3007.江戸時代の循環型社会から探る次世代産業



0.はじめに
 ・戦争・石油の時代が終わる
 ・平和主義・原子力の時代が始まる

1.江戸時代とは、資本主義社会
 ・封建社会ーー幕藩体制
 ・農本主義:何でも米に換算 
 ・日本=世界的な鉱業国家
   銅、銀は世界の1/3を産出
 ・定免制:過去の収穫高基準に年貢
 ・年貢村請制で村の自治が拡大
 ・金本位制の江戸、銀本位制の大阪、
   銅銭と3つの通貨が並列的に通用。
 ・為替や手形などがあった。
 ・警察力が弱い:商人は気を使う。
   →商道徳:倫理観が重要
 ・間接統治:統治を感じさせない。
 ・商人の儲けに対して課税しない。

2.脱石油=資源創造:日本の役割
 ・製造業は世界に拡散し、付加価値は低い
   資源が少なくなり、貴重になる。
 ・資源を作る方法は3つしかない。
  1.資源を生み出す。(自然系:水力)
  2.資源を他の豊富な資源から変換
        (発酵技術、加工技術)
  3.資源を再利用する。(リサイクル)

3.リサイクル社会=江戸時代にある。
 ・江戸時代=循環型社会
 ・エネルギーを使わない生活4R
  リデュース(ごみを減らす)
  リユース(再利用)
  リサイクル(資源として利用)
  リペアー(修理して使う)
 ・新しいリサイクルの形
  中国やアジアの安い人件費で
    資源ゴミ→資源を採取

4.発酵技術ー硝酸カリウム(火薬)
 ・爆薬作り  五箇山地方の農家 
         肥沃な土と鶏や蚕の糞を入れ、
          人間の小便をかけ、発酵して
         硝酸カリウム
 ・EM法での生ゴミ処理
 ・エタノール アルコール製造の効率的な発酵菌が重要

5.本草学ー園芸は江戸から欧州へ
         不耕起農業など
 ・貝原益軒が日本版本草書『大和本草』
  =園芸の基礎 、趣味人が研究
 ・ユリ、ヤマブキ、アオキ、サザンカ、ツバキ 、ツツジ 
 ・本草学から農学へ
 ・和漢方医学が注目
   西洋医学と漢方の折衷
   薬草成分の確定
   複数成分の相乗効果
 ・日本の自然風土の見直し

6.木地師、宮大工
 ・日本の精密工業のルーツ:木地師
 ・伝統的な建物には、木組み
 ・木竹の加工が変化
  高温、高圧、高周波数など

7.エネルギー:水車 効率的
 ・和算の技術:水車の羽等の設計に
 ・私設の発電所が可能

8.鉱業技術ーからくり人形など
 ・石見銀山はその時代ボリビアのポトシとならぶ世界の2大銀鉱山 
 ・銅生産技術は日本が卓越
  『鼓銅図録』は19世紀の初期に住友が刊行:世界レベルの鉱山技術書
 ・メカトルニクスが得意
 ・忍耐強く、1つのことを追求、細かい作業

9.教育:寺子屋ー個人教育
 ・年貢村請制ー高度な文書処理と計算能力が必要になる
 ・江戸時代の庶民教育を支えていた寺子屋 
 ・「個人教育」 ー一人一人にあった教育
 ・「商家往来」「百姓往来」など一人一人にあった教育
 ・“知識”ではなく 、必要な“智恵”を授ける   

10.信頼に基づく商業
 ・石門心学:利益を上げることは倫理的に
         正しく、かつ仏になる道である。
 ・北前船の商売:商人
 ・近江商人の家訓 

11.拡大日本戦略ーJapan Cool
 ・武士道、**道ー密教、論語、中国の古典
 ・日本文化(芸)を世界に
  工場を神聖な場所化している
  日本料理の材料重視した西洋料理
  日本文化=アミニズム(神道)
 ・世界から求められる=日本文化


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