2002.12.1
東北徒手格闘技大会(日本憲法)
結婚式の後の帰ったのは、1時頃であった。アルコールも抜けていたため、やや眠たいがとくに体が重いということもなく、朝の5時半に起きて、6時に車に乗り仙台に行く。道場生の車の方でいったため、バカ話をしながら行く。前日にもらった引き出物のお菓子を食べながら。(愛のお裾分けですね)
東北大会ということで、7月に行われる大会よりはみんな練習してくるし、参加人数も多い。

午前中はいつものように、団体戦であった。
今回は、くじ運も良かったため結果として3位になることができる。3位になるためには4回戦勝たないといけなかったが、何とか勝つことができた。
私のチームは、先鋒は高校生でボクシングで国体に行く実力者、次に私、中堅は以前に個人戦級の部で優勝したことのある大学生、副将に外国人(以下マイク)、大将は黒帯の先輩というオーダーであった。副将は、まぁ、捨てゴマで、大将も練習不足であやしいが、たいていのチームはここに強い人を持ってくるためうまくいけば引き分けを念頭にしていると思われる。結局前の三人で勝たなければ、即負けというわけである。

一回戦は大学のチームであった。先鋒はうまくヒットアンドウェイでポイントを取り快勝。私の相手は、構えがしっかりしていなくて、ステップを踏む相手であったが、これまでの練習でじっくりとした構えから拳を繰り出すという戦法で、左拳で崩すとアッという間に体勢を崩すため、立て続けに右拳で2本を先取する。中堅もうまい試合運びで勝ち、マイクは、クリンチをして顔に膝蹴りをするのが得意であるがうまく取ってくれなかったため崩されてしまう。大将は、試合となると動きが悪くなるのか立て続けに取られて負けてしまう。練習ではすごく強いのに…

次は寝技を中心にうまいチームである。先鋒はサイドステップからの左拳で崩していきながら試合を圧倒的に進める。私は若干動きが鈍くてクリンチの状態になり、足をかけられたりしたが凌いでいるうちにブレイクとなり、相手の胴と私の面の打ち合いで勝った後に、封印していた左の回蹴を出して何とかまとめる。

3回戦は、自衛隊であった。結局、自衛隊は優勝するのだが、全く歯が立たなかった。じっくりと構えても、それよりも速くまっすぐな右拳が顔に飛んできてほとんど秒殺された。後で聞いたところによると、私の相手は自衛隊に入る前から硬式の空手もやっていたそうである。また、午後の個人戦でも優勝をしていたことから納得である。それにしても、このレベルになると、踏み込みの速さや拳の速さ強さなどは結局優れている人が勝つということである。呼吸の0.2秒の速さとかそうしたものも含めて…

それで、3位決定戦では、一応私の中での今年のベストバウトである。先鋒は、昨年引退をしたとはいえ、いつも段の部で優勝をする相手であったが、高校生はほぼ互角に戦っていた。ヒットアンドウェイで攪乱しながら強めのジャブを繰り出していたが、一瞬まっすぐ下がったところを踏み込まれて一本取られた。その後は膠着をして結局1-0で負ける。
私の相手は、おじさんであるが、指導者で現役の人であった。はじめクリンチの状態からうまく転ばせられて、マウントになりかけたが、膠着して危ないところをブレイクされる。その後は、練習に忠実にじっくりと構えて左拳を出したり、牽制したりクリンチから防御などする。試合の途中で気合を入れ直したりと、試合のコミュニケーションがすごく取れるやりとりができる。相手の目を見ながらなんだか知らないが、微笑みが出てしまう。最後は、破れかぶれに出した左の回蹴がうまい具合に入り、なんとか1-0で勝つことができる。濃密な2分間であった。中堅も勝ち、マイクは負けたが、大将が相手のチームが弱い相手をオーダーしていたため、苦労しながらも勝つ。こうして、長い午前は終了する。
試合の最中は、アドレナリンがかなり出ているため、疲れをとるためには甘いものがよいということで、引き出物のお菓子を配ったりと気を使う。午後は、小学生や高校生の個人戦が終わり次第ということで、流動的であった。

午後は、個人戦である。結果をいうと、4回戦(シード込み)で負けて、私に勝った相手は3位になる。トーナメントということで、勝てば勝つほど試合の待ち時間は短くなる。最後には、1分くらいで呼ばれたような気がするほど短く、前の試合で負けて見ていた同門の人にいわせると、私が呼ばれたときに、「え〜」といって、腕もぶらぶらさせながら、疲れちまっているよ…という脱力系であったということであった。実際、すごく疲れてもうやる気なかったのだが…拳をたて続けに入れられて秒殺されたが、相手も最後に「そんきょ」をして礼をするのだが、私をグローブで指して、疲れていただろうと目でも笑うコミュニケーションが成立していた。

