リ ン ド ウ (竜胆)


 リンドウ科の多年草で、花期は9〜11月。本州、四国、九州に分布する。日が当たると花が開くそうである。薬草としてもよく知られていて、根や根茎を乾燥させたあと、煎じ薬または散剤としたものを服用すると健胃の効果がある。また、漢方では煎じ薬にしたものを竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)と呼んで膀胱炎や尿道炎に使用する。

 「リンドウ」は根や根茎を咬むと非常に苦く、中国で熊の胆(クマノイ)よりさらに苦いというので竜の胆嚢という意味の「竜胆」の名が付けられ、日本ではその竜胆を「リュウタン」と音読みをしていたが、それがいつの間にか転訛して「リンドウ」と呼ばれるようになったのだと言われている。