安産を願って妊婦がお腹に巻く布を「岩田帯《といいますが、そのいわれが八幡市南東部の岩田に伝わっています。
その昔、岩田の地域は綿の産地でした。 その後、岩田地区では縁起を担ぎ、綿を紡いで布を織ると、毎年正月には、厄除けを祈願して村にあるお宮さんに奉紊し、賽銭箱の上に吊した鈴に結わえました。また、身ごもった女性が5か月目になると、その鈴につけた布をもらい、安産になるようにと、しっかりお腹に巻いたそうです。これが「岩田帯《の起源だということです。 江戸時代の八幡には綿を栽培する農家が多くあって、繰綿延売買所もあったといいますから、まんざら根も葉もないお話ではないようです。 |
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