●4月のアンネのバラ |
![]() 気温の上昇とともに枝がすくすくと伸びはじめ、茎も伸びて太くなっていきます。小さくかわいいつぼみが見えてきます。剪定した枝も混み合ってきます。古い枝からや腋芽も出ますが、早めの芽かきで、風通しをよくし、まんべんなく枝に光があたるようにしましょう。新しい枝や葉は害虫の被害に遭いやすいので注意が必要です。 ●肥料 枝が20〜30センチになったら追肥は止めます。開花後も肥料分が残っていてはいい花は咲かないからです。上旬にハイポネクッス等の1000倍〜2000倍を一株につき3リットル与え、花が咲いた後は、花が終わるまでは肥料を与えないようにしましょう。 ●剪定 ふところの枝や一カ所から数本の枝が出ている場合や陽があたらない弱々しそうな枝は早めに間引き、太い枝を育てるようにします。芽が伸びると、ふつうはその先に花の咲く芽が見えてきますが、いつまで経っても花芽のつかないものもあります。こういう枝をブラインドといいます。こういう枝は、枝先から数えて葉を2〜3枚残し、本葉のすぐ上で切ります。こうすることで新たに芽が伸び、花芽をつけるようになります。2〜3年の若い株の場合、株の台木から芽が出る(台芽という)ことがあり、これは早めに取り除きましょう。通常、バラはノイバラに接ぎ木していますが、接いだ品種により生育力が旺盛なため、そのままにしておくと、その株はノイバラになってしまいます。 ●潅水 過度の湿りにならないように注意して潅水します。このことによって元気のよい芽を伸ばすことができます。また、灌水よって肥料が効きます。 ●移植 移植は行いません。 ●薬剤散布 病害虫が発生しますので、よく観察し、早めに防除しましょう。 葉に白いカビが生えたようになり、葉がちじれるのは、ウドンコ病です。被害にあった葉をベンレート2000倍で1日おきに繰り返し2〜3回被害部を洗い流すようにします。葉を食べるのは、よとう虫です。スミチオン1000倍を散布します。アブラムシは、オルトラン10グラムを株周り2〜3カ所に埋めると効果があります。茎に卵を産み数時間で茎をしおれさせるバラクキバチには、殺虫剤はなく産卵中に捕殺するしかありません。被害のあった枝は、元気の良い葉を2〜3枚つけ切り取ります。ノコクズのような糞が小さい穴から盛り上がっている枝があるのはカミキリムシの仕業です。尖ったものでつつくと、枝が空洞になっています。穴の中に蚊のスプレー殺虫剤を吹き込みます。枯れ枝病は健康な芽の上まで切りもどします。 |