中国が200万人の陸軍を投入して
  行い、ソマリアの秩序回復を行うことになるようだ。
  
  中国国内の不満をソマリアで戦争することで需要を作り、雇用
  対策としての軍隊を送り、ソマリアの無法者たちを皆殺しする
  ということになる。このため、ソマリアの人たちが大量に殺さ
  れることになる。そして、中国の植民地になるが世界は黙認す
  るはず。海賊による被害より、益しということのようである。
  このソマリア征伐で中国の国際社会での地位は格段に上がるこ
  とになる。

  中国は空母2隻など海軍力も増強することになるが、国際社会
  は認めることになる。米国の覇権力が衰退して、その空白を埋
  める力を世界は求めている。しかし、その要求に日本は応える
  べきであるのに、憲法9条があるために要求に応えることがで
  きない。このため、中国がその要求を実現するので、日本は
  中国の風下に立たされることになる。そして、日本の政治は動
  かない。

T:日本の株価はどうなりますか?
F:米国ファンドの解約が増えるために、まだまだ日本株売りにな
  るが、徐々に日本の個人が株を買うことで株価は経済の実体を
  反映して下がるが、その後は上がる可能性がある。

2.国際問題
T:中国と米国の関係はどうなりますか?
F:米国は保護主義になり、中国の商品を非関税障壁やダンピング
  の相殺関税を掛けて中国製品を米国に入れない処置をする。中
  国は、米国国債を大量に買っていたが、この国債を買わなくな
  る。ドルの暴落が始まることになる。中国は米国の軍事力の衰
  退に対応する軍事力の強化を行い、国際社会からの求めに応じ
  て、世界に海軍や陸軍を派遣することになる。この面では、中
  国は米国の同盟国的であるが、経済的な面で米国の市場を開放
  された存在ではなくなる。このため、中国は国内需要を掘り起
  こすことが求められることになる。

T:ロシアと米国の関係はどうなりますか?
F:ロシアと米国は米国の覇権力が減退して、モンロー主義的にな
  るので、ロシアとの交渉はEUが前面に立つことになると見る。
  ロシアは中国との関係が微妙になる。ロシアはEUと中国とい
  う2つの大国に対応する必要があり、日本との友好関係を求め
  中国に対応すると見る。インドとロシアの関係は現時点で良好
  であり、日露印の中国包囲網を完成することになると見ている。
  このためにも、ロシアとの領土問題を早期に解決する必要があ
  る。

T:イスラエル周辺、イランで戦争が起きるというがそうなるので
  すか?
F:イスラエルはガザ空爆を行い、ハマスを徹底的に壊滅しようと
  しているが、イスラム教のゲリラをイスラエルとの戦争に引き
  寄せている。ヒズボラとの戦争、ハマスとの戦争、西岸との戦
  争とイスラエルは亡国の戦争に乗り出すことになる。イスラム
  教のゲリラは、イラクやアフガンでの戦闘で実戦を積んでいる
  ために強い。このゲリラを米国はアフガンで同時に追い詰めよ
  うとしている。イスラエルはこのゲリラを誘き寄せようとして
  いるとも取れることである。

T:米国のオバマ大統領は経済危機を乗り越えますか?
F:米国の経済不況は製造業を捨てて、金融業に逃げた付けが出た
  ので、簡単には浮上しない。ニューディール政策は非常にいい
  が、日本企業がその政策を助ける必要がある。日本でも10年
  必要であったので、2年程度の低迷は仕方が無い。

3.日本の時代について
T:Fさんは、盛んに日本の時代が来ると言いますが、どうなるの
  ですか?
F:日本の文化が農耕民族としての文化であるために、自然との調
  和や自然をよく調べる習慣がある。この主知主義は、欧米の人
  間中心の論理とは違い、自然をそのままに見るために、省エネ
  などは、自然との共生でできることを発見できやすいことにな
  る。このことから、日本のアミニズムは今後、世界は求める環
  境問題に大きな力を与えることになる。

T:Fさんは仏教に詳しいようですが、日本の宗教はどうなるので
  すか?
F:残念ながら、日本の仏教は、創価学会や禅宗以外は、京都の観
  光寺院や正月の初参り寺院以外は生き残れないように感じる。
  日本の仏教は、次の存在価値を見つけることができていない。
  このため、お寺に行っても若い人を見ない。これは危機的な状
  態であるのに、価値を創出できていない。

T:最後に日本の中小企業はどうすれば、この時代を生き残ること
  ができるのですか?
F:日本の文化や環境技術にその特徴があり、その日本固有な技術
  や文化を使った製品を作り、それを世界で売ることが必要であ
  るが、大企業のように世界に社員を派遣するのではなく、イン
  ターネットで販売することを考えることである。量は出ないが
  資金も必要ない。このようなインターネット利用は中小企業の
  武器になる。

T:今日は、ありがとうございました。
F:また、やりましょうね。


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