ヒメオドリコソウ (姫踊子草)


 「ヒメオドリコソウ」は、明治の中頃に日本に入ってきたヨーロッパ原産の帰化植物である。

 同じシソ科で先輩にあたる日本在来の「オドリコソウ」と花の付き方などがよく似ていて、かつ小型であるというので、頭に小さいという意味を表す「ヒメ」を付けてヒメオドリコソウと呼ぶようになったそうである。先輩のオドリコソウの名前の由来はというと、花の姿形を笠をかぶった踊り子になぞらえての命名だそうで、なるほど笠をかぶった踊り子だと納得できる姿形をしている。しかしヒメオドリコソウの花からは残念だが踊り子は想像できず、もしオドリコソウという先輩の存在がなかったら、ヒメオドリコソウなどという優雅な名前は頂けなかったかも知れないと思ったりする。