1回戦では、寝技の強い選手であったが、はじめに右拳の中段上段の連打で一本先取する。その後は、まずい組み方で寝技に移行されそうになるが、境界線の駆け引きで場外にエスケープを3回くらいして、4回目の組み技に腕を取って関節技にうまく移行できて2本。
2回戦は小柄であるが、自衛隊ということでスピードがあり捕まえるのが難しい。すでに拳に威力がなくなっているのが実感していて、審判がポイントを取ってくれないため、組み技に切り替える。何回かのクリンチから、相手に腕十字を取られそうになるがエスケープし、その後は、うまく組んで投げて頭に膝蹴りをして一本。その後は、相手が突いてきたのを受け止めて、組み技から絡めるように投げて顔面に拳を繰り出して2本であった。組みの最中に金的を膝蹴りで受けていたようで、終わってから金玉が痛かった。と、1回戦2回戦と組み技でかなり消耗しているところに3回戦一分くらいの休憩であったため、へたっていたのであった。
いずれにしろ、スタミナ、パワー、スピードが大事であり、そのための走り込みであったり練習であるということであると痛感した。

最後に、試合に出なかったけど、ビデオをずっと回していた新人さん、審判、運転などをしてくれた先生、お疲れさまでした。

後日談として、私は相変わらず無冠の帝王であったが、一応実績を認められて2階級特進の念願の初段になれた。道場で黒帯を巻くということがすごくハードルが高いものであっただけに、素直に嬉しい出来事であった。

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02.7.27
東北大会団体戦(剛柔流)
朝の9時頃に行き、設営を手伝いながら何となくはじまる。午前中は子どもの団体戦ということで、一般は出番はなかった。例年では、子どもの団体戦はなかったため、今回の実施は昨年の個人戦のように、出番は3時過ぎとかかなり遅くなるのではないかと危惧したが、サクサクと進行して、13時からはじめることが出来たし、終わるのもそんなに遅い時間ではなかった。手際が良かったものと思われる。
 午前中は、やることがないため、補欠にエントリーしている人と、スパーリングをする。結構、血気盛んな人で、軽くやろうといっても、最初から全力を出してくる(どうもバーサークするようだ…昔の私のようだ)。しかも、なかなか力が強い。ほとんどケンカ殺法のようであり、いなすのに少なからず慎重にならざるを得なかった。しかし、馴れてくると、組み伏せたり、かわしたりしながらパンチを入れていくことが出来るようになる。また、11月からまともに組み手をしていなかったので、結構良いのをもらったりしていたが、なれてくるに従ってやりとりが出来るようになって、このような打ち合いを好む手合いとやれたことは良かった。実戦勘と動きのチェック、コンビネーションのチェックが出来た。ずっと練習してきたコンビネーションも試して、結構有効であることも確認できた。(左足が前に構えている状態で、右のパンチをしながら、後ろに構えている右足を送りだしていくもの)
 また、お昼前には友人とも軽くスパーリングをする。彼もまたチェックをするための練習で、こちらはお互いの確認のためのスパーリングで気が楽である。試合前に、こうしてスパーリングが出来たことは嬉しい。いつもは、なかなか出来ないことなので…というのは、いつもは、柔道場、剣道場での練習はしてはいけいないことになっていて、大会の役員などが時々チェックをしに来るのだが、今回はノーマークであった。結局、私たち以外は柔道場や剣道場に立ち入る人はいなく、ほとんど貸し切りの状態であった。

