ワードバスケット ワード・バスケット
 いわゆる「しりとり」をゲームにしたもの。
 やってみると結構自分のボキャブラリーが貧困かよく分かる。苦しい沈黙や続き、ある一瞬のひらめきで一気に手札が出せたときの爽快感は、苦しい便秘が治ったような気分になる。逆に、一連のひらめきに邪魔が入り、もう一回考え直すときに苦しさは…なんて日本語は難しいのだろうと思わせる。って、自分のボキャブラリーがないだけなんだけどね。

 ルールは、簡単に言うと、出されたカードがはじめの言葉で、自分の手元のカードで終わるようにしないといけないゲーム。カードを出す順番はなく、ひらめいた人から早い者勝ちである。そして、早く手札のカードをなくした人の勝ちというもの。

 以下、手順やルールを示せば、

ワードバスケット・かご
 カードの補充や交換は、単語がどうしても思いつかなかった場合、「ん」で終わる言葉をうっかり言ってバスケットに投げ入れたりした場合に行う。
 やっていくにしたがって、手札が少なくなると、言葉が思うつかず、みんな詰まってしまい、誰かが手持ちのカードを交換することがある。交換するときは、手持ちの枚数+1となる。
 「ん」で待ち上がっていった人は、一枚余分に山からもらう。

プレイオンノート
 普通にしりとりをするときは、言われた言葉の最後の文字から始めること、「ん」をつけないこと、前にいった同じ言葉は使えないのがルールです。なので、簡単にいってしまえば、最初の言葉だけ縛りがあるのです。例えば、りんご→ゴリラorゴマorゴキブリ…と選択肢はたくさんあります。
 しかし、ワードバスケットは、最後の言葉も縛りが付け加えられています。例え場に「こ」のカードがあっても、手札に「ら」や「り」がなければ、他の言葉を探さないといけません。さらに、3文字以上の言葉を場に出された文字と手札の文字をにらめっこしながら考えます。ついつい、場の文字と手札の文字を直結して考えてしまうので、間に文字を入れる作業が難しい。
 最初はそれでも、5枚手札があるのでいろいろと考える余地があります。しかし、あがりが近くなると語尾が1つか2つしかありません。さらに、場にだされた文字は、考えている最中に他の人が変えてしまいます。ハッキリ言ってスピーディな展開にはなりません。みんなでウ〜ンとうなりながら、やっと絞り出されます。ちょっとした機転とひらめきが勝負の分かれ目です。
 コツとして、最初の手札が5枚の時は、場に出された文字から手札の2枚〜3枚の言葉の連鎖を考えます。例えば、場に出された文字が「う」で、手札に「ち」「ひ」「に」がある場合、「うんち」→「ちくび」→「ビキニ」と立て続けに手札を出すのです。つまり、手札同士で最初の文字と最後の文字をつなげていくのです。そうすると、コロコロ変わる場の文字に惑わされずに手札を減らすことが出来ます。
ワードバスケット・カード(左から二つがワイルドカード)
 あと、あがりの場合、手札に、「語尾は自由だが5文字以上」とか、「「あ」行であればどれでも可」などの特殊カード(ワイルドカード)を持っていると有利です。たいてい、普通の文字のカードを持っているとそれでしか上がれない上、4文字以上なのでこうした語尾にある程度自由なカードを持っていた方が上がりやすいと言えます。手札にワイルドカードを加えたいためにリセットを宣言して手札を交換する手があります
 しりとりを良い感じでアレンジしたじっくりと遊べるパーティゲームです。
2006.9.18

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