【 イ カ リ ソ ウ 】
Epimediume grandiflorum var. thunbergianum
 
メギ科イカリソウ属 花期:4〜5月 分布:北海道南部、本州、四国、九州

日陰を好み、錨に似たピンク色の花を咲かせるが、近似種のトキワイカリソウには白花もある。イカリソウの名は花の形が碇に似ているところから付けられたものである。
【 薬 効 & 用 法 】
かつて中国で羊がイカリソウを食べて精力をつけたというので、漢方では催淫薬とされている。しかし、これはホザキノイカリソウという我が国には自生しない種であるため、日本在来のイカリソウの薬効については疑問視する向きもある。強壮、強精の妙薬とされているほか、神経衰弱にも効くとか。乾燥させた葉や茎10〜20gを水500ccで煎じて服用する。ただし、心臓の弱い人の場合は薬害の生じる恐れがあるので服用を避ける。
仙霊脾酒(せんれいひしゅ)の名で知られる薬酒もある。焼酎1800ccに刻んだイカリソウ100g程度と氷砂糖600gをつけこみ、冷暗所で一ヶ月ほどねかせると出来上がり。

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