カラスノエンドウ (烏野豌豆)


 マメ科。本州、四国、九州、沖縄に分布。花期は3〜6月。 赤紫の小さい花は、春の野では結構目立つ存在である。子供の頃に、このカラスノエンドウとレンゲソウを取り違えて恥ずかしい思いをした記憶があるが、なぜ取り違えたのかは思い出せない。多分誤って覚えていたのだろうと思う。

 野に生えるエンドウで、果実が熟すと真っ黒になるところから「烏野豌豆」の名が付けられた。別名が「矢筈豌豆」。矢筈とは矢のおしりの弓の弦をかける部分のことで、カラスノエンドウの葉の先がこの矢筈のように凹んでいるところから付けられた名である。よく似た種にスズメノエンドウ(雀野豌豆)があるが、これはカラスノエンドウに比べて小型であるところから、「烏」と対比して「雀」と名付けられたものである。