![]() ![]() 安居橋 所在地:八幡市八幡高坊 安居橋は、大谷川が放生川と名を変える八幡平谷の買屋橋から京阪電車踏切手前の全昌寺橋までの200mの間のほぼ中ほどに架かる反り橋をいう。その姿は、川面や男山の緑に映えて美しく、八幡八景の一つに数えられ、古くは歌人柏村直絛は、次のような和歌を詠んでいる。 「神わさにつかふる雲の上人も月をやめつる秋の川はし」 木造の安居橋は、欄干に12の葱宝珠がついている。 橋の北側中央の張り出した舞台のようなものは、その昔、放生会がこの川で行われていたときの様子を再現しようと、1975年(昭和50年)9月の架け替えときに作られたものである。 江戸時代の放生川には、今より多くの橋が架けられており、川上から五位橋、安居橋、六位橋、高橋という順に架かっていたと記録に残っている。安居橋の名の由来は、川上に1457年(康正3年)に架けられた五位橋の後に架けられたことから、相五位橋といわれ、これが変化して安居橋になったのではないかとー「男山考古録」は記している。そして今、これらの橋のうち、名前が残っているのは、安居橋のみとなっている。 また、反り橋の形状をもっていたのは、川下50mに架けられていた高橋であり、安居橋は平らな橋であった。安居橋が今日のような反り橋になったのは、いつの頃か定かでない。 安居橋は、上津屋の流れ橋とともに、八幡市の名物橋となっている。 |