6.8月22日(土)

 ストックホルムの朝は早い。夕べは暗くて良く判らなかったのだけど、ホテルの部屋から外を見ると、なるほど、北欧第一の都会だということが実感できる。槍のように先端の尖った城のような建物に混じって近代的なビルが建ち並んでいる。またオスロやベルゲンに比べて寒いらしく外を歩く人の何割かがオーバーやコートを着ている。私自身この日の調子はさほど良くなかったので、朝の散歩は無し。朝飯を食べに行くと既にるな母が食べていた。ここのホテルもやはりロイヤルヴァイキングという名前通りヴァアイキングスタイル。るな母が、和食があるというので、見れば目の前にご飯や生卵、みそ汁等がある。普段であればわざわざ海外まで来て食べることもないのだけど、体調が悪いので和食にする。るな先生も真似をする。ご飯がちょっと水ぽかったが、それなりに食べれられる。特に卵は日本のものよりもうまいのでは?後、普通の洋食コーナーにある鮭や鮭のすり身等を取ってくるが、まるで和食である。
 さて、今日は第2の目的であるメロトロネンレコードに日本から持参したCDを持ち込むことががあったが、取り敢えずは、るな母の希望により、市庁舎に回り建物とノーベル賞受賞会場に行くことである。取り敢えず、ストックホルムカードを購入したが、結局は歩いて行くことにする。歩くこと約15分位で市庁舎に到着する。格式ある建物(ナショナルロマン様式)であり、またメーラレン湖も雰囲気が出ている。ノーベル賞の会場は本当はツアーガイドと一緒でないと入れないということであったが、無理矢理乱入し、市庁舎の売店で買ったノーベル賞饅頭ならぬノーベル賞コイン型のチョコレートを各自持ちながら写真を撮る。途中他の日本人団体に紛れ込もうとしたら中年のおばはん添乗員に「あんたらはうちの団体ちゃうやんか。勝手に個人ではここにははいれへんのや。でていけえ」という内容を標準語で怒られる一抹もあったが、兎に角、一通り回る(^^;;)。ええーーい気分が悪いおばはんやったなあとは3人の一致した意見であった。
 さて、今度はガムラスタンに行くことにする。ここではるな母は衛兵の交代を見るために、そして私はメロトロネンレコードのステファンから頼まれた日本のCDを持ち込むためである。ガムラスタンまではやはり歩こうということで、約20分程掛けて行く。王城を見つけたのでここでるな母と別れて我々はメロトロネンレコードに行くことにする。

 途中道が判らないのでアイスクリーム&ジュースを買った店で場所を聞く。探すこと数分でメロトロネンレコードを発見した。最初の予想では大阪梅田のフォーエバー3って感じだろうか?って思ったんだけど、ちょっと違った。入り口入って右にあるカウンターには1人の若い兄ちゃんがいるので、ステファンは?と聞くと、なんと「今日はレコードフェスティバルがあって休み」だという。あちゃ・・。と、事情を話す。
 「我々は日本から、ステファンから頼まれたブツを持ってきたのだが・・」と話すと、「私じゃ判らないけどもうちょっとしたら判る人間がくるからそれまで待っていてくれ」という。仕方ないので店の中を物色する。プログレや普通のメタル系、あと70年代ロック、ニューウェイブ系、サイケと幅広くLPからCDまで取りそろえているが、やはりブラックメタルはあまりないのが残念。日本盤もかなり多く展示されている。しかし、調度この夏は円安ということもあるが兎に角1枚1枚が高いのは残念である。店ではスウェーデン盤が15−18クローネ位だから3000円以上である。
 と、そんなうちに判る店員も来たので、日本から持ってきた、3枚のCDを引き取ってもらうことにする。最初は1枚25クローネだというので、それならいいと思うと、それは店での売値だということで、1枚10クローネで引き取るという。まあ、それでも損にはならないのだが、るな先生が抵抗して、1枚20クローネだというと流石にすれは無理だったけど、結局3枚で50クローネということで手打ちになる(^^;)。商売上手だぞ>るな先生。しかし中古を新品だなんて言って騙すんだもん、酷いわ>わしら。結局ここでは4枚CDと雑誌を買ったので結局は儲けは飛んでしまったんだけど、まあよしとしよう。因みに買ったのはプログレである。
 そして店を出る前にブラックメタルを売っている専門店のCD屋情報やクラブ情報を仕入れた。

