小玉スイカ.   
       ( 基本的には連作不可。土壌病害の蔓割れ病等発生。他にネコブセンチュウ増加、対処薬使用)
          

 野菜作りの中で小玉スイカが一番楽しい。また夏野菜の中で唯一標準より一か月おそい晩植としている。
普通は4月下旬位だが、一か月遅い5月下旬植えとしている。
これは普通植の場合収穫が梅雨の頃になり、取れても余り食欲を感じない為。一か月遅らすと丁度梅雨明け
頃からお盆位になるので一番欲しい時期になる。又エンドウ豆の後作に丁度あうので、組み込んでいる。
ただ苗の確保が難しいときがある。

 品種
 紅しずく(タキイ)
           参考画像、右から 定植  誘引開始  吊り状態
 苗  蔓割れ病の危険があるので接ぎ木苗。
 元肥  余り窒素が多いと蔓ボケする:。バーク堆肥7~10L。化成肥料150g。BMようりん50g。苦土石灰120g。
 耕起等  黒マルチ栽培とする。5月20日から30日位に植えるのでそれに合わせ20日位前に上記元肥を入れ耕し.,畦たてし定植1週くらい前に黒マルチを張っておく。M型畦にする。
出来れば先に所定の支柱立てをしておく。
 定植 他
 M型うね、2列植。株間は3本仕立ての時は60cm。4本の時は80cm。右図は3本仕立て。

前日に植穴を開け。アブラムシ薬を混和。
定植後たっぷり灌水する。
以後活着まで毎夕灌水する

本葉が7~8枚位に伸びれば先をピンチし子蔓を
出させ、強い子蔓3本を選び伸ばす。
 仕立て
 伸びた3本の子蔓を右図のように誘引する。。
(紐で結んでも良いし、巻き付けも可)
この3本の子蔓は最後までピンチしない。
孫蔓は伸ばさず処理する。

この子蔓に実がつく。ほぼ葉8枚前後で雌花が付く
初めの1番雌花は良い実が出来ないので摘花(とる)する。2~3番目の雌花に着果させ、1番果とする。着果させるにはできるだけ交配してやる。
交配は朝8時前後気温天候により変わる。
粘性がなくなり花粉がつかねば駄目。
目で見てたっぷり均等に付くのを確認
する。
 
交配 
自然交配でもある程度着果するが、人為的には
交配は雄花の花粉を丁寧にやさしく雌花の柱頭につけてやる。右は雌花柱頭の拡大画像、花粉をたっぷりつければ右端のように付く。これ位は付ける。

交配日は各記録する。
着果促進剤にフルメットがある。
 
 着果 着果してボール大になれば、網袋等で落下防止につってやる。
一番果が付けばしばらくは2番果はつかないので、以後は無理に交配しなくてもよい。
天井は出来るだけ孫蔓は処理し混まない様にする。。
 追肥、他  追肥、1株に2~3個なり、ボール位になれば、1~2回追肥する、化成肥料㎡40g程、但し樹勢が強い場合は見合わせ遅らす。
ウドンコ病が出やすいので注意する。梅雨明け後はハダニもつく。
蔓が天井で混むと交配のミツバチが入りにくいので孫蔓は取って余り混まないようにする。
混む場合は場所があれば新しい棚を作り、そこへ誘引すると着果しやすい。
収穫   交配日から.登熟まで小玉スイカは一日の平均気温積算で750~775度なので、ほぼこの時期なら30日前後で収穫できる。やや低温の時は35日位。8月の暑い時は27日位で真っ赤になり収穫できる。まずは一番どりは一個とって試し切りし日数を定める。

1番収穫後も、蔓の健康状態に注意し気長にお盆頃まで2~3番果の収穫を待ってみたい。




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