 午後からすぐにはじまる。試験を終了した友人も試合に間に合い、友人を何人か連れてきていた。
 一回戦目は、いわき道場で、まぁ、弱小チームである。しかし、こうしたチームは今後のためにもすごく貴重な経験をする。私たちも出始めの頃は、3級二人と10級であったが、どのチームもみんな強くて敵わないと思ったし、頑張っても攻撃があたらない、一方的に取られてきた。試合にでることによって、組み手というものを知るといっても過言ではない。組み手は練習の延長にあり、試合は組み手の延長にある。試合にでることは、1年分の組み手に相当する。思うように相手に攻撃が伝わらない、防御してもやられてしまう。それが組み手であり、試合である。練習をして、組み手の数をこなし、試合の数をこなしていくことによって、相手に伝わるようになるし、逆に伝えなくするように出来る。こう書くと一方的に見えるが、熟練度とは、相手の伝えたいことよりも自分の伝えることが出来るようになる強いコミュニケートスキルを身につけることであると思う。そのためには、体をつくり、体を動かし、技術を磨くのである。また、試合のためにコンディションとか、モチベーションとかテンションという精神作用も重要であり、まさに、心技体を磨くとはこのことである。と、話が脱線したが、パワーもスピードも経験も違ったため、試合にならなかった。しかし、大将戦(私)では、見覚えのある人と対戦した。私の記憶が間違っていなければ、何年か前に、スポーツ会館の代表ででていた人で、師範だったような…。その時は、やたらとすり足の移動がうまくて、重心がぶれなく、潜り込んでのボディへのパンチとかで私が負けたような…。試合の方は、モチャモチャとした試合展開で、私がポイント的に先行されていくという形であった。また、一試合目ということで、私もまた力が出し切れずに、もどかしかった。練習してきた、コンビネーションも出すが、相手は、背が小さいため、潜り込まれて不発であった。また、うまく力が伝わらずに「不十分」でカウントされないことが続いていた。それでも、なんとか引き分けに持ち込むことが出来た。館長の話では、練習不足で、全然体に切れがない、パンチも遅い、足腰がしっかりしていないともはなされる。パワーは、負けないだろうけど、インパクトの瞬間の鋭さがないともはなされる。…
 2回戦目は、結果からいうと、優勝したチームとあたりぼろ負けであった。本音を言うと、あまりパッとしないチームで、過去に何回か対戦をしているらしいのだが、勝っていることすらも分からないくらいに印象になかった。実際、試合を終わった後に話しかけてきたのだが、いつも勝ったことが無くて…と話していた。私は、そのチームに出場している人たちを知っていたが、そんなに強い人たちで無いという印象もあった。しかし、結果は、ぼろ負けであった。
 先鋒のHは、動きも例年になく良く、時間いっぱいを使いゲームメイクをしていた。2段跳び蹴りをするなどの余裕?もあって、好調であるのが伺える。相手は、蹴り技が得意なので、距離を保って、押したり引いたりして決定打がでない。相手も、あまり勝ったことがないと話していただけに、慎重であり、彼のカウンターをかなり警戒していた。時間が残り少なくなり、Hが意図的にか下がりながら、コーナーに移動していくと、勝負とみてか相手が踏み込んできたところを、カウンターで体重を乗せて撃ち込む。引っかかるようにして、面にあたり、押し倒すが、審判がパンチの引きがないということで、「不十分」となる。Hは、ポイントを取ったと確信していただけに、かなりがっかりとしていた。結局、引き分けとなる。
 中堅のSは、右足を捻挫していて、一回戦は補欠の人に任せていた。(補欠の人は、バーサークして相手を戦意喪失とさせる)しかし、せっかく出場していて出ないのもなんだし、Sは迷っていたが、出るように私が勧める。しかし、踏ん張りが利かないのか、あまり有効な攻撃が出来ない。確かに、多彩なコンビネーションで相手を押し込んでいたが有効な打撃が無く、膠着している内に、相打ちになっている状態から相手の攻撃がポイントとして取られていく。体のパワーは負けていないし、ヒット数で勝っていたが、打撃のパワーが散漫な印象を受けていたものと思われる。結局、1−2で負けてしまう。
 大将戦は、私にとっては忘れることの出来ない試合となった。試合前に、どうしようもない倦怠感で体が重い。そうした印象もあって、どうしても試合に集中し切れていなかったところがあった。そのため、徐々に消極的になって、力が入らないため、引き腰になる。外野の、下がるナァというアドバイスも聞こえていたが、何回目かの間合いの取り合いに失敗して、まっすぐ下がってしまい、押し込まれ、これではいけないと前に出てパンチをしようとしたときに、昨日やったバーチャファイター4のラウのパンチ+キックのコマンドが入ったように、ハイキックを入れられ、思わず体勢を崩してしまった。(錐もみ状に吹っ飛ばなかったが)そこで、審判に止められ、すぐに立ち上がったが、一本負けを喫してしまったのであった。10年近く出て、ハイキックで一本負けをしたのははじめてであり、すごくショックだった。しかも、高校生であった…高校生に顔をけられてダウンをしてしまった…
 師範には、Kくんは、前に行くくせに距離が中途半端で、Kくんが離れようとする距離が相手にとってちょうど良い距離になるから、左右に体を振って、前に前に前進していかないといけないと話される。たぶん、私を気遣ってくれた言葉なんだろう。(^ <^)
 結局、その人は、準決勝、決勝でもハイキックを決めて、面を吹っ飛ばしていたので、よっぽど得意な攻撃なのだろうと思われる。
こうして、私たちの団体戦は終わる。優勝までいけるはずと思ったラッキーな組み合わせであったと思ったが、それは傲慢な思いこみであった。今回は、決定的な練習不足が招いた私の惨劇であった。一回戦で思った積み重ねは、練習の積み重ねがあってこそである。と痛感した。しかし、こうした経験を踏まえて、今度こそは、こうしたことがないように練習をしよう。そして、試合に臨もうと思う。パワーとスピードがないと、経験はただのギャグでしかない…

試合は早く終わり、仙台模型に行く(笑)そこで、狙っていたボードゲームがあって速攻でゲットする。(エルファンランド、ニューエントデッカー)その後、試験が終わった友人の家に行く。3人何とはなしに、無言になる。昨日泊まった友人は、レポートがあるから提出してからまた来ると言って帰り、もう一人は、明日飲み会のセッテングをしないといけないといって、本屋に行ったりしていた。私は、シャワーを浴びて、いつとはなしに1時間くらい寝てしまう。11時頃に再び友人が来て、3人で街に繰り出す。夏休みということで、大学生などがあふれている。まぁ、土曜日だしね。焼き鳥を少し食べ、カラオケで2時間歌う。再び友人の家に帰ると3時頃であった。そのまま、3人は、泥のように眠ったのであった。−こういう元気はあるのね…

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