ストックホルムのブラックメタルファンの若者

 と、店を出て、さて戻ろうかどうしようと考えていたら、メロトロネンレコードからブラックメタルのTシャツを着た兄ちゃんの集団が出てきた。これは、と思い、るな先生にブラックメタルのライブか何か知っているかどうか聞いてみようということで聞くとなんと「夕べだけど、あったよ」ということ。ネクロなんとかと言っているんだけど聞き取れず(^^;;;)。ネクロなんとかなんていっぱいあるからわかんねえ(^^;;)。と、彼らと記念撮影をした。さて、どうしようかとも思ったが、彼らが慌て行くようだったので、こいつらについていけば面白いかもしれんと後を付いていくと、次に入った店が、なんとまあ、メタル専門店のような店だった(^^)v。SOUND POLLUTIONという店であり、ブラックメタル&デスメタルコーナーがどかんとある店であった。店の広さはメロトロネンよりもちょい広い感じである。掛かっているBGMは当時出たばかりのOphthalamiaの3rdアルバムであった。本当に広い店だったし、品揃えも良かったんだけどそれでもブラックメタルでは新譜を除いては持っていないものがないよーー状態だった(^^;;)。正確に言えば持っていないものは何枚かあったんだけど、日本でならもっと安く買えるから今回は買わずというものもあった。結局BGMで掛かっていたOphthalamiaの3rd"Dominion"とカセットのみのデモテープを2本、雑誌を2冊購入した。この店は結構リキが入っているようで、Sound Pollutionという結構分厚いカタログ(120ページある)を貰う。見ればWEBにHPも出していてる(http://www.soundpollution.se)。もしかしたらチェーン店かも?ここでもクラブ情報やライブ情報をゲットするが残念ながら今日はないということであった。

Sound Polutionの看板

 と、一度城に戻りるな母と合流することにする。3人で王宮近くにある教会行き、おごそかな気持ちとなり昼飯にいくことする。昼飯はももちゃん&Shibuちゃんが教えてくれた、ガムラスタン駅近くにあるカフェ(名前失念)に行く。鮭入りのサンドイッチ(?)を食べるがパンが殆どなくなかなか美味である。カフェオーレもうまい。
 さてと取り敢えず歴史博物館に行くことになり、地下鉄(といってもこのあたりは地上を走っている)に乗ることに。ここで気が付いたんだけど、普通の道路は右側が車道なんだけど、地下鉄では左側通行になっていることである。なんで?
 Karlaplan駅で降りて歴史博物館まで歩いて行ったんだけど、その時の私の体調は超最低になっていた。やはり風邪を引いたようで症状は下痢であった(^^;;;)。結局歴史博物館に行ったはいいが、ずーーとトイレで過ごすという情けない状態。結局歴史博物館を出て今度はバスを拾いKarlaplan駅まで戻ったんだけど、私一人が戦線を離脱することになり、一人でホテルに戻ることになった。るな&るな母は国立美術館やスカンセン野外博物館等に行ったのだけど、私はホテルで寝ていました(^^;;)。
 ところで、ホテルに戻るとき中央駅の出口を間違えて北側に出たら、なんかコカコーラみたいな名前のバンドが野外コンサートをやっていたりした。音はオルタナ系ハードって感じの音だったのだが・・。

 夕方になりるな先生とるな母帰着したのは良いが、るな先生たら、部屋の鍵(カード)を無くしていた(^^;;)。結局無料で再発行してもらえることになったので良かったのだけど、ちょっと戸締まりが心配であった。それと、るな母の泊まった部屋には、何故か風呂がない(シャワーだけ)ので部屋を替えて貰おうか?という話もあったんだけど、よく見ると身体障害者用の部屋であることが判明したので、貴重な体験ということで、そのままにしたりというエピソードもあった。

 この日の夕飯はホテルの外に行くことにする。結局ホテルから5分くらいのことろの、「牛屋」という店にする。私は夕べに続いてステーキにする。るな先生はスウェーデンの郷土料理であるアラピーナ?(ジャガイモとソーセージを刻んだものに卵の目玉焼きを乗せたもの)にする。まあ、この手の店は出てくるのが本当に遅い。30分以上は待たされた。んで、ステーキだけど、兎に角固いわ、でかいわ・・付け合わせのポテトはいっぱいあるわということで、肉は全部食べたけど流石にポテトは数個のみしか食べられず。るな先生も食べても食べても減らない料理にるな母が思わず「全然食べて無いねえ・・」だと(^^;;)。
 と、この日は体調を考えて早めに寝る。因みに明日は日本に帰るだけである。
前に次 に