園田義明 http://www.sonoda-yoshiaki.com/ ■樹から出ているブツブツのツブツブ君 「ツブツブ君をいっぱい出しちゃって、今日も元気だねー」 葉を元気いっぱいに広げる樹に出くわすといつもこんな風に話しか けます。 私が育ったのは大阪の下町。幼い頃から生駒山や信貴山をボケッと 眺めるのが大好きでした。小学生の頃にはすでに一人で電車に乗っ て山へお出掛け。それからというもの、世界中の海山川にはお世話 になりっぱなしです。 新緑の頃に元気な森に行くと、そこはもうツブツブ君パラダイス。 森全体をツブツブ君が飛び跳ねています。時にはこのツブツブ君た ちが束なって、私の首筋あたりに絡み付いてくる感覚になることも あります。その時の一体感といったら、それはもう心地良いこと。 さて、このブツブツしたツブツブ君ですが、私の知人に聞いてみ ると、今まで数人は見たことがあるとこたえてくれました。 ■それは木霊かたまゆらか?! 変人だと思われるのを覚悟しながらも、私のブログにこの不思議 体験を書いたところ、友人からこんなメールが届きました。 「あなたが森で見ているツブツブ君は、木霊とかたまゆらのことよ」 そして、こんなサイトも紹介してくれました。 たまゆら写真館 http://www.wao.or.jp/maruyo68/open.htm 屋久島の木霊の写真館 http://kimi-light.net/kodama/kodama.htm なんだかすごいですね。中には目玉の付いたものまであります。 映画「もののけ姫」に登場したコダマとそっくりです。宮崎駿監督 はコダマが見えていたと伝えられているそうです。確かに「ものの け姫」や「風の谷のナウシカ」は、見えている人にしか描けないよ うなシーンの連続。拙著『隠された皇室人脈』に宮崎映画が登場す るのも、宮崎さんが私と同じものを見ているのではないかと思って いたからです。 ■「来の宮の大楠」でのできごと そこで友人と熱海の来宮神社へ。この神社にある「来の宮の大楠 」は「蒲生の大楠」に次ぐ全国第二位の巨樹として知られています。 数日前から首筋に引っ張られる感があったのですが、梅雨空の中、 大楠に到着するとそこはもうツブツブ君だらけ。その時に撮った写 真がこれです。 「来の宮の大楠」写真 http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/06/22/3589668 写真の右側で失礼ながら首筋を差し出しているのが私です。ツブツ ブ君がたくさん出ているところに向けてみました。撮影した友人に よると、ファインダーからもこの丸い玉が浮かんで見えていたそう です。雨の影響で水滴がついたのかと思い、一度レンズを拭いてか ら撮影したとのこと。フラッシュは使用していませんが、やはり雨 の影響か光の加減でこのように写ったのでしょうか。 正直に言うと、写真の玉と私が見えているツブツブ君たちとは違う のです。私が見えているのは、もっと細かい透明の粒子のようなも ので、束なっている感覚はあるものの、さすがにこんな大きな玉は 見たことがない。それに私は重度の飛蚊症かもしれない(笑)。 そんなことを思いつつも、このツブツブ君たちの過去と未来をぼち ぼち旅してみようかと